Six Of Crowsの完結編 Crooked Kingdom

著者:Leigh Bardugo(The Grisha三部作など)
ハードカバー: 546ページ
出版社: Henry Holt Books for Young Readers
ISBN-13: 978-1627792134
発売日: 2016/9/27
適正年齢:PG12
難易度:中級+〜上級(文章は簡単で読みやすいが、ファンタジーを読み慣れている必要がある)
ジャンル:YAファンタジー
キーワード:Six of Crows、Shadow and Bone(Grisha Trilogy)、魔法、戦い、ギャング、heist

2015年に話題になったYAファンタジー『Six of Crows』の続編。

Six of Crowsはクリフハンガーで終わっていたが、その件についてはこの続編で解決する。

場所は、オランダのたぶんロッテルダムをインスピレーションにした架空の都市。
暗黒街で、大人たちから利用されてきたティーン6人が、個人的な理由でグループを作り、壮大な盗みに挑戦するというもの。

グループのボスは、暗い過去を持つ無慈悲なKaz。
祖国で誘拐されて売春宿に売られたが、スパイとしてKazに買い取ってもらった16歳の少女Inej。ギャンブル好きで借金だらけのスナイパーJesper。母国の敵である魔物Grishaの少女に恋をして裏切られ、復讐を誓う服役囚Matthias。自分のせいで牢獄に入れられたMatthiasを救うためにスラムに残ったGrishaの少女Nina。そして冷酷な商人の父の元から逃げた出来損ないの息子Wylan。いずれも、愛や友情ではなく、個人的な動機でKazの計画に加わった。

愛や信頼で繋がっていたわけではないが、無情な大人たちを相手に戦ううちに、ある種の友情を築き上げたのが前回。

前回は子どもたちより上手の大人たちに打ちのめされたが、狡猾なKazの企みでそれを覆すのがこの続編。

ほかの多くのYAファンタジーよりは面白かったが、前回ほど読者を引き込む力はない。
また、「こう終わらせなければならない」という計算やフォーミュラを感じてしまい、涙を落とすべき場面で何も感じなかった。

二部作だということで、一応完結しているのだが、なんだか続きがありそうな曖昧な終わり方だ。
だから、また続編というか、登場人物の一部でスピンオフ小説が出るかもしれない。

渡辺由佳里 Yukari Watanabe Scott についてhttp://youshofanclub.comエッセイスト、洋書レビュアー、翻訳家、マーケティング・ストラテジー会社共同経営者。兵庫県生まれ。 助産師としてキャリアをスタート。日本語学校のコーディネーター、外資系企業のプロダクトマネージャーなどを経て、 1995年よりアメリカに移住。 2001年に小説『ノーティアーズ』で小説新潮長篇新人賞受賞。翌年『神たちの誤算』(共に 新潮社刊)を発表。他の著書に『ゆるく、自由に、そして有意義に』(朝日出版社)、 『ジャンル別 洋書ベスト500』(コスモピア)、『どうせなら、楽しく生きよう』(飛鳥新社)など。 最新刊『トランプがはじめた21世紀の南北戦争』(晶文社) ニューズウィーク日本版とケイクスで連載。 翻訳には、糸井重里氏監修の訳書『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』(日経BP社)、『毒見師イレーナ』(ハーパーコリンズ)など。 連載 Cakes(ケイクス)|ニューズウィーク 日本版 洋書を紹介するブログ『洋書ファンクラブ』主催者 Author, translator, and English book reviewer for Japan Market. Author of "500 best books written in English" for the Japanese market. English book reviewer for Newsweek Japan. Amazon.co.jp Top 500 reviewer.

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