The Fifth Seasonの続編 The Obelisk Gate

著者:N.K. ­Jemisin
ペーパーバック: 448ページ
出版社: Orbit
ISBN-10: 0316229261
発売日: 2016/8/16
適正年齢:PG15
難易度:超上級(読みにくい)
ジャンル:スペキュラティブ・フィクション/ファンタジー
キーワード:地球の破滅、人類の滅亡、Orogene(オロジェン)、ヒューゴー賞

2016年ヒューゴー賞受賞作The Fifth Seasonの続編で、三部作の二部。

The Fifth Seasonを未読の方は、これを読む前にそちらを読んでいただきたい

夫のJijaに誘拐された10歳の娘Nassunを探す旅に出たEssunは、子どもの姿を借りたHoaというStone Easter(人の亜種あるいは異生物)に出会い、Orogeneが集まったCastrimaというコミュニティに一時的に加わった。

Essunはそこで捨てた過去と再会する。
現世で最大の力を持つOrogeneのAlabasterは、EssunがSyeniteだったときのメンターであり、パートナーでもあった。
Alabasterは、宙に浮かぶ強力なObeliskを使って大陸を引き裂き、その力で、Orogeneを利用し、虐げてきた世界の構造を根こそぎ変え、シーズンのサイクルを破壊しようとしていた。

しかし、最強のOrogeneであるAlabasterにとっても、これは壮大すぎる計画だった。彼は、そのために石に変わろうとしていた。Alabasterは、自分が死ぬまでにやり遂げられない仕事をEssunに引き継いでもらいたがっていた。

そんなとき、NassunがCastrimaに近づいてくる。娘に対する特別な愛情を抱いてきたJijaは、息子を殺した後もNassunを殺せず、彼女の力を制御するGardianがいる学校に預けようと思っていた。しかし、娘がOrogeneとして強い力を持つことを知り、恐れと嫌悪感を抱くようになる。

前作のThe Fifth Seasonほどの衝撃はないが、しだいに「クエスト」が見えてくるのがこの2部。
GuardianとOrogeneとの気持ち悪い関係も出てきて、やはりJemisinの小説にあh奴隷だった黒人の歴史が強く影響していると感じた。

すばらしいファンタジーなのだが、個人的には愛せるところまでいかない。
なぜかというと、ふつうの愛情などというセンチメントを拒否する作品だからだ。

読者のタイプによって好き嫌いが分かれるだろう。

渡辺由佳里 Yukari Watanabe Scott についてhttp://youshofanclub.comエッセイスト、洋書レビュアー、翻訳家、マーケティング・ストラテジー会社共同経営者。兵庫県生まれ。 助産師としてキャリアをスタート。日本語学校のコーディネーター、外資系企業のプロダクトマネージャーなどを経て、 1995年よりアメリカに移住。 2001年に小説『ノーティアーズ』で小説新潮長篇新人賞受賞。翌年『神たちの誤算』(共に 新潮社刊)を発表。他の著書に『ゆるく、自由に、そして有意義に』(朝日出版社)、 『ジャンル別 洋書ベスト500』(コスモピア)、『どうせなら、楽しく生きよう』(飛鳥新社)など。 最新刊『トランプがはじめた21世紀の南北戦争』(晶文社) ニューズウィーク日本版とケイクスで連載。 翻訳には、糸井重里氏監修の訳書『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』(日経BP社)、『毒見師イレーナ』(ハーパーコリンズ)など。 連載 Cakes(ケイクス)|ニューズウィーク 日本版 洋書を紹介するブログ『洋書ファンクラブ』主催者 Author, translator, and English book reviewer for Japan Market. Author of "500 best books written in English" for the Japanese market. English book reviewer for Newsweek Japan. Amazon.co.jp Top 500 reviewer.

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