2020年Goodreads Choice賞の絵本部門受賞作 Antiracist Baby 邦訳版は2021年前半に発売予定です

作者:Ibram X. Kendi
Publisher : Kokila; Illustrated edition
発売日:June 16, 2020
形態Board book : 24 pages
ISBN-10 : 0593110412
ISBN-13 : 978-0593110416
適正年令:0歳(読み聞かせ)から7歳程度(自分で読む)
難易度:2/10(本文)、6/10(大人への解説)
ジャンル:絵本
テーマ:レイシズム、人種差別、アンチレイシスト、反差別主義者、BLM(ブラックライブスマター)、教育、子育て

 

 

2020年は、パンデミックの年であり、アメリカでBLMの運動が人種を越えて広まった年でもあった。そして、レイシズム(人種差別以上の意味があるので、あえてカタカナを使わせてもらう)を理解しようとする人も増え、Ibram X Kendiの本などが大ベストセラーになった。

その影響もあったのか、読者が選ぶGoodreads Choice Awardsの絵本部門で、Ibram X Kendiの絵本 Antiracist Babyが28,359票を獲得して勝者になった。

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個人的にこれは嬉しいニュースだった。というのは、この邦訳版の翻訳を担当させていただいていたからだ。

(発売が遅れているようだが、合同出版によると2021年前半には刊行される予定とのこと)

翻訳を担当させていただいたのは嬉しかったが、この本の出版を決意された合同出版の方の勇気にはさらに感動した。というのは、アンチレイシズムというのは、日本で暮らしている日本人にはわかりにくいコンセプトだからだ。アメリカでも難しいのに、それを日本の方にわかっていただくのはたぶん困難なことだろうと思う。心ない人々から批判されることも予想できる。それを承知で、あえて出版されたのだということを、まずお伝えしておきたい。

翻訳していて感じたのは、この絵本の内容を理解するためには何が「レイシズム」で「レイシスト」とはどういう意味なのかをある程度理解する必要があるということだ。

その意味で、次のようなKendiの大人向けの本が翻訳され、多くの人に読まれることを祈っている。

 

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