Category: YA(ヤングアダルト)
Coraline-ゾクゾク不気味な児童書
著者:Neil Gaiman 2006年8月初刊 児童/ファンタジー/ホラー 2月に映画公開するゾクゾク不気味な児童書 http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&asins=0060575913&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&fc1=000000&IS2=1<1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 http://rcm.amazon.com/e/cm?t=yofaclja-20&o=1&p=8&l=as1&asins=0061139378&md=10FE9736YVPPT7A0FBG2&fc1=000000&IS2=1<1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 私の娘が小学校五年生のときの担任は、元ロックミュージシャンとは思えないほどきちんとした身なりで、教室は美しく整理整頓され、しかも言葉遣いが非常に丁寧で上品な青年だった。 その彼が活発な小学生をおとなしくする方法として本を朗読するのだという。11歳の男の子すら静かにさせる朗読など想像もできなかったが、娘は「先生が読み始めると、教室中がしんとする」と断言する。この先生が読んだ本のひとつが「Coraline」であった。 主人公のCoraline(コラライン)と両親は、古い屋敷をアパート(イギリスなのでflat)に分けた新居に引越しする。お屋敷には変わり者の隣人たちや、どこにも通じていないドアなど奇妙なものがそろっている。退屈した彼女が探検に乗り出したところ、現実の世界とよく似た不気味な陰の世界に迷いこんでしまう。そこで彼女が出会ったのはその世界でのコララインの母だという蒼白で目がボタンで出来た女性だった。どうにか現実に戻ったコララインだが、そこで両親が陰の世界に閉じ込められてしまったことを知る。コララインは両親を救助するために出かける。 「Stardust」と「Neverwhere」の作者Gaimanは、おとぎ話のようなファンタジーに独自のダークさを与えるのが特長だ。「Coraline」は、容赦を知らぬ暗いパラレルワールドにヒロインが勇敢に挑むところが「Neverwhere」に似ている。児童書であってもあまり怖さの限度を考慮していないのがGaimanらしい。多くの人の心に潜んでいる恐怖心を掘り起こし、(小さな子供なら)悪夢でうなされそうな、本物の恐怖を与えてくれる。 Caroline(キャロライン)ではなくCoraline(コラライン)だということが文中にも出てくるが、これも不気味なパラレルワールドを象徴する作者の手なのだろう。 ●読みやすさ ★★★☆☆ 9~12歳対象だが、おとぎ話のような語り口やときおり現れる(こちらの)小学校では習っていない単語に難しさを感じるかもしれません。ヤングアダルトのTwilightのほうがずっと読みやすいというのは皮肉なものですが、Gaimanの語り口にすでに慣れている人には、簡単に感じるでしょう。 ●ここが魅力!…
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洋書初心者への「失敗しない完読テクニック」
「洋書を読もう!」と決意した人が最初に犯す失敗には次のパターンがあるのではないでしょうか。 1)意気込みがありすぎて難解な本に挑む。 2)日本語で読んだかあるいはよく知っているクラシックを選ぶ。 3)自信がないので絵本からスタートする。 1)の問題は明らかですね。3ページまで読んだら偉いものです。 2)は洋書初心者のときに私も経験しました。「嵐が丘」に挑戦し、みごとに挫折!それからアガサ・クリスティ。クリスティファンだった私は英語で読んでちっとも入り込めないのに大ショックを受けました。クラシックは当時流行の言い回しや文体を使っていますからネイティブでも現代人には読みづらいのです。最初は現代の作品から始めましょう。 3)フランス語を習い始めたときに絵本を読みましたが、幼児用のストーリーには「次どうなるのか知りたい」という意欲がなかなかわきませんでした。まるで教科書を読んでいる気分になります。読みやすさは、必ずしも難易度ではなく、モチベーションを持たせてくれるかどうかにかかっています。 それでは、どんな本であれば失敗しないのでしょう? 1)学校で学ぶ程度の文法のもの。単語もできれば学校で習う程度が理想です。したがってネイティブの小学校高学年を対象とした本が適しています。最初はあまり美文ではないものがよいでしょう。 2)現代文学の中から選びましょう。 3)先を知りたくなるストーリー性があるものが理想です。子供もそうですから、小学生や中学生に人気がある分野はアニマル・ファンタジーやファンタジー、SFです。それらが苦手な方にはユーモアや風刺小説という手もあります。あまりにも子供じみた内容のものは避けましょう。読む気がうせますから。 それを念頭に、次はおすすめの本のサンプルです ステップ1(小学校3年生から高学年向け) このサイトの「読みやすさ★★★★」に相当します ●アニマル・ファンタジー(動物が主人公のファンタジー)…
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一度読んだら虜になる死刑囚で毒味役の少女のサバイバル Poison Study
Maria V. Snyder 2008年9月初刊 ファンタジー/SF/ロマンス/ヤングアダルト/冒険 (2015年追記) 私の翻訳で日本語版が2015年7月に発売されます(ハーパーコリンズ日本到来を記念するハーパーブックスの1冊です)。 (下記は2009年当時の記事) SF、ファンタジー、ロマンス、歴史のカテゴリーが好きな高校生の娘とその友達から「面白そうな本を探してくれ」と依頼されて見つけた本。 まだ十代の若い女性Yelenaは殺人罪を犯した死刑囚である。だが、コマンダーの毒味役を引き受ければ死刑を免れることができると選択を迫られる。死ぬまで職を離れることができない毒味役は、毎日解毒剤を飲まないと死ぬ毒を与えられているのでどちらにしても二度と自由にはならない身の上だ。 Yelenaの上司はかつて悪名高い暗殺者のValekだ。Valekの厳しい要求、毎日死に直面する恐怖、彼女の暗殺を狙う敵、誰を信用してよいのかわからない孤独……、 Yelenaのサバイバルの試練に読者は息をつくのも忘れるだろう。 中 世のようなこの世界には、不思議な毒や魔法があり、誰が味方で誰が敵かわからない。人を簡単に信じると死が待ち受けている。読後も作者が作り上げたこの不 思議な世界が脳裏に残って離れない。ただのロマンスやヤングアダルトのカテゴリーに入れるのはもったいないし、失礼だ。それくらい完成度が高い傑作であ る。 私がこの本を勧めた高校生たちもそう思ったようで、(爆発的な人気の)「Twilight」より断然面白い!と言っていた。とくにValekは娘によると「(Twilightの)エドワードなんかより、ずっとHOT」という感想で、彼の年齢と職業を考慮すると母としてちょっと心配であるが…… ●読みやすさ ★★★★☆…

