Category: ファンタジー

Poison Studyの輝きにはかけるが青春ものとしては佳作のファンタジー Storm Glass

Maria V. Snyder448ページMira; Original2009/4/28ファンタジー/魔術/冒険/ロマンス/ヤングアダルト http://rcm.amazon.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=FFFFFF&IS2=1&npa=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=yofaclja-20&o=1&p=8&l=as1&m=amazon&f=ifr&md=10FE9736YVPPT7A0FBG2&asins=0778325644 http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?lt1=_blank&bc1=FFFFFF&IS2=1&npa=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&m=amazon&f=ifr&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&asins=0778325644 ニューヨークタイムズ紙ベストセラーになったファンタジーロマンの傑作Poison Study三部作に続くSnyderの新作はGlassシリーズ。その第一部がこのStorm Glassである。 Storm Glassの主人公はFire Studyに登場した少女Opalである。Fire StudyでYelenaが邪悪な魔術師Fire Waperたちの魂をガラスの彫像に閉じ込めたときに重要な役割を果たしたOpalは、4年後の今、Sitia国の魔術学校Keepで魔術を学んでいる。だが、Opalはガラスの彫像に魔力を吹き込む能力しかなく、学校に入学するための最低条件すら満たしていない。国を救った英雄のYelenaが友人扱いしているために、かえって同級生たちから嫉妬されのけ者にされているOpalは、若い女性らしい劣等感や羨望に悩んでいる。 ガラスの球体の中に嵐のエネルギーを閉じ込め、それをエネルギー源として再使用することを生業としているStormdancer…

Twilightのバンパイアの代わりに堕天使を使ったYAロマンス – Fallen

Lauren Kate464ページ(ハードカバー)出版社: Delacorte 発売日:2009/12/8YA(ヤングアダルト)/ファンタジー/パラノーマルロマンス http://rcm.amazon.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=FFFFFF&IS2=1&npa=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=yofaclja-20&o=1&p=8&l=as1&m=amazon&f=ifr&md=10FE9736YVPPT7A0FBG2&asins=0385738935 http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?lt1=_blank&bc1=FFFFFF&IS2=1&npa=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&m=amazon&f=ifr&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&asins=0385738935 名門私立校に通っていた17歳の少女Luce Priceは、デートの相手の少年が焼死した事件のせいで問題児が収容される不気味な矯正施設Sword & Crossに送り込まれる。 その当日にLuceは謎めいた少年Danielに遭遇する。彼女を見かけたときに一瞬微笑んだ彼はその後徹底的に冷たい態度で接する。冷たくされながらもLuceはどうしてもDanielを忘れることができず,親友になったPennという少女とDanielの謎を探ろうとする。 実は、人間に恋したために地に堕ちた天使のDanielは繰り返し転生するLuceと会う運命なのだが、二人がキスをしたらLuceは命を失うことになっている(この謎は最初から読者にすっかり見えているのでネタばれではなし)。いっぽうで、不良っぽいが美男子のCamが積極的にLuceに近寄ってくる。冷たい態度を取っているのにDanielはLuceがCamに接近するのは阻止しようとする。 バンパイアと狼人間の代わりに善と悪の2方向に分かれた堕天使を使ったTwilightの二番煎じYAロマンス。Twilightのように3部作かシリーズを狙っているようで、本作品は過去の一部を明かす第一部でしかない。 ●感想 Twilightの読者層を狙っていることがはっきりわかるYAロマンスです。2人のホットな男性の間で揺れ動いちゃうのもそっくり。主人公のLuceのどこがそんなに魅力的なのかまったく説明はありません。TwilightのBellaも客観的に見れば「どこがそんなにいいのかわからない」優柔不断で自己チューな性格でしたが、LuceはBellaより「愛される理由」が不明でした。でも理由なくホットな男性たちに愛されて奪い合いされるって、女の子が好きなロマンスのフォーミュラなのかもしれません。それより、LuceとCamの魅力についてルックスだけしか描かれていないのはいかがなものか…(とマジになってもしょうがない)…

ヴァンパイア時代のアン・ライスを期待すると失望すること確実の新作 ー Angel Time

Anne Rice 288ページ(ハードカバー)Knopf 2009/10/27宗教ファンタジー http://rcm.amazon.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=FFFFFF&IS2=1&npa=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=yofaclja-20&o=1&p=8&l=as1&m=amazon&f=ifr&md=10FE9736YVPPT7A0FBG2&asins=1400043530 http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?lt1=_blank&bc1=FFFFFF&IS2=1&npa=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&m=amazon&f=ifr&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&asins=1400043530 最近ずっとアン・ライスなど読んでいないが、アン・ライスといえばヴァンパイアものを中心としたゴシックホラーやSMだと思う私はそう外れてはいないだろう。日本でそれ以外のアン・ライスを知る人はいないのではないだろうか。そのつもりで新刊のARCを入手して読んだものだから、途中で「このアン・ライスは何者なのだ?」と混乱してしまった。バンパイアが出てこないだけでなく、パラノーマルな存在といえばこの作品のサブタイトル「The Songs of the Seraphim」に出てくるSeraphimだけなのだ。Seraphim(セラフィム)とは天使の位では最上位の熾天使のことで、もちろん善の存在である。 あらすじはこんな感じ。 汚職警官の父とアルコール中毒の母を持つToby O’Dareは、勉学の傍らlute(ルネッサンス期の弦楽器)を奏でて生活費を稼ぎ、幼い弟と妹の世話をしてきた。将来音楽家になる夢を観ていたTobyだが決定的な不幸に見舞われ、Lucky the…

ホッキョクグマに恋してしまいそうな北欧の民話の現代版—Ice

Sarah Beth Durst 320ページ Margaret K. McElderry 2009/10/6 ヤングアダルト(12歳以上)/民話の現代バージョン/ファンタジー

他人の心を操ることができる美しいモンスターの苦悩—Fire

Kristin Cashore480ページ(ハードカバー)Dial (October 5, 2009年10月5日発売ヤングアダルト/ファンタジー http://rcm.amazon.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=FFFFFF&IS2=1&npa=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=yofaclja-20&o=1&p=8&l=as1&m=amazon&f=ifr&md=10FE9736YVPPT7A0FBG2&asins=0803734611 http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?lt1=_blank&bc1=FFFFFF&IS2=1&npa=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&m=amazon&f=ifr&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&asins=0803734611 (注:これは5月に入手したAdvanced Reader’s Copyの感想です) ベストセラーとなったデビュー作Gracelingの隣国The Dellsが舞台。時代がGracelingより前なので、いわゆる「前編」と呼ぶべきだが、物語としては完全に独立している。ただし、Gracelingを読んでいないとプロローグでつまずくことになるので、まずGracelingを読むことをお勧めする。 Gracelingとは険しい山岳を隔てているためにまったく交流がない王国The Dellsには、左右の目の色が異なるGracelingはいないが、モンスターと呼ばれる不思議な生物たちがいた。モンスターたちはその対となる動物とそっくりだが自然界にはない鮮やかな彩りであり、対の動物よりも美しく凶暴である。そしてモンスター同士の血と肉を好む特性もある。人間のモンスターは髪の色が鮮やかで、異常に美しく、他人の思考を操作する能力も備わっている。だが、いろいろな理由で人間のモンスターはほぼ絶滅状態になり、生き残っているのは若い女性のFireだけだった。 Fireの亡き父Cansrelはモンスターの残酷さを象徴する人物で、ただの娯楽として他人の心を操り、Fireの母を含む多くの者の人生を破壊してきた。Cansrelの死後は人徳ある貴族のBrockerがFireの保護者の役割を勤め、彼の義理の息子ArcherはFireに何度も結婚を申し込んでいた。けれども、Fireが産む子は優性遺伝で必ずモンスターになる。父の犯した多くの罪を知るFireは、そんなモンスターを世に生み出さないために一生結婚も子供を産むこともしないと決意している。…

Twilightファンにおすすめ-「City of Bones」(The Mortal Instruments シリーズ第一部)

著者:Cassandra Clare発売日:2007年3月ジャンル:ヤングアダルト/ファンタジー/パラノーマルロマンス Twilightの次に何を読もうか迷っているファンタジーファンにおすすめ http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&asins=1416955070&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&fc1=000000&IS1=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 女子高校生のClary は、幼馴なじみで親友のSimonと行ったナイトクラブで男女3人のティーンが少年を殺す場面に立ち会うが、Simonには彼らが見えない。魔物を退治するシャドーハンターだと名乗るJaceにClaryは詩の朗読会で再び出会う。見えないはずのシャドーハンターが見えるClaryにシャドーハンターの血が流れていることを推察したJaceは、シャドーハンターの大使館のようなInstituteに連れてゆくという。そこに母親のJocelynから携帯に「家に戻ってはいけない」という取り乱した電話がかかり、Claryが家に駆け戻ると母は姿を消していて魔物に襲われる。解毒をしないと1時間で死ぬとJaceに告げられたClaryはInstituteに行き、どうやら自分には母が知らせていない秘密の過去があるらしいことを学ぶ。ClaryとSimonは、ニューヨーク市の闇でくりひろげられているシャドーハンター対魔界の生物たちの戦いにまきこまれてゆく。 ●ここが魅力!先日お話したように、著者のClareはハリー・ポッターと指輪物語のFan Fic(二次創作)作家としてファンがつくほど有名になり、それで作家として発掘されたといういきさつがあります。ファンタジーとしては、「Harry Potter」や「The Lord of the Rings」のように根底に深い哲学があるわけではなく、「The Name of…

謎解きが魅力の児童書-The Mysterious Benedict Society

作者:Trenton Lee Stewart出版日:2007年3月児童書(9-12歳)/ファンタジー 冒険と謎解きが好きな子供と(子供らしさを失っていない)大人におすすめ http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&asins=0316003956&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&fc1=000000&IS1=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 孤児院の学校では優秀すぎて友達ができない11歳のReynieは、「gifted children(天賦の才がある子。マルチプルインテリジェンスによる定義なので日本語の天才児とは異なる)に特別な機会を与える」という新聞広告に応えてテストを受ける。だが、このテストがとても奇妙なのだ。ただ勉強ができるだけでは合格できない難関のテストに受かったReynieは、自分とは異なる才能(この作品ではマルチプルインテリジェンスが鍵のようです)を持つKate, Constance, Stickyの3人と出会う。彼らを集めたのは、ナルコレプシーがある奇妙だけれども親しみのわくMr.Benedict。Mr.Benedictは、世界制覇をたくらむMr. Curtainの野望を阻止するために、才能がある子供たちをトレーニングしているのだった。Reynieたちは、それぞれの特性を生かしてMr. Curtainの悪の計画を調査する。 ●ここが魅力!普通の社会にフィットインできない子供たちがそれぞれ独自の才能を生かして悪と戦う、というプロットだけでなく、ユニークな登場人物や謎解きの楽しさなどが詰まっています。ハリー・ポッターほどではありませんが、根底にちゃんとした社会哲学があります。大人のハリー・ポッターファンには物足りなさを感じるかもしれませんが、謎解きや冒険、友情などポッターファンの子供たちには喜ばれる要素がそろっています。 ●読みやすさ ★★★☆☆基本的には簡単な英語ですが、500ページ以上の長編というのが問題かもしれません。また、ストーリーだけを追いたい方には、展開がスローすぎるように思えるでしょう。でも、長いがゆえに通常の児童書よりも大人にとっては読み応えがある内容になっていることも確かです。すでに薄い児童書やヤングアダルト(なぜかたいていYAのほうが9-12歳向け児童書よりも英語は簡単)に慣れている方で、大人の作品に移る前の段階の方におすすめです。また、幼いお子さんと一緒に英語を勉強しているご両親におすすめの書です。もし私の娘がまだ幼かったら、きっと私は声に出して読み、途中で「(登場人物の子供たちが)どうやって解決すると思う?」とたずねたり、「どういうシチュエーションなのかわかる?絵に描いてみようか」と提言して、彼女に能動的な参加をさせたと思います。なんせ、Kids Power!が魅力の本ですから。その後で読み進め、予測が正しかったか間違っていたかを親子で語り合えるのも楽しみになるでしょう。 ●アダルト度 ☆☆☆☆☆悪人も出てきますが、ハリー・ポッターのような怖さは感じません。ハッピーエンドですから、安心して読めます。…

軽くてユーモアがあるパラノーマルロマンス-The Mediatorシリーズ

著者:Meg Cabotヤングアダルト/パラノーマル/ロマンス(やや) 初心者でも簡単に読めるパラノーマル・ヤングアダルト本 http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&asins=0060725117&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&fc1=000000&IS1=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?lt1=_blank&bc1=FFFFFF&IS2=1&npa=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=ss_til&asins=0060725117 http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?lt1=_blank&bc1=FFFFFF&IS2=1&npa=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=ss_til&asins=4652077572 http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?lt1=_blank&bc1=FFFFFF&IS2=1&npa=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=ss_til&asins=4864910189 今日は初心者でも気軽に読める娯楽作品をご紹介します。 The Mediatorシリーズの主人公は女子高生のSuze。彼女には幽霊が見えるだけでなく会話をする能力がある。母の再婚でニューヨーク市からカリフォルニアに移住したところ、彼女の部屋には19世紀に死んだハンサムな幽霊のJesseがすでに住み着いていた。第一話Shadowland (Book 1)では、Suzeと義理の兄弟が通う高校にボーイフレンドにふられて自殺した女子高生の幽霊が出没する。Suzeはメディエーターとして恨みから殺人や破壊をたくらんでいる幽霊に成仏するように働きかけるが、思わぬ危険が待っていた。 幽霊のJesseとのロマンスやユーモアある軽いタッチが女子中学生・高校生に人気。 この本を希望者の中から抽選で1人にプレゼントします。締め切りは3月16日(月曜日)午前0時.申し込みはこちらで。 ●ここが魅力!Princess…