不況でもAmazon.comは元気だ

マイクロソフトが初めての人員削減をする不況の時代だというのに、昨日発表されたAmazon4th Qtr profitの報告では、2008年末のクリスマスセールスは史上最高の売り上げを記録したとのことである。10月から12月末までの純利益(net income)$225 millionで一年前同時期の$207 millionよりも増加している。ライバルのeBayでさえ売り上げが下がっているというのにだ。

これには、競合よりも安い価格を提供したという理由もあるだろうが、Oprahの影響で売り切れになったことで有名なKindleの販売力を無視することはできない。CEOJeff BezosKindleの売りが強いことは認めるが、数字を決して発表しない。

これは以前からのことである。秘密にされるともっと知りたくなる。

来月には新バージョンのKindleが発売されるということで、すでにKindleを持っている私としてはあんまり新バージョンが優れものであってほしくないような気もしないではない。

新バージョンもそのうち入手するので、比較はまた後日に。

にほんブログ村 本ブログ 洋書へ 人気ブログランキングへ

無料購読e-book-心理スリラーThe Surgeon

元医師のTess Gerritsenによる心理スリラーThe Surgeon が著者と出版社のキャンペーンで期間限定で無料購読できます。(注:本ブログは法に触れる無料e-bookやそれらを奨励するサイトはご紹介しませんので、よろしくご了承お願いいたします。ご紹介するのは、著者または出版社のキャンペーンとして無料になっているもの、あるいは著作権が消失したものです)

私はまだ読んでいませんが、人気作家のTess Gerritsenのものは刺激が強い大人向けという印象がありますので、ご留意ください。The Surgeonは非常に読者レビューが好評のものなので、興味がある方はこのチャンスをお見逃しなく。

The Surgeon by Tess Gerritsenhttp://d.scribd.com/ScribdViewer.swf?document_id=9149584&access_key=key-zp3f14403gr7js8iqmw&page=1&version=1&viewMode=

気に入った方は、彼女の別の作品をどうぞ。次は読者レビューが好評のものです。

http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&asins=0671016776&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&fc1=000000&IS1=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1

にほんブログ村 本ブログ 洋書へ 人気ブログランキングへ

2009年ニューベリー賞はThe Graveyard Bookに決定

http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&asins=0060530928&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&fc1=000000&IS1=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1

American Library Associationは、月曜(26日)にNeil GaimanのThe Graveyard Bookが今年のNewbery Medalに選ばれたことを発表しました。
そのときの状況はNeil Gaimanのブログで読むことができます。作品がいくつも映画化され(例:スターダスト、コラライン)賞も取っている有名人なのに、それでもNewbery賞受賞は嬉しいということに新鮮さを覚えました。
追記:洋書ファンクラブに書評を載せました。


オバマ大統領誕生を苦々しく思う保守派の本が売れている

オバマ大統領誕生を歓迎するアメリカ人も記録的だが、苦々しく思う者の数も記録的だという印象があります。クリントン大統領が当選したときもそうだったようですが、今回はもっと激しい戦いが出版の形で始まっています。
次のリストは、いかにメディアがオバマを応援して当選に貢献したか、などメディアや左翼を攻撃する形でのオバマ攻撃です。
Amazonの読者のレビューが良いものは、苦々しく思っている保守派の人だけが読むからです。けれども、これだけベストセラーリストに入っていることを考えると、オバマ大統領の失敗を望む保守派の人口がいかに多いかというのも容易に想像できます。

A Slobbering Love Affair: The True (And Pathetic) Story of the Torrid Romance Between Barack Obama and the Mainstream Media
http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&asins=1596980907&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&fc1=000000&IS1=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1

Guilty: Liberal “Victims” and Their Assault on America
http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&asins=0739369601&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&fc1=000000&IS1=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr

Fleeced
http://rcm.amazon.com/e/cm?t=yofaclja-20&o=1&p=8&l=as1&asins=0061547751&md=10FE9736YVPPT7A0FBG2&fc1=000000&IS1=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1

The Obama Nation: Leftist Politics and the Cult of Personality
http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&asins=1416598065&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&fc1=000000&IS1=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1

にほんブログ村 本ブログ 洋書へ

人気ブログランキングへ

Down River(南部の哀愁を感じるミステリー)

著者:John Hart

200710月初刊

ミステリー/米国南部

読みごたえがある文学的なミステリーを求める方におすすめの一冊

http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&asins=0312945663&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1
http://rcm.amazon.com/e/cm?t=yofaclja-20&o=1&p=8&l=as1&asins=0312945663&md=10FE9736YVPPT7A0FBG2&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1

The King of Liesで彗星のようにデビューしたJohn Hartの第二作。
Adam Chaseは5年前に義母の証言により殺人罪で起訴され、有罪判決は逃れることができたが人々の疑惑は消えることがなかった。何よりも息子の自分ではなく義母を選んだ父をAdamは許すことができなかった。5年間恋人とも連絡を取らなかったAdamだが、子供時代の友達Dannyから懇願されて故郷に戻る。
だが、そこで待っていたのは、母の自殺の真相、父が母の死後につくりあげた家族との葛藤、そしてさらなる殺人事件だった。

主人公を含め、登場する者すべてに弱みがある。みな、過ちを犯し、嘘をつき、傷つく。だが、それを許し、受け入れ、癒されることができるのも人間である。抒情詩のような美しい文体と、南部の男流のハードボイルドさが微妙にマッチして、特別な雰囲気をかもし出している。
ミステリーとしてだけではなく、純文学としても楽しめる。

●ここが魅力!

登場人物の本物さ。善悪の白黒がはっきり分かれているミステリーはつまらなく思えることがあります。実際の人間はそんなに単純なものではありません。本当のことを言えずに嘘をつき、けれども他人の嘘は許せない。男のわがままに女のわがまま。Hartはそんな人間の哀しさを描いたうえで、許しもちゃんと与えてくれます。

●読みやすさ ★★★☆☆ 

★★と★★★の中間といったところでしょう。普通のミステリーとは異なり、詩のような描写が多いのです。

たとえばこんな感じです。

I stood at the window and looked at the river. It was not the one I loved. Different color. Different shores. But the water moved. It wore things down and it restored itself, emptied into the same vast sea.

これにどれほど多くの意味が含まれているのかは、本作を最後まで読まないとわからないようになっています。

けれどもいったん慣れると、とても読みやすく思えるでしょう。

●アダルト度 ★★★☆☆

大人向けの普通のミステリー程度のアダルト度です。セックスとバイオレンスはありますが特に生々しいところはありません。

この本を楽しんだ方にはこんな本も……

http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&asins=0312363753&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&fc1=000000&IS1=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1

アメリカの若者が小説を読むようになっている

パブリッシャーズ・ウィークリー(1/19/2009) の記事によると、アメリカでの読書人口は、2002年の115百万人から2008年は119百万人まで増加しているということです。でもそれは、「一年間に一冊でも本を読んだ人」の割合(18歳以上成人人口のみ)で比較すると56.6% から54.3%に減少しているとのこと。

けれども、次が重要な点です。

文芸作品(長編小説、短編小説、詩)の読者は顕著に増加していのです。それも、46.7% から50.2%。これは、私が以前に「本を読むアメリカ人が増えている」と(ただの感覚で)語ったのと一致しています。

特にアメリカの出版界に希望を与えるのは、18歳から24歳の文芸作品の読書人口が、42.8%から51.7%と最も大きな伸びを示していることです。ケータイやオンラインに時間を割く若い世代が小説を読んでいる、というのは日本の出版界にとってはうらやましい現象ではないでしょうか。

にほんブログ村 本ブログ 洋書へ 人気ブログランキングへ

Thoroughbredシリーズ(初心者におすすめ)

A Horse Called WonderThoroughbredシリーズbook 1

著者:Joanna Campbell

1991年初刊

児童書(小学校3年生から)/動物

絵本ではなくちゃんとしたストーリーのある本から始めたい人/ホラーやファンタジーのジャンルが苦手な洋書初心者におすすめのシリーズ

http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&asins=0061061204&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1
http://rcm.amazon.com/e/cm?t=yofaclja-20&o=1&p=8&l=as1&asins=0061061204&md=10FE9736YVPPT7A0FBG2&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1

Ashleigh(アシュレー)の両親はサラブレッド馬の飼育場を経営していたが、疫病のために馬たちを失う。大好きな雌馬スターダストの死から立ち直れない12歳の少女アシュレーは、もう二度と馬を好きになるまいと決意する。けれども、スターダストを思い起こさせる子馬のワンダーが生まれる。アシュレーは、生き延びられるかどうかわからない弱々しいワンダーに奇跡を願う。動物好きで、心温まる物語が好きな人に最適。

主人公は12歳ということになっているが、読者層は小学校2年生から5年生の少女。

●読みやすさ ★★★★☆

馬の物語なので、mare(雌馬)とかfoal(子馬)といった単語は出てきますが、基本的に米国の小学校3年生までに習う単語で十分読めるようになっています。この文体に慣れれば、次のレベルの9~12歳向けの児童書やヤングアダルトがスムーズに読めるようになるでしょう。

●ここが魅力!

動物に対する愛情や主人公の繊細な心に感情移入しやすいところです。読後に暖かい気分になれます。

ホラーやファンタジー、暴力などが苦手な方が安心して読める作品です。

●アダルト度☆☆☆☆☆

小さな子供に読ませて困るところはありません。

●この本を楽しんだ方にはこんな本も……

私の娘はシリーズを10冊くらい読んで飽きたようです。

このシリーズを2,3冊続けるのはけっこうですが、だんだんレベルが低下してくるようです。このシリーズを終えたら、次はインディアンの少女が主人公の「Island of the Blue Dolphin by Scott O’Dell を試してみましょう。センテンスが少し長くなり、小学校高学年対象です。

にほんブログ村 本ブログ 洋書へ 人気ブログランキングへ

Tree of Smoke( National Book Award 受賞作)

著者:Denis Johnson

2007年9月初刊

現代文学/純文学/ベトナム戦争

忍耐がある偉大なアメリカ現代小説に挑戦したい方だけにおすすめの本

http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&asins=0374279128&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1

常日頃感じていることだが、偉い文芸評論家やオプラ・ウィンフリーがべた褒めしたからといって良い本とは限らない。有名な賞の受賞作もそうだ。ずっと前は、私の頭が悪いだけかと思っていたが、最近になって私の抱く感想は一般のアメリカ人読書人口とほぼ一致していることがわかってきた。(平均的アメリカ人が馬鹿だといわれたら、それまでだが)

このDenis JohnsonTree of Smokeは、National Book Award受賞作であり、ニューヨークタイムズ紙の文芸評論家Michiko Kakutaniが「bound to become one of the classic works of literature produced by that tragic and uncannily familiar war」というものだから、それにつられて夫が買ってきたのだ。50ページ(全部で702ページ)くらいで「ひどい本だ」と放り投げた夫に「面白かったぞ」と威張るために意気込んで読み始めたのだが、退屈で50ページに達する前に3回も居眠りしてしまった。

洋書完読テクのひとつは、「面白くない本は潔く捨てる」ことである。というわけで、これは残念ながら「ゴミ箱ゆき」になった本のひとつである。

ベトナム戦争がテーマで、CIAエージェント、南ベトナムの軍人、北ベトナムのスパイ、カナダ人のナース、などいろんな登場人物が出てくる。誰かが「コラージュ」と評したが、物語があちこちに行ってフォローしにくいところがまさにコラージュらしい。文章としては、「これは良い文だ」と感心するところはあるが、なんといっても作者の意図がなかなか見えてこないのがこちらとしてはしんどい。

Amazon.comをざっとみると、半分くらいはゴミ箱ゆきにしているようだ。だが、最後まで読んだ人は500ページくらいまで読むと面白くなり、最後はとても良いそうだ。そこまで忍耐できる人は挑戦してみるとよいかもしれない。

●読みやすさ★☆☆☆☆ 

ともかく、登場人物が多すぎます。人物の描写のせいか個々のキャラクターになかなか興味を抱けないので、よけいに多く感じます。話がコラージュのようなので、フォローしにくいと思います。

にほんブログ村 本ブログ 洋書へ
人気ブログランキングへ

恐ろしく売れそうな予感がする新刊テクノ・スリラー-Daemon

スリラー界のモンスター誕生!

2009年1月8日発売のこの書は、発売当時から注目して即入手したのだけれど、忙しくてようやく読み終えたのが昨日のこと。

新人作家による「Daemon」は稀に生まれる「モンスター」と呼ぶべき作品。目前の仕事を終えてから詳しい書評は「洋書クラブ」のほうに載せるつもりですが、おおざっぱに説明すると、死んだオンラインゲームの天才クリエーターが作った世界を制覇するDaemon(注:IT用語辞典によると、UNIXOSにおいて、バックグラウンドで動作するプログラムのこと)と現在の社会をコントロールしている政府機関や大企業との闘い、そしてそれに巻き込まれた個人たちの個別の闘い、といったものです。私はふだんこの手のスリラーは苦手で完成度としては?ですが、その私でも降参せずにはいられませんでした。

http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&asins=0525951113&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1
http://rcm.amazon.com/e/cm?t=yofaclja-20&o=1&p=8&l=as1&asins=0525951113&md=10FE9736YVPPT7A0FBG2&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1

私の予言です。これは絶対に売れます。

この本の邦訳は講談社から出版されるとのことです(著者からの情報により2月9日追記)。

にほんブログ村 本ブログ 洋書へ 人気ブログランキングへ

期間限定オンライン無料購読!The Ruins of Gorlan(The Ranger’s Apprentice Book 1)

ニューヨークタイムズベストセラーで、小学校高学年から中学生の男子に大人気の「The Ranger’s Apprenticeシリーズ」の第一巻The Ruins of Gorlanが無料でオンライン購読できます。キャンペーンが終了すると読めなくなりますのでご了承ください。

Ranger’s Apprentice: The Ruins of Gorlanhttp://d.scribd.com/ScribdViewer.swf?document_id=10330799&access_key=key-xngk6f2hxdh046vnh9o&page=1&version=1&viewMode=

主人公の少年Willは幼いころから騎士になることを夢見て育ったが、警備隊(Ranger)の弟子に選ばれてしまう。謎の存在のRangerは、現在のアメリカでいうならばCIAのような機密諜報員だった。Willはそこで尊敬する師に会い、邪悪な魔力の攻撃から王国を守るために闘う。

勧善懲悪、少年の成長物語、というクラシックなファンタジーの流れをくんでおり、苛めやそれを理解して解決してくれる師の存在など、子供たちが現実世界で「こうあってほしい」と願う世界がここにある。特に少年に人気があるのが納得できる。

第6巻が8月に発売される準備として、限定期間中シリーズの第一巻だけ無料で購読できるキャンペーン。

ファンタジーのファンだけでなく、ファンタジーがどんなものか試してみたい方、冒険ものが好きな人、小学校高学年から中学校向けのヤングアダルト本を読むのにどの程度の英語力が必要かを知りたい方にぜひおすすめします。

本ブログの読みやすさ★★★☆☆レベルに相当します。最初はとりつきにくく感じても、第2章以降はすんなりと読み進めることができるでしょう。

にほんブログ村 本ブログ 洋書へ 人気ブログランキングへ