Month: April 2009

児童書SFのクラシック-A Wrinkle in Time

Madeleine L'Engle1962年SF/児童書(9~12歳対象) 50年近く愛され続けている児童書のSF http://rcm.amazon.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=FFFFFF&IS2=1&npa=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=yofaclja-20&o=1&p=8&l=as1&m=amazon&f=ifr&md=10FE9736YVPPT7A0FBG2&asins=0312367546 http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&asins=0312367546&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&fc1=000000&IS1=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 14歳のMeg Murryは、両親が科学者だというのに学校の成績は悪く、教師からは問題児扱いされ、同級生からは馬鹿にされている。双子の弟たちは社会に受け入れられる普通の子どもだが、一番年下の弟Charles Wallace(これ全部がファーストネーム)は、発達障害があるとみなされていて嘲笑の的になっている。けれども実はMeg もCharles Wallaceも今で言うところのGifted(天賦の才がある子)で、通常の社会にフィットしないだけだったのだ。Megたちの父親は数年前米国政府の秘密プロジェクトtesseract(a wrinkle in time=時のゆがみを利用したある種のタイムトラベル;つまり当時流行ったコンセプトのワープと思われる)に関わっている途中姿を消した。父親の不在が家族に暗い影を落としているとき、浮浪者のようなMrs. Whatsitが家にやってくる。どうやらMrs. Whatsitは父親の消息を知っているらしい。MegとCharles…

Foxがノンフィクション”The World Without Us,” の映画権を買収

FoxがAlan Weisman作の環境問題を取り扱ったノンフィクション"The World Without Us" の映画権を買収しました。"The World Without Us" はノンフィクションですが、ドキュメンタリーではなく、"The Day After Tomorrow"のように、人間が世界から消える災害映画を考えているようです。詳しくはこちらを。 http://rcm.amazon.com/e/cm?t=yofaclja-20&o=1&p=8&l=as1&asins=0312427905&md=10FE9736YVPPT7A0FBG2&fc1=000000&IS1=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&asins=0753513579&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&fc1=000000&IS1=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1

ジェーン・オースティンはお好きですか?

私がオースティンに出会ったのは中学生のときで、モンゴメリーと合わせて片っ端から読み漁ったものです。8年ほど前にオースティンを原書で読み返したところ、またもオースティンにはまってしまいました。ハーレクイーン式肉体派ロマンスよりも、オースティンやモンゴメリーのようにプラトニックなほうがうっとりできて素敵だと思うのは私だけではないと思うのですが......。 オースティンは各国に協会があるほど熱烈ファンが多く存在します。関連作品だけでなく、著作権が消滅していますからFanFic(二次創作)も沢山出版されています。ということで、オースティンに関するいろんな本をご紹介しましょう。 1.Jane Austenがテーマの本 これは学者によるJane Austenの伝記です。ちょっとアカデミックすぎる文体とのこと。 http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&asins=1847250467&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&fc1=000000&IS1=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 下記は映画化された作品ですが、私の感想は「まあまあ」程度です。 http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&asins=0141020261&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&fc1=000000&IS1=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 オースティン中毒のカリフォルニアの女性が、目覚めるとオースティンの時代の女性になっている、というラブコメ。私は読んでいませんが、読者評はまあまあのようです。 http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&asins=0452289726&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&fc1=000000&IS1=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 2.Jane Austenの二次創作 オースティンファンの図書館司書が書いたMr. Darcyの視点からの「Pride…

永遠のロマンス最高作-Pride and Prejudice

現代のロマンス作品はすべてこの作品のパクリである、と言ってよいほどロマンスのお手本になっているのがジェーン・オースティンのPride and Prejudiceです。著作権が消滅していますので、どうぞごゆっくりお読みください。オンラインで読むのが面倒な方は、pride_and_prejudice.pdfをダウンロード してお読みください(出典はProject Gutenberg)。 ●読みやすさ ★★☆☆☆(訂正)   → ★☆☆☆☆(慣れた人向け) Pride & Prejudicehttp://d.scribd.com/ScribdViewer.swf?document_id=2511626&access_key=key-ee5vtkoxit8l0y6x9ty&page=1&version=1&viewMode= Publish at Scribd or explore…

Anita BlakeシリーズTVドラマ化決定

1993年に第一作「Guilty Pleasure」でデビューしたLaurell K. Hamiltonの Anita Blakeシリーズがthe Independent Film Channel により2010年夏を目標にTVドラマ化されることが決まりました。エグゼクティブ・プロデューサーは、X-Files のGlen Morganです。 TwilightサガとSouthern Vampire Mysteries(TVタイトル「True…

前向きに生きよう-マイケル・J. フォックスからのメッセージ

http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&asins=1401303382&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 http://rcm.amazon.com/e/cm?t=yofaclja-20&o=1&p=8&l=as1&asins=1401303382&md=10FE9736YVPPT7A0FBG2&fc1=000000&IS2=1&lt1=_top&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 若くしてパーキンソン病に罹患した俳優のMichael J. Foxの新刊「Always Looking Up: The Adventures of an Incurable Optimist」が話題になっています。不治の難病にめげず、それを挑戦の機会ととらえている彼は、この本で自分のことを「救いようのない楽観主義者」とユーモアまじりに呼んでいます。かつて仕事でパーキンソン患者に直接接したことは何度かありますが、マイケルのように楽観的にどんどん公の場にでかけてゆく人には会ったことがありません。周囲もどう接してよいのか緊張してしまうところがあります。日本でもマイケルやマイケルを取り囲む人々のように楽観的にこの病気と患者を扱えるようになればいいな、と思います。Amazon.comのPRビデオです。

優れたストーリーテラー-Jodi Picoult

Jodi Picoultは、好きというよりもストーリーテラーとしての力量を尊敬している作家です。毎年のように新刊を上梓する多作にもかかわらず、社会的に異論の多い重いテーマを取り上げ、綿密な取材をしたうえで、「あなたなら、どうする?」と問いかける作品に仕上げます。Picoultのお得意は、時事、医療、法律を織り込んだ心理スリラーです。登場人物が多いので混乱しやすく、専門用語も頻発します。慣れれば読みやすい作家ですが、英語に慣れている必要はあります。読みやすさのレベルは★★☆☆☆です。 最近発売された「Handle With Care」はすぐさまニューヨークタイムズ紙の1位に踊り出ました。それだけファンが多いということでしょう。あまりにも作品数が多いので、Jodi Picoultを読んだことがない方はどれを手に取ればよいか迷うのではないかと思います。それぞれの書評は後日加えますが、とりあえず以下は私が個人的におすすめする順です。 1.My Sister’s Keeper http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&asins=0743454537&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&fc1=000000&IS1=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 http://rcm.amazon.com/e/cm?t=yofaclja-20&o=1&p=8&l=as1&asins=0743454537&md=10FE9736YVPPT7A0FBG2&fc1=000000&IS1=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 遺伝子操作や臓器移植などに関する生命倫理がテーマ。13歳のAnnaは、稀なタイプの白血病に罹患した姉を救うために、遺伝子操作(人工授精の受精卵で遺伝子が合致したもののみを着床させる方法)で生まれた。これまですでに何度もドナーの役割を果たしてきたが、ついに姉に腎臓提供をすることを求められる。子供を救うために新たな生命を生み出すことは倫理に反するのか?ドナーとして生まれた妹に拒否する権利はあるのか?兄弟や姉妹が難病にかかっているときに、ほかの子供たちが受ける心理的なトラウマとは?登場人物が多いにもかかわらず、それぞれの心理や理念が鮮やかに描かれている。読者が自分の信念を自問せずにはいられなくなる重い作品である。誰も予測できない結末には、しばし呆然とするだろう。 2. Nineteen Minutes…

2008年米国出版業界売り上げ減

Association of American Publishersの火曜日に発表によると、2008年度の書籍(e-bookを含む)の売り上げは2.8%の減の$24.25 billionです。最も下降が顕著なのがオーディオ版(spokenword)で21%減、最も売り上げが伸びているのはe-bookですが、これはまだ業界全体の0.5%に過ぎません。ハードカバーの売れ行きは成人向け、ヤングアダルト向けともに約13%減ですが、トレード版ペーパーバックの売り上げはどちらもやや(成人3.6%、YA 6.4%)増加しています。(3.31.09 Publishers Weeklyより) ヤングアダルトのトレード版ペーパーバックのみ元気だったのは、Twilight(ヤングアダルト向け)の影響ではないかと思います。