Holesでニューベリー賞を受賞したLouis Sacharの新刊はちょっと怖い近未来SF Fuzzy Mud

著者:Louis Sachar
ハードカバー: 192ページ
出版社: Delacorte Books for Young Readers
ISBN-10: 0385743785
発売日: 2015/8/4
適正年齢:PG 9(小学校高学年から中学生向け)
難易度:中級(ページ数が少ない)
ジャンル:児童書(9〜12歳向け)/SF(ホラー)
キーワード:バイオハザード、環境問題、いじめ、友情、勇気

小学校5年生のTamayaが通う学校Woodbridge Academyは裕福な家庭の子供が入る名門私立学校だが、親が貧乏でも成績が良い生徒には奨学金が与えられる。Tamayaもその一人で、離婚した母は仕事で忙しく、片道約3kmの道のりを徒歩で通学している。学校はうっそうとした森に囲まれていて、小さな女の子のひとり歩きは危険なので、2学年上の男の子Marshallが一緒に通学することになっている。

昔はよくTamayaの世話を焼いていたMarshallは、最近邪険になっている。転入生のChadという男の子からイジメのターゲットにされているMarshallは、その憤りをTamayaにぶつけているのだ。

ある日の帰り道、Marshallは校則で足を踏み入れるのを禁じられている森に「近道をする」と入っていった。ひとりで歩くのを母から禁じられているTamayaは仕方なくMarshallの後を追うが、そこで不気味なFuzzy Mudと遭遇する……。

Louis Sachar
2015年のBookExpo Americaで。Holesで娘が小学校のときにブッククラブをやったことや、映画を観た後で娘と一緒にSweet Onion食べたことなどをついおしゃべりしちゃいました。

ニューベリー賞を受賞し、映画化もされたHolesは、シリアスな内容を含みながらもユーモアたっぷりの冒険ものである。だが、このFuzzy MudはHolesとは異なるタイプの児童書だ。どちらかというと、Michael CrichtonのAndromeda StrainとかPrayといったバイオハザードSFである。現実社会の環境問題を提示している点ではPaolo Bacigalupi的だ。

Holesを期待して読むとがっかりするかもしれないが、単に小学校高学年から中学校の子供の視点で読むと面白い。なんせ、読者を子供扱いせず、しっかり怖がらせているところがいい(もしかすると悪夢を見るかもしれないので、感受性が強すぎる子は要注意かも)。

ページ数が少なく、スピーディな展開なので、多読用の洋書に飽きて、読みごたえがある作品を試したい大人の読者にもお薦め。

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