
作者:Jeneva Rose
ASIN : B0CCK3XKYK
Publisher : Blackstone Publishing Inc
刊行日:April 30, 2024
Hardcover : 256 pages
ISBN-13 : 979-8212182843
対象年齢:一般(PG12)
読みやすさレベル:6
ジャンル:心理スリラー
テーマ、キーワード:家族ドラマ、誘拐事件、家族の秘密
3人きょうだいの長女Bethは故郷を離れずに若くして未亡人になり、認知症になった母の看病をしてきた。妹のNicoleは既に家を離れていたが長年ドラッグ依存症から抜け出すことができないでいる。Bethは妹が助けを求めるたびに援助してきたのが、そのたびにお金を盗まれたりして裏切られ、ついに妹と距離を置くようになっていた。利発な末っ子の弟Michaelはティーンの頃から家を離れて教育を受け、経済的に成功していたが実家にはほとんど戻ることはなかった。
母が亡くなり、実家から遠ざかっていたNicholeとMichaelが戻ってきた。家を整理している時に見つかったVHSビデオテープに懐かしい思い出が記録されていることを期待していたところ、血まみれになった父の姿が録画されていた。それは、きょうだいたちが仲良くしていた近所の少女が姿を消した日のものだった。
両親が事件に関わっていたことを信じたくないBethだが、ビデオの証拠は否定できないものだ。ところが、過去が明らかになっていくうちに、両親が隠していた秘密の大きさに愕然とすることになる…。
Beth, Nicole, Michaelのきょうだいはそれぞれに互いへの恨みや憤りを抱えていて、母が他界した後もいがみあっている。それに辟易する読者もいるようだが、私はこのあたりにリアルさがあると感じた。多くの人は成人したきょうだいと心理的な距離を持っているものだし、両親の死後に財産の相続で揉めることもあるだろう。また、親が子供を守るために何でもするという心理も納得できる。
タイトルと表紙からホラーの印象を持っていたが、内容はホラーではなく心理スリラーであり、家族ドラマであり、少し遅れてやってきた成長物語でもある。

