三部作の残念なエンディング The Fate of Tearling

著者:Erika Johansen
ハードカバー: 496ページ
出版社: Harper (2016/11/29)
ISBN-10: 0062290428
発売日: 2016/11/29
適正年齢:PG15(性的な場面あり)
難易度:上級レベル(ファンタジーを読み慣れている人には特に難しくはない)
ジャンル:ファンタジー
キーワード:ユートピア

The Queen of the TearlingThe Invasion of the Tearlingに続く、三部作の完結編。

最初の二巻を強くお薦めしてきたので、非常に申し訳ないのだが、この完結編は残念なものだった。

読むかどうか迷っている人もいると思うので、一応簡単に理由を書いておくことにした。

だが、理由を書くとネタバレになるので、下記に白字で書いた。
読みたい人はリスク覚悟でカーソルで範囲指定し、反転させてください。

(スタート)
最初の2巻では、次のようないろいろな謎が提供される。

2つあるサファイアの首飾りはそれぞれ何なのか?
誰が作り、どんな効果があるのか?
The Fetchは誰なのか?
Queen Kelseaの父は誰なのか?
William Tearの運命はどうなるのか?
Row Finnの正体は?
The Red Queenはどうなるのか?
PenとKelseaの関係はどう発展するのか?

……これらに加え、まだまだ多くの疑問と期待がある。

ここまで盛り上げてくれたのだから、それらへのすごい答えが待っていると思うではないか。
ところが、すべてが「えっ?」という肩すかしだったのだ。最初からちゃんと終わりを考えて書き始めたのか疑わしく思ってしまった。

そして、タイトルのTearlingの運命だが、あれこれやって結局「魔法の杖を一振り」という感じの解決策なのだ。

その結果、これまでの2巻で読者が登場人物たちと作り上げてきた関係もご破算になる。
いったい何のために読んできたのか。。。。と唖然としてしまった。

そもそも、「過去を変える」などという選択は、禁じ手である。それは、この世界を破壊するのと同じなのだから。
この世界で生きていた人を抹殺するのと同じ。なら、Tearlingの人々や運命を救ったことにはならない。

「私なら、こうするのになあ……」と悶々としていたら、夢で別のストーリーになっていた。

というわけで、がっかりするのが嫌な人は読まずに自分でファンフィクションを書いたほうがいいと思う。

(終わり)

でも、エマ・ワトソン主演の映画では、異なるエンディングになりそうな予感がする。

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