
作者:Stacy Willingham
Publisher : Minotaur Books
Publication date : August 26, 2025
Print length : 336 pages
ISBN-10 : 1250887976
ISBN-13 : 978-1250887979
対象年齢:一般(PG15)
読みやすさレベル:8(時間とPOVが変わるので混乱する可能性あり)
ジャンル:ミステリ/スリラー
テーマ、キーワード:カルト、コミューン、行方不明者、未解決事件
Claire Campbellは高校を卒業するなり故郷を離れ、ニューヨークで犯罪の調査報道記者としてキャリアを積んできた。だが、昇進の機会を奪われた憤りで辞職してから再就職の見込みもなく、将来に不安を覚えるようになっていた。そんなとき、父からの電話で母が世話を必要としていることを知る。
Claireが長年故郷に戻っていないのは、22年前に姉のNatalieが姿を消した事件がトラウマになっているからだった。姿を消す前のNatalieは何かを隠しているようで、性格も変わっていた。Natalieが行方不明になった後に彼女の血にまみれた服がある男の車で見つかった。その男は逮捕されて終身刑になり事件は解決したことになっていたが、男は無実を主張し、いまだに姉の死体はみつかっていない。
両親の離婚と姉の失跡の後、Claireは母親に頼りたかったのに母は母親らしい思いやりを見せなかった。そんな母とClaireは長年疎遠になっていたが、コストがかかるニューヨークをしばらく離れる機会だと思い、サウスカロライナの小さな田舎町にある実家に戻ることにした。ところが、母は久しぶりに帰宅した娘を邪魔者扱いしてニューヨークに送り返そうとする。実家に滞在することをあてにしてアパートをすでに他人に貸してしまったClaireには戻る場所はない。Natalieが姿を消す前に働いていた農場のGalloway Farmを衝動的に訪れたClaireは、農場に住み込みの仕事があると知り、そこで働きながら次の仕事を探すことに決めた。
農場の仕事はタフだが、緑に囲まれた美しい環境で働くのはデスク仕事とは異なる満足感があった。この環境を楽しみかけていたときにClaireは誰かが隠した日記を発見する。その日記が明かす過去にはClaireが知らない家族の秘密もかかわっていた…。
8月末に発売予定のこのミステリ/スリラーは、今年の注目の新刊のひとつ。アメリカ南部の小さな田舎町の、一見のどかだがそことなく不気味な農場の雰囲気には「犯罪ドキュメンタリー」的な印象を覚える。どんでん返し的な展開もあるので最後まで飽きずに読めるだろう。

