2023年「新年の抱負」ではなくて、「いつ始めて、いつ中断してもいいから、ゆるく続けようね」のメッセージ

大きな目標に向けて固く決意する「新年の抱負」は(特に私の経験では)三日坊主で終わることが多いものです。なので私はこのYouTubeビデオのように「アンチ新年の抱負」なのです。

新年だから「気持ちを切り替えて、新しいことに挑戦しよう」という気分になっている方にはぜひ新しい挑戦をしていただきたいと思っています。それが「洋書を読む」ということでしたら、なおさらいいと思います。ぜひ応援したいと思います。

でも、その場合には、「元旦から毎日必ず100ページ読む」とか「英語版のガブリエル・ガルシア・マルケスのOne Hundred Years of Solitude をスラスラ読む」(20代の私が実際に体験したミス)といった、具体的すぎる大きな目標を掲げるのはあまりお薦めできません。挫折するとやる気がすっかり失せてしまい、来年の1月になるまで再挑戦する気になれなくなるからです。

それよりも、「ネイティブのようにすらすら読める」という大目標は(追い出さなくていいので)頭の隅っこで昼寝していただき、「達成しやすい小さな目標を立てて、それを達成したら大いに自分を褒める」というのを何度も繰り返してみてください。「面白そうな洋書を探して、その内容について調べる」とかいう小さな一歩を目標にした場合、「実際に書店に行ってその本を買ってきた」「最初の1ページを読んでみた」というだけで、目標を大きく超えた達成になるわけです。「私って偉い!」と次の挑戦への意欲もわきます。

読んだ本をすぐ忘れてしまう私は記録用にGoodreadsを使っているのですが、振り返ると、2015年くらいから毎年200冊以上は読んでいるようです。Goodreadsでは毎年の目標を立てることができるのですが、私はいつも100冊に設定しています。100冊は努力しなくても楽に超えてしまうと思うのですが、届かない高い目標を立てるよりも「あら、200%達成しちゃったわ」のほうが楽しいですから。

私の場合、Goodreadsは、つい同じ本を買って読んで「あれ、これ読んだことがある」とボケたことをする自分への記録の意味で始めたので、「これは試したけれど面白くなかった」ことを未来の自分に知らせるためにも、「ざっと目を通しただけ」とか「途中でやめた(DNF)」もかなり含まれています。誰かと競争するために読んでいるわけではないので、それで十分なのです。「この本チェックしたけれど、難しすぎたから後でチャレンジしよう」というメモのためでもいいのです。チェックしただけでも、達成なのです。ですから、自分を励ますために(小さな目標で)利用してみてはいかがでしょうか?

もうひとつ継続に役立つのは、ジャンルやレベルが似ている読書友達を、リアルでもネットでも構わないのでみつけて、励まし合うことです。私はGoodreadsで作ったお友達とlikeをしあったり、コメントしあったりするようになったのですが、好みが似ている人の推薦はとても役立ちます。

ここで重要なのは、「読んだ数やレベルを比べるのが好きな人とはお友達にならない」ということです。

洋書ファンクラブのブログにあわせてYouTubeで、今年もいろんな洋書をご紹介していくつもりです。

今年もどうぞよろしく。

 

 

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