Water for Elephantsの著者の新作はゴシック・ロマンス本 At the Water’s Edge

著者:Sara Gruen
ハードカバー: 368ページ
出版社: Spiegel & Grau
ISBN-10: 0385523238
発売日: 2015/3/31
適正年齢:PG15+(性的シーンあり)
難易度:中〜上級レベル(難しい単語や表現に遭遇するかもしれないが、一人称で読みやすい)
ジャンル:ゴシック・ロマンス/Chick Lit(女性小説)/スリラー
キーワード:第二次世界大戦、スコットランド、ネス湖、ネス湖の怪獣、幽霊、ロマンス

 

Madeline(通称Maddie)は、アメリカ フィラデルフィアの上流階級の家庭で育つが、身勝手でスキャンダラスな母と無関心な父親との間で、愛も友情も知らず孤独に育つ。そんなMaddieに初めて友情を与えてくれたのは、ある夏メイン州にある父の別荘に一人で抜けだしたときに知り合った3人の若者たちだった。彼らは、Maddieと同様にフィラデルフィアの上流階級の子供たちで、その中のひとりEllisからプロポーズされたMaddieは駆け落ち結婚する。


ところが、自信たっぷりで前向きな青年だったはずのEllisは、結婚してから人が変わったように自信がなく、怒りっぽくなっていた。

アメリカ合衆国は、1941年のパールハーバーの襲撃をきっかけに第二次世界大戦に参戦していた。だが、Ellisは徴兵検査で色盲があることがわかり、従軍できなかった。退役した大佐の父親はそんな息子を恥じて責め、Ellisはわざと反抗するようになっていた。

あるパーティで父親を徹底的に怒らせて勘当されたEllisは、こちらもまた「偏平足」で従軍できなかった親友のHankと冒険の計画を立てる。戦時中だというのに、スコットランドに渡ってネス湖の怪獣を見つけるというのだ。その無謀さにMaddieは反対するが、EllisとHankに説得されていやいや同行する。

命を落とす危険に遭遇して到着したスコットランドで、Maddieは夫と親友の本当の姿をようやくしっかりと見つめられるようになる。だが、同時に自分には抜け道がないことにも気づく……。

 

Water for Elephantsは、『ジャンル別 洋書ベスト500』にも入れたほど良い作品だったので、その作者Sara Gruenの新作を一足早く読ませてもらえることを楽しみにしていた。

たしかに面白いし、ページ・ターナーではある。だが、Water for Elephantsと同様の満足感は期待しないほうがいい。Water for Elephantsにはマジカルな雰囲気があり、大衆小説に近くても文芸小説だった。

だが、At the Water's Edgeは、限りなくロマンス本に近い大衆小説だ。Water for Elephantsの作者でなければ「ロマンス」のカテゴリに入れられていたのではないだろうか。幽霊やハイランドの伝説の存在などが出てくるのを考慮すると、「ゴシック・ロマンス」と言えるだろう。

文芸小説だと思って読むと評価が低くなるだろうが、「ゴシック・ロマンス」だと思って読むとがっかりしないし、楽しめる作品だ。

質の良いロマンスや(エンディングを)安心して読めるラブストーリーを探している方にお薦め。

 

 

 

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