準決勝2マッチの予想

School Library JournalのBattle of Kids'
Books
バトルもいよいよクライマックス。明日の準決勝の第2マッチは次の対決です。

Marching for Freedom vs Tales from Outer Suburbia

みなさんの予想では3対1でTales from Outer Suburbia派が多いようですね。

ピクチャ 4

私の予想は、ユニークな世界を作り上げた作者の力量を讃えるという意味で

Tales from Outer Suburbia

です。

あさってはいよいよ決勝戦。

早めに決勝戦の予想をコメント欄に書いてくださいね。お願いしま〜す。

私の予想は、墓場から戻ってくるのがThe Last Olympianで、勝つのがThe Lost Conspiracyです。

その結果は2日。当たるかなぁ…

準決勝1マッチの結果

準決勝の結果が出ました。

対決は、

Lost_Charles

そして勝者は…

Lostconsp-250x250

全員の予想が外れてしまいましたね。

昨日よほどひねくれ者でないかぎり..と言いましたが、今日の審判の下記の説明にすごく納得してしまいました。

A writer who asks a lot from the reader is a writer who believes the
reader can deliver. 

(読者に多くのものを求める(理解力などですね)作者は、読者にその能力があると信じている者だ)

そうなんですよ!だから私は読者の知性をばかにしているA Season of Giftsが嫌いだったんです。

読者のKazさんの予想では、ここの勝者がバトルの勝者になるのでは…とのこと。

もしかすると商業的には全然成功しなかったThe Lost Conspiracyが番狂わせバトル勝者になるかもしれませんね。入り込みにくいし、頭が混乱するファンタジーですが、考えさせられます。読んでない方はぜひ!

それから皆さん、ぜひバトルTシャツをかけた決勝予想への参加をお願いしますね。

Battle of the Kids’ Books決勝予想!

Battle T  4月5日(もう目前です)は、School Library JournalのBattle of Kids'
Books
バトルの決勝です。

今回の予想に参加された方の中から抽選でバトルTシャツプレゼント!

しますのでぜひ予想に参加してください。

IMG_0758

(それにしてもでかいTシャツですよね。いくらアメリカ人がでかいとはいえ、キッズブックスなのに〜 coldsweats02

今回は、マルチプルチョイスではなく記入式です。

記入時点で次のことを予想して、コメント欄に記入してくださいね。

1.決勝に進出する本は(準決勝2回戦の結果が出た後であればこれは抜き)?

2.墓場から蘇る本は?

3.そして勝者は?

4.それらについてのコメント。

早ければ早いほど予想は困難ですが、それぞれの質問に正解するとTシャツの抽選への参加票が1票獲得できます。つまり決勝で勝たなくても墓場から蘇る本を当てるだけでもTシャツを勝ちとる権利が生まれるってわけです。ですから早めに予想してくださいね。それに、全部当たるとBragging Rights(自慢する権利)が得られます。これが一番かも

勝者がアナウンスされたら、名前を書いた票を正解分作って帽子に入れ、それを娘に選んでもらいます。

今日初めてバトルをご覧になる方は、ぜひこれまでの中継を振り返って、ご参加ください。

準決勝1マッチの予想

いよいよ明日は準決勝1マッチ

対決は

Charles and Emma vs The Lost
Conspiracy

ですね。

さて皆さんの予想は..

ピクチャ 3

審判はMegan Whalen Turnerですがそうとうへそ曲がりでないかぎり、Charles and Emmaを選ぶと思います。なぜならどの視点でもこちらのほうが優れた本だからです。

私の予想ももちろん

Charles and Emma

です

第2ラウンド第4マッチの結果

School Library JournalのBattle of Kids'
Books
第2ラウンド第4マッチの結果です。

第2ラウンドの第4マッチの対決は、

The
Storm in the Barn vs Tales from Outer Suburbia

Round2_Storm_Suburb

そして勝者は…

Tales-250x250

ようやく2連勝!!!

これまでの経過については、第1ラウンド7マッチの予測結果、8マッチの予測結果をご覧ください。

審判はShannon
Hale
です。 Haleが説明しているように、どちらも優れた作品ですが、Tales from Outer Suburbiaのほうが心に長く残ります。The Stormのほうはやや年下の子ども向けの作品で、Talesのほうは中学生から大人が対象です。ですから、審判によって結果が変わったかもしれませんね。

もうひとつHaleに賛成したのは、Tales from Outer Suburbiaの表紙のチョイスに問題があること。このイラストも中に出てきますが、全体の内容を誤解されそうなイラストです。オーストラリアのバージョンは異なると思うのですが、これを選んだ米国の出版社の感覚には悩みます。

読者アンケート:Battle of the Kids’ Books準決勝で勝ち残るのは?

Battle of Kinds Booksもいよいよクライマックスをむかえようとしています。

せっかくですから、読者のみなさんも予想に参加してくださると嬉しいです。

投票できるのは一度だけですから、本をまだ読んでいない方はこれまでのBattle of the Kids Books中継などを参考に、独自の推理で投票してくださいね。結果
は、私の予想と合わせて対戦の前日
に発表
します。

それから、この中継はSchool Library JournalBattle of the
(Kids') Booksのサイト
にも報告されてます
ら、ヨロシクね!

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準決勝第1マッチの対決

Charles and Emma vs The Lost Conspiracy

難しい対決だからこそ予想が楽しいです。これまでの戦いをぜひ参考にして選んでください。

投票は下記からどうぞ

Click here to take survey

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準決勝第2マッチの対決

Marching for Freedom vs Tales from Outer Suburbia


全然異なるタイプの本の戦いになりましたね。簡単そうですが、番狂わせがあるとすれば、ここかも?

投票は下記からどうぞ

Click here to take survey

第2ラウンド第4マッチの予想

School Library JournalのBattle of Kids'
Books
第2ラウンド第4マッチの予想です。

第2ラウンドの第4マッチの対決は、

The
Storm in the Barn vs Tales from Outer Suburbia

審判はShannon
Hale
です。

これまでの経過については、第1ラウンド7マッチの予測結果、8マッチの予測結果をご覧ください。

みなさんの予想は下記のとおりTales from Outer Suburbiaのようですね。

ピクチャ 2

私の予想もそうです。Tales from Outer Suburbiaは、本当に味のある本だからです。

あさってからはいよいよ準決勝です。

予想投票をよろしくお願いしますね!

第2ラウンド第3マッチの結果

School Library JournalのBattle of Kids'
Books
 

第2ラウンドの第3マッチの結果です。

対決はMarching for
Freedom vs
A Season of Gifts

Round2_March_Season

そして勝者は。。。

Marching-250x250

ようやく連敗ストップ〜(涙)でもこれは誰でも予測できたことですから、あんまり誇りにできませんね。

審判はChristopher
Paul Curtis
です。

まずは、A Season of Giftについて、Grandma Dowdelのような勝ち気な女性を書かせることにかけてのPeckの腕前と語り部としての上手さを褒めています。

Peck is at his best when presenting us with the feisty woman’s world,
the reader recognizes this and at the end longs for her to be a more
integral part of the story. The storytelling is, as always with Peck, a
pleasure to read, he has painted an enjoyable portrait of Americana.

「an enjoyable portrait of Americana」という部分が、たぶん私が嫌いな部分なのでしょう。

そして次にMarching for Freedomeを選んだ理由を書いています。

Even though we all know how the story ends, (it is a re-telling of the
Selma voter’s rights struggle) Partridge gives us a fresh perspective as
told by the children who took part in the struggle.

Selmaの投票権運動はよく知られた歴史的事実なので、最終的にどうなったかという結論はすでに読者には分かっていることです。けれども作者のPartridgeはその運動の一部を担った子どもたちの立場から伝えるという新しい視点を与えています。

それにしても次の部分が面白いです。写真が伝える市民権運動とはぜんぜん関係ないショッキングな現状です。

our rush towards obesity.  These photos show how what we consider
normal is getting larger and larger.

この写真を見ると、みんな痩せているんですよね。たったの半世紀くらいの間に(特にアフリカンアメリカンが)急速に肥満化したということがわかります。「普通」と考えられているサイズがどんどん肥大化していることにChristopherは注目したのですね。そういう意味でも歴史の変動を伝える貴重な本かもしれません。

19世紀末のテキサスで白馬の騎士よりダーウィンを愛した少女の成長記 − The Evolution of Calpurnia Tate

Jacquieline Kelly
352ページ(ハードカバー)
Henry Holt and Co
2009年5月12日発売
小学校高学年から高校生/家族ドラマ・成長物語/19世紀末から20世紀初めのテキサス


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Battle of Kids
Books残念賞!シリーズ
2回戦で敗退

2010年ニューベリー賞オナー受賞作品

20世紀を迎えようとしているテキサス州の裕福なTate家の娘Calpurniaは、6人兄弟に挟まれたたったひとりの女の子。女性が女性らしくあることを期待された時代だが、もともと自然の観察が好きな11歳のCalpurniaは、ダーウィンを崇拝する素人自然科学者の祖父のお気に入りになる。地元で尊敬され、家族からも畏怖されている祖父に守られて好きな採集をしてきたCalpurniaだが、裕福な白人層で当然とされる社交界デビューの年齢が近づくにつれ、母から刺繍、編み物、料理、といった「良い妻」になるための修業を強いられる。だが、Calpurniaがなりたいものは科学者なのだ。

Calpurniaの一人称の語りが躍動的で、大家族とのやりとりにも愛情が感じられる。この時代の人々の生活、考え方、が鮮明に描かれている。各章は短く、それぞれにクライマックスがある。

●ここが魅力的!

これも実は昨年から読みたいと思っていたもので、Battle of the Kids Booksのおかげでようやく読むことができました。

第1ラウンドには勝ちましたが、第2ラウンドで敗退してしまいました。

この本の最大の魅力はCalpurnia自身です。
最初のほうの場面に、彼女が他の女の子とずいぶん違うことを示す心中の声があります。

One day I would have all the books in the world, shelves and shelves of them. I would live my life in a tower of books. I would read all day long and eat peaches. And if any young knights in armor dared to come calling on their white chargers and plead with me to let down my hair, I would pelt them with peach pits until they went home.

このラプンツェルは、白馬の騎士に救われるより桃を食べながら本を読んで暮らしたいと思っているのですね。それにしても、桃の種で追い払われる騎士の心中やいかに..。

もうひとつの魅力は、彼女と周囲の人々とのやりとりにあります。兄弟それぞれが活き活きと描かれていて、ちゃんと誰が誰なのか読者に伝わってきます。私のお気に入りは、動物にすぐ感情移入してしまうTravisです。サンクスギビングで料理される予定の七面鳥を好きになってしまってなんとか救おうとするところなどがとても微笑ましい光景でした。

また、ウィットに富んだ文章も魅力です。
例えば彼女が(生まれて初めて)失神し、顔に水をかけられて意識が戻って来ます。そのときの場面です。

(これまで何度も会ったことがある女性に向かって)“Hello, I’m pleased to make your acquaintance.”

For this I got another half bucket of water in the face.

そこで登場した祖父とCaplurniaのやりとりが最高です。

“Calpurnia,” he said,, “what is the order of the spider commonly known as daddy longlegs?”
“Opiliones,” I said tartly.
“Very good,” he said. “I believe she is coming around.”
“Stop that water, “ I said to the circle at large.

赤毛のアンとかトムソーヤとかが好きだった大人には、あの読書体験を思い出させてくれるノスタルジックな雰囲気の本でもあります。

●読みやすさ ★★★☆☆

美しく優れた文章だからこそ読みやすい、という典型的な良文です。
とはいえ、洋書をある程度読み慣れていないと、可笑しい部分とかがわかりません。そういった意味で★が3つです。

●アダルト度 ★☆☆☆☆

キスの話題とか大人の男性たちが変な会話をしますが、Calpurniaからの視点ですから小学校高学年から読んでも問題ないと思います。
大人が読んでも十分面白い、というか大人におすすめの児童書です。

清純アスペルガー君の青春物語ーMarcelo in the Real World

Francisco X. Stork
320ページ(ハードカバー)
Arthur A. Levine Books
2009年3月1日発売
ヤングアダルト/青春小説

Battle of Kids Books残念賞!シリーズ1回戦で敗退

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17歳のMarcelo Sandovalは、軽度のアスペルガー症候群で、発達障害児のための私立学校Patersonに通っている。心理療法の一部として使われる子馬(子どもではなく成長しても小さいままの馬)の世話に情熱をもやすMarceloは、夏休みにここでアルバイトすることを心待ちにしている。
ところが、高校生最後の夏休みを前に、ボストンで弁護士事務所を経営する父親のArturoが、夏休みの間彼の事務所で働くよう命じる。何をやっても許され、受け入れてもらえるPatersonだけでなく、そろそろ「実社会(the real world)を体験するべきだと父は考えていたからだ。アルバイトをうまくやりとげないと秋から公立高校に転校しなければならないと言われ、Marceloはいやいや引き受ける(自閉症スペクトラムの子どもは慣れた環境やルーチーンを変えることが非常に難しい)。

Marcelo(マルセロと発音)は、オフィスの郵便やコピー作成を担当するmail roomで、Jasminの部下として働き始める。Arturoの共同経営者の息子でハーバード大学の学生Wendellも弁護士見習いとしてアルバイトをしており、Arturoは彼と仲良くするようMarceloに命じるが、WendellはMarceloの知能を見下しており、彼を利用してJasminに近づこうとする。複雑な表情が読めず、言葉の直接的な意味しか理解できないMarceloは友情のサインを混乱し、信じていた者の裏切りを知り、悩みながらReal Worldを学んで行く。

●ここが魅力!

昨年発売されてから何度も読もうと思って後回しにしていたのですが、Battle of the Kids Booksのおかげでようやく読むことができました。こんな良い本を読みのがしていたとは…!
何といってもMarceloが魅力的です。
高機能の自閉症スペクトラムのアスペルガー症候群の診断を受けているMarceloは、この症候群に特有で他人の目を見ることができず、表情を読むこともできません。以前The London Eye Mysteryで書いたように、訓練である程度の判断はできますが、直感的に悟ることはできず、すべて分析しなければなりません。父母だけでなく、自分のことも三人称の名前で呼び、常に自分と他人を分析するMarceloは、他人からは「頭の働きが鈍い」と誤解されていますが、その逆ですべてを忙しく分析しているので、時間がかかるのです。これは、今年17歳になった米国人の甥とよく似ています。親戚の中で彼の知能をバカにしている人をよく知っていて、その人の前では全然喋りませんが、後で観察したことを詳細まで全部報告してくれます。

これまで安全な子どもの世界に浸って来たMarceloが、まったくルールの異なる実社会に放り出されて、「大人」として成長するこの物語は、心が暖かくなります。Battle of the Kids Booksではさっさと敗退してしまいましたが、この16冊の中で、私が一番楽しく読めた本でした。

●読みやすさ ★★★☆☆

法律に関する単語などが出てくるのと、訴訟について理解する部分がやや難しいかもしれませんが、会話が多いので読み慣れている方には簡単でしょう。ですが、これまで洋書を読んだことがない方がこの本から始めるのはあまりおすすめできません。★3つと4つの中間くらいで、Twilightのレベル(私がよくTwilightを比較に出すのは、高卒の基礎英語力があれば読めるレベルだからです)より難しいです。

●アダルト度 ★★☆☆☆

Marceloが恋愛と性の問題についてあれこれと悩む部分が出てきます。具体的な場面というのはありませんが、そういった会話もありますし、テーマが高校生以上向きです。

●自閉症、アスペルガーが題材の優れた本

Look me in the Eye
The Curious Incident of the Dog in the Night-Time
The London Eye Mystery