Month: January 2009

恐ろしく売れそうな予感がする新刊テクノ・スリラー-Daemon

スリラー界のモンスター誕生! 2009年1月8日発売のこの書は、発売当時から注目して即入手したのだけれど、忙しくてようやく読み終えたのが昨日のこと。 新人作家による「Daemon」は稀に生まれる「モンスター」と呼ぶべき作品。目前の仕事を終えてから詳しい書評は「洋書クラブ」のほうに載せるつもりですが、おおざっぱに説明すると、死んだオンラインゲームの天才クリエーターが作った世界を制覇するDaemon(注:IT用語辞典によると、UNIX系OSにおいて、バックグラウンドで動作するプログラムのこと)と現在の社会をコントロールしている政府機関や大企業との闘い、そしてそれに巻き込まれた個人たちの個別の闘い、といったものです。私はふだんこの手のスリラーは苦手で完成度としては?ですが、その私でも降参せずにはいられませんでした。 http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&asins=0525951113&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 http://rcm.amazon.com/e/cm?t=yofaclja-20&o=1&p=8&l=as1&asins=0525951113&md=10FE9736YVPPT7A0FBG2&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 私の予言です。これは絶対に売れます。 この本の邦訳は講談社から出版されるとのことです(著者からの情報により2月9日追記)。

期間限定オンライン無料購読!The Ruins of Gorlan(The Ranger’s Apprentice Book 1)

ニューヨークタイムズベストセラーで、小学校高学年から中学生の男子に大人気の「The Ranger’s Apprenticeシリーズ」の第一巻The Ruins of Gorlanが無料でオンライン購読できます。キャンペーンが終了すると読めなくなりますのでご了承ください。 Ranger’s Apprentice: The Ruins of Gorlanhttp://d.scribd.com/ScribdViewer.swf?document_id=10330799&access_key=key-xngk6f2hxdh046vnh9o&page=1&version=1&viewMode= Publish at Scribd…

洋書初心者への「失敗しない完読テクニック」その3

「お勉強癖」を捨てて読書体験を楽しみましょう 日本を離れてもう15年になるので、日本で今「多読多聴」なるものが流行っていることを最近まで知りませんでした。それと関連ある「フォトリーリーディング」はアメリカ発の速読法の一種なんですね。 本家らしき英語のサイトを読んでみると、私が「失敗しない完読テクニック」その2で書いたことにちょっと似ています。でも、根本的な部分が私と信念とは異なるので、ひとこと追記を。 フォトリーディングをはじめ、速読そのものを否定するつもりは毛頭ありません。 授業や論文のために大量の学術書を読まねばならない大学生や専門家には非常に役立つ技術でしょう。私自身、仕事などで短時間のうちに大量の専門書やニュースに目を通すときには、自然と身につけた速読をしています。 けれども、小説やお気に入りのノンフィクションを読むとなると話が違います。 たとえば、すばらしいシェフが時間をかけて作った5コースのフランス料理とソムリエが選んだワインを5分で食べ終えるのがよいことだと思う人はいませんよね。懐石料理でもそうです。空腹を満たすことよりも、場所の雰囲気、流れている音楽(あるいは静寂)、料理の色合い…など味以外の要素も含めて、食の体験全体を楽しんでいるはずです。 趣味の読書もそんなものだと思うのです。 私が何度も読み返す「In the Country of the Young 」(注:これは読みやすさのレベルとしては★★☆☆☆です)という本の第一章はこんなふうに始まります。…

Goosebumpsシリーズ(初心者向けのホラー)

著者:R.L.Stine 児童書/ホラー 小学校高学年対象 http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&asins=0439568471&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 http://rcm.amazon.com/e/cm?t=yofaclja-20&o=1&p=8&l=as1&asins=0439568471&md=10FE9736YVPPT7A0FBG2&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 怖くてつい最後まで読んでしまう、洋書初心者におすすめのシリーズ 「怖いものみたさ」という表現があるように、子供のころは、あとで悪夢を見るとわかっていてもホラー映画を観ずにはいられなかった。そういう子供の心理は世界共通で、Goosebumpsシリーズは全米の小学生に大人気でテレビ番組もできた。ホラー嫌いの私の娘でさえ小学生のころにはどっぷりとはまっていたくらいだ。 娘は小学校2年生から読んでいたが、通常は小学校4、5年生が対象。 大人が読んでもけっこう怖いし、本が薄めなので完読しやすく、洋書初心者にはおすすめのシリーズである。 ●読みやすさ ★★★★☆ アメリカの小学校3年生に読めるように作られているために、難解な単語がなく、センテンスは短く、一人称の文章で、短く(100ページちょっとで文字が大きい)、非常に読みやすい本です。学校で英語を学んだけれど、洋書をこれまで読んだことがない、という方におすすめです。 このシリーズに慣れ、飽きたら、もっと複雑で面白いCoralineに進みましょう。 ●ここが魅力! ホラーなので、どんどん先に読み進みたくなるところです。といっても過度なホラーではないのでご安心を。 ●アダルト度 ★☆☆☆☆…

Coraline-ゾクゾク不気味な児童書

著者:Neil Gaiman 2006年8月初刊 児童/ファンタジー/ホラー 2月に映画公開するゾクゾク不気味な児童書 http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&asins=0060575913&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 http://rcm.amazon.com/e/cm?t=yofaclja-20&o=1&p=8&l=as1&asins=0061139378&md=10FE9736YVPPT7A0FBG2&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 私の娘が小学校五年生のときの担任は、元ロックミュージシャンとは思えないほどきちんとした身なりで、教室は美しく整理整頓され、しかも言葉遣いが非常に丁寧で上品な青年だった。 その彼が活発な小学生をおとなしくする方法として本を朗読するのだという。11歳の男の子すら静かにさせる朗読など想像もできなかったが、娘は「先生が読み始めると、教室中がしんとする」と断言する。この先生が読んだ本のひとつが「Coraline」であった。 主人公のCoraline(コラライン)と両親は、古い屋敷をアパート(イギリスなのでflat)に分けた新居に引越しする。お屋敷には変わり者の隣人たちや、どこにも通じていないドアなど奇妙なものがそろっている。退屈した彼女が探検に乗り出したところ、現実の世界とよく似た不気味な陰の世界に迷いこんでしまう。そこで彼女が出会ったのはその世界でのコララインの母だという蒼白で目がボタンで出来た女性だった。どうにか現実に戻ったコララインだが、そこで両親が陰の世界に閉じ込められてしまったことを知る。コララインは両親を救助するために出かける。 「Stardust」と「Neverwhere」の作者Gaimanは、おとぎ話のようなファンタジーに独自のダークさを与えるのが特長だ。「Coraline」は、容赦を知らぬ暗いパラレルワールドにヒロインが勇敢に挑むところが「Neverwhere」に似ている。児童書であってもあまり怖さの限度を考慮していないのがGaimanらしい。多くの人の心に潜んでいる恐怖心を掘り起こし、(小さな子供なら)悪夢でうなされそうな、本物の恐怖を与えてくれる。 Caroline(キャロライン)ではなくCoraline(コラライン)だということが文中にも出てくるが、これも不気味なパラレルワールドを象徴する作者の手なのだろう。 ●読みやすさ ★★★☆☆ 9~12歳対象だが、おとぎ話のような語り口やときおり現れる(こちらの)小学校では習っていない単語に難しさを感じるかもしれません。ヤングアダルトのTwilightのほうがずっと読みやすいというのは皮肉なものですが、Gaimanの語り口にすでに慣れている人には、簡単に感じるでしょう。 ●ここが魅力!…

無料で読めるオンライン洋書(1)

今日は無料で洋書のクラシックが読めるサイトをご紹介しましょう。 いろいろなサイトでそれぞれに長所と短所がありますが、今日ご紹介するのは、著作権が切れた作品を全世界のボランティアの手で多くの人に届ける試みの、「Project Gutenberg」です。 このサイトをお勧めするのは次のような利点があるからです。 ●収納された作品が多い。 ●オンラインで読まなくても、コンピューターにダウンロードして後でゆっくり読むことができる。 下記は、Project Gutenbergで読める「赤毛のアン」の作者モンゴメリーの作品です。 そのほかにも、ブロンテ姉妹、ディケンズ、オースティンなど今読んでも十分面白く感じるクラシックがそろっています。かつて邦訳で読んだお気に入りの作品の原書を購入する前に試してみることもできます。 そのほか、出版社と著者のキャンペーンでオンラインで無料で読める現代の本を、こちらでご紹介しています

日本に住んでいる人がKindleで洋書を読むことはできるのか?

10月7日追記:世界のどこでも電子書籍を購入できる国際版のKindleが発売されました。 日本在住者がKindleを読むことのハードルは2つです。 1.KindleをAmazon.co.jpが販売していない。 2.KindleをダウンロードするためのWhispernetがない。 そこで、「日本に住んでいる人がKindleで本を購読すること」が可能かどうかAmazon.comのカスタマーサービスに質問してみました。 1.は基本的には「アメリカ在住者のみ」購入可能です。 けれども、Amazon.comで自分のアカウントを作り、そこからオーダーをすればKindleそのものを受け取ることは可能です。ただし、デジタルの本を購入するためには、米国内のアドレスで作られた米国のクレジットカードを使う必要があります。 “To purchase digital content from the Amazon Kindle…

初心者向け/児童書(アニマル・ファンタジー編)

●アニマル・ファンタジー(動物が主人公のファンタジー) 動物が主人公のファンタジーを、「アニマル・ファンタジー」と呼びます。 この組み合わせは、子供に絶大な人気があるようで、常に新しいものが生まれています。次にご紹介するのは、すでに長く子供たちに愛されているロングセラーです。 「The Tale of Despereaux」by Kate DiCamillo http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&asins=0763625299&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&fc1=000000&IS1=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 9~12歳対象だが、実際には小学校3年生から五年生くらいまで。 アニマルファンタジーというよりも、寓話のようですが、とりあえずご紹介します。映画化されたために再びベストセラーのトップに躍り出た作品です。 4話で構成されていて、それぞれ主人公が変わります。小柄で耳が大きくネズミらしくなく夢想家の主人公Despereaux、変わり者のドブネズミ、不運な少女ネズミの物語が第4話で一緒になり、Despereauxが恋した人間の王女を含めて感動的な結末を迎えます。児童書としては複雑なテーマと感情を見事に描いた作品で、大人が読んでも感動する優れたロングセラーです。 「The Poppy…