Category: ノンフィクション

自閉症の子の兄弟姉妹たちの意見-Autism and Me: Sibling Stories

著者:Ouisie Shapiro出版社:Albert Whitman & Company 発売日:March 1, 2009児童書(Amazon.comによると9~12歳用だが、私が読むかぎりでは小学校低学年向け)/写真ルポ http://rcm.amazon.com/e/cm?t=yofaclja-20&o=1&p=8&l=as1&asins=0807504874&md=10FE9736YVPPT7A0FBG2&fc1=000000&IS1=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&asins=0807504874&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&fc1=000000&IS1=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 Amazon Vine™ Programで得た本(それについてはこちらを)。「自閉症や難病にかかっている子供と親も大変だが、その子の健康な兄弟(姉妹)がその犠牲になることが多い。親が手のかかる子=かわいそうな子に全力を尽くしているために、健康な兄弟たちは無視されているか常に『良い子』であることを強要される。そのために深刻な心理的・社会的問題を起こすことがある」と心理学者の友人から聞かされたことがあります。それゆえ、Autism and Me:…

米国の若者をターゲットにした貯蓄の指南書-I Will Teach You To Be Rich

著者:Ramit Sethi ジャンル:実用書/ハウツー/自己啓発 キーワード:パーソナルファイナンス、貯蓄、リッチ 洋書ニュースにも書きましたが、1日に限りオンラインで購入した読者に抽選で1時間に1台Kindle(と計5000ドルの賞金)をプレゼントするという斬新なマーケティングで、Amazon.comの書籍とKindle版で1位に躍り出た注目の新刊です。David Meerman Scott(ディヴィッド・ミーアマン・スコット)が説くBuyer Personas(顧客ペルソナ)を熟知したマーケティングの好例です(情報公開:スコットは私の夫)。 「やせるためには食べる量を減らして運動量を増やす」のが実際には最も有効な方法なのに、人は最新のダイエットに挑戦しては失敗します。パーソナルファイナンスも同様で、金持ちになるのには株の売買などというギミックよりも、無駄な消費を抑えることや、将来を見据えた(株の投資も含めた)賢い長期的な投資と貯蓄が肝心です。 (この後は、2014年1月2日に加筆) ニューヨーク近郊のビジネスマン家庭で育った夫のスコットは13歳のときから近所の芝刈りのアルバイトをやって金融ポートフォリオをスタートしたというパーソナル・ファイナンスのベテランです。貯めるだけではなく、それを元に長期投資し、それを使って大学卒業後は友人とヨーロッパをバックパックで旅行し、バブル期の日本で仕事をしたときの資金を浪費せずに29歳でナンタケット島に家を購入したのでした。当時経済が停滞して不動産価格が徹底的に下がっていたので私たち若い夫婦にも買えた小さな家は、20年後の現在4倍以上になっています。娘が生まれたときには、彼女の将来の大学資金のために税金控除がある貯蓄も開始しました。そして、香港から「無職」の状況でアメリカに移住したときには、徹底的に消費を抑えることもしました。 日本の田舎育ちで「節約と貯金」という単純なやり方しか知らなかった私には考えもつかない対策の数々でした。このようにパーソナル・ファイナンスにたけた夫のおかげで、私たちは娘が1年に6万ドル(約6百万円)もかかる大学に入学したときに焦らずにすんだのです。 こういったパーソナル・ファイナンスに関する「常識」を、著者のRamit Sethiはブログで鍛えた若者向けの知的でユーモアある語り口で説きます。大学資金を調達するために自己学習し体験したパーソナルファイナンスの知恵を数年間ブログで紹介してきただけあり、みごとに隙がない内容です。 洋書ニュースで「日本人にとっては無意味」と書いた理由は、Sethiが教えるテクニックの多くがアメリカ独自のシステムに関連したものだからです。将来家などを購入するときに重要なクレジット・スコア、リタイアメントのための貯蓄401K、授業料のStudent…

青年たちとライオンの感動的な再会-A Lion Called Christian

YouTubeで世界的にヒットしたChristian the Lionのビデオをご存知の方は多いのではないかと思います。 オーストラリア人の青年Anthony “Ace” Bourke と John Rendallが1969年にハロッズのペットショップで子ライオンを買い、Christianと名づけて飼っていたのですが、大きく育ってゆくライオンをロンドンでペットとして育てるのは無理だと彼らは気づきます。動物園にChristianを入れたくないAceとJohnは、アフリカに彼を戻してやることに決めます。そして、1年後完全に野生に戻ったChristianにAceとJohnは会いにゆきます。野生に戻ったライオンは彼らのことを覚えているはずはない、と思うのですが。。。というのが下記でご紹介する再会の瞬間です。「一杯のかけそば」的なお涙頂戴のストーリーには「けっ」と思う私ですが、これは本当にあった話。私も(ライオンではなく猫で)似たような経験をしたもので、つい思い出して涙してしまいました。 この本は、1971年に出版されたオリジナルに改訂を加えたものです。きっと私も買ってしまうだろうな、と思います。 http://media.barnesandnoble.com/linking/index.jsp?skin=oneclip&ehv=http://media.barnesandnoble.com&fr_story=c862a0ffa7bb8a4d2bb561ce4948e3f400a306fc&rf=ev&hl=true http://rcm.amazon.com/e/cm?t=yofaclja-20&o=1&p=8&l=as1&asins=0767932307&md=10FE9736YVPPT7A0FBG2&fc1=000000&IS1=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&asins=0593063309&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&fc1=000000&IS1=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1

人が決断を下すときの感情と理性のバランス-How We Decide

著者:Jonah Lehrer発売日:2009年2月9日ノンフィクション/神経心理学/応用心理学 人の頭の中身ほど面白いものはない http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&asins=0618620117&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&fc1=000000&IS1=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 http://rcm.amazon.com/e/cm?t=yofaclja-20&o=1&p=8&l=as1&asins=0618620117&md=10FE9736YVPPT7A0FBG2&fc1=000000&IS1=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 私が昔大好きだったエルキュール・ポワロは、「灰色の脳細胞」が口癖の名探偵。得意技は心理分析による謎解きです。犯罪に限らず、人の心理が政治、経済、医学、などすべてにもっとも大きな影響を与えます。人間は他の動物にくらべて進化しているのだから合理的な動物かというと、そうでもないようです。どう考えても合理的とは思えない行動が何度も歴史を変えてきたのは周知の事実です。いったいなぜ人はそのような決断を下すのでしょうか?他人の意思決定の理由も謎ですが、自分の意思決定も謎です。あまり考えずに決めたことのほうがじっくり考えたものよりも良い結果をもたらすこともありますが、決断を早まったために後悔することもあります。私の場合、株式にかけては必ずといってよいほど間違った決断を下すのですが、「これは売れる本だ」という予感はほぼ当たります。どちらも同程度に限られた情報に基づくものですが、これほど判断力に差があるのはなぜなのか、自分でもよくわかりません。できればそれらの判断を下しているときの自分の頭の中を覗き見したいものです。このように、人の下す判断とその背後にある脳の働きほど不可思議で面白いものはありません。 Jonah Lehrer のHow We Decideは、emotional brain(感情を司る脳の部位とそれによる決断)と rational brain(合理性を司る脳の部位とそれによる決断)のバランスの重要性を説いています。第一印象の直感的な理解力の重要性を説いたマルコム・グラッドウェルのBlinkとよく比較されるのは、テーマが似ているだけでなく、紹介する逸話や実験の選択も類似しているからです。読者を引き込む面白いエピソードや実験で決して飽きさせないところも共通点です。もっとも大きな差は、グラッドウェルがジャーナリストであるのに対し、レーラーがノーベル賞受賞の神経学者のラボに勤務したことがある神経学者だということでしょう(彼のサイトを見ると、その若さに驚きます)。疾患のせいで感情を失い完全に合理的になった患者がかえって決断力を完全に失ってしまうというエピソードなど、神経学者だからこそ着眼し解説できる逸話がレーラーの強みです。Blinkでグラッドウェルが使った「thin-slicing」の説明に物足りなさを感じた者としては、脳のメカニズムを説明し、「いかに判断を下すべきか」というところまで言及しているHow We…

成功と幸福の秘訣は「遊び」にあり-Play: How It Shapes the Brain, Opens the Imagination, and Invigorates the Soul

人生に成功し、幸福に暮らしたければ、生涯通じてしっかり遊ぼう http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&asins=1583333339&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&fc1=000000&IS1=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 http://rcm.amazon.com/e/cm?t=yofaclja-20&o=1&p=8&l=as1&asins=1583333339&md=10FE9736YVPPT7A0FBG2&fc1=000000&IS1=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 オリンピック選手が「楽しんできます」と言って非難されたように、日本には「苦しみに耐えて、悲壮にがんばる」者が褒め称えられ、楽しむ者が徹底的に非難される環境があります。それは「好きなことをやる=遊び」への罪悪感があるからでしょう。それほどではありませんが、アメリカにも「遊び」への罪悪感が存在します。 けれども、病院の臨床ディレクターとカリフォルニア大学サンディエゴ校の準教授を勤め、遊びを研究するThe National Institute for Playという非営利団体を設立した医学博士のスチュアート・ブラウンは、「遊び」こそが成功と幸福を決定する最も重要な要因なのだと説きます。この本でブラウンはカリフォルニア工科大学Jet Propulsion Laboratoryが最近雇った有名大学卒の若いエンジニアたちの問題を例に挙げています。手を使って遊んだことがない優等生たちは、この種の職業に必要不可欠な類の問題解決能力を欠いているのです。また、大量殺人犯について調査するうちに、彼が「遊び」欠乏で育った事実が浮かんだ例も挙げています。具体的な目標達成に貢献せず、特に実用性がなく、時間の無駄でしかない行為とみなされている「Play(遊び)」ですが、実際には睡眠や栄養ほど人間の健康に重要な要素であり、脳の発達、精神心理的成熟、対人能力や決断力、夫婦関係、幸福感にきわめて大きな影響を与えているのです。ブラウンの科学的な解説と盛りだくさんの逸話には、何度も「そのとおり!」と同感しました。 たとえば、私の周囲で楽しく仕事をしている人たちは遊びも熱心にしています。テニスやゴルフといったスポーツだけでなく、プラモデルを作ったり、コレクションをしたり、絵を描いたり、バードウォッチングのために未開の地に旅したり、演奏したり、とさまざまです。また、楽しんでいるアスリートも「悲壮にがんばる」アスリートと同じかそれ以上の練習をしていますし、よい成果を上げています。私はオリンピック水泳競技で16歳の若さで4位に入賞したエリザベス・バイセルという選手を7歳のときから知っていますが、彼女は一流の男性スイマーよりもタフな練習を、ひっきりなしにジョークを言いながら遊びのように毎日こなします。彼女の練習には悲惨さなんかちっともありません。エリザベスのお母さんは、娘がスランプに陥ったことがないのは、「楽しくてしょうがない」という態度のせいだろうと私に語りました。 だからこそ私は、ブラウンの説に納得するだけでなく、おおいに応援したくなるのです。この本は成功と幸福の鍵である「遊び」の見方を根本から変えるための本です。 ●ここが魅力!遊びに罪悪感を覚えるためになかなか人生を楽しめずに鬱になっている方、または家族が罪悪感を与えるために遊べず不満がたまっている方には、「楽しんだほうがためになる」と開き直るきっかけを与えてくれます。そうでない方にも、遊びの大切さをふたたび思い出させてくれるのが魅力です。 ●読みやすさ ★★★☆☆一般的には科学者はわざと難しい英語を書く悪い癖があります。けれどもさすが「遊び」を啓蒙するBrownだけあって、簡潔でわかりやすい文章を書いています。…

頭が良いのに成績が悪い子を理解し援助する

教育に関するノンフィクションを書くために2003年ごろから2~3年かけて私が住んでいる町の教育長、教育委員、校長、教師、生徒(小学生から高校の卒業生まで)を取材したことがあります。 それ以前、プレスクールからお手伝いで学校に入り込んでいたので、現時点で同じ子供たちを計10年ほど追ったことになります。興味深いのは、幼稚園のときにすでに読み書きと算数ができて教師たちを驚かせた子供たち(多くはアジア系)が、ほぼ全員「まあまあ」程度の平凡な生徒になっていることです。勉強はまじめにするので今でも成績は良いのですが、輝くような才能を発揮していないのです。特に公文式を早く始め、小学校では飛びぬけて算数ができた4人の生徒全員が、高校に達したときには数学が「苦手~まあまあできる」程度にとどまっているのは注目すべきことです。 それとは逆に、幼いころ勉強ができなかった子が高校や大学で優秀な成績を得る現象があります。なかには、ADHD(注意欠陥・多動性障害)または学習障害と診断された子もいます。 同じような問題を抱えていた子たちが、アルコールやドラッグにおぼれる問題児になる場合と、ブリリアントな才能を発揮して楽しい学生生活を送る場合と二手に分かれるのはなぜなのか、もともとの才能の差なのかそれとも周囲の対応の差なのか、それぞれのケースに密着していないので感覚に過ぎませんが、私は対応の差が鍵だと思います。 たとえ学校で問題児のレッテルを貼られなくても、子供にはそれぞれ持って生まれた特性があります。子供の才能を花開かせたいのであれば、早期英才教育は避けてわが子の特性を理解し、短所よりも長所に注目して手助けしてあげることだと思うのです。 ということで、当時私が読んで感銘を受けたADHD(注意欠陥・多動性障害)または学習障害に関する本です。 1. Dreamers, Discoverers, and Dynamos: How to Help the…

不謹慎と知りつつ気軽に読んで笑えるThe Darwin Awardsシリーズ

著者:Wendy Northcutt出版日:2000年ジャンル:ノンフィクション/風刺 http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&asins=0452283442&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&fc1=000000&IS1=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&asins=0525950850&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&fc1=000000&IS1=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 知っている人はもう何年も前からこの存在を知っていると思いますが、そうでない人のために一応ご紹介しておきます。世界的なベストセラーになり、邦訳もされているThe Darwin Awardsは、「われわれ人類という種の長期的存続を確実なものにするために、崇高なまでに愚かな方法で自らを遺伝子プールから抹消させた(つまり死なせた)人」を紹介し賞を与えるというものです。インターネットのサイトwww.DarwinAwards.comで有名になったものが書籍の形になり、それが大ヒットして現在まで何冊もシリーズが発売されています。 ダーウィン賞と呼んでいるのは、登場する人々が愚かな種を次世代に継続する前に自ら馬鹿げた方法で死んでいるからです。たとえば車泥棒がその車を放棄する前に中から火をつけたところドアが開かなくて焼け死んだエピソードとか、ブタを盗んだ3人の男がブタが暴れたために衝突事故を起こし、シートベルトを着用していなかった彼らは死んだけれど逃げないように縛られていたブタは生き残った話とか、実話なので不謹慎だと思うのですが、つい吹き出さずにはいられません。一気に沢山読むよりも、疲れたときに2~3ページ読んで笑うというのに適しています。特に小学校高学年から高校生の男の子に人気がある本です。 ●ここが魅力!まったく頭脳を使わずに読める本なので、ちょっと暇ができたときとか、軽く笑える話を読みたいときに適しています。 ●読みやすさ ★★★★☆とても簡単な英語です。ほとんどのエピソードが半ページから1ページで短く、必ず読みきれるのが良いところ。読みにくいエピソードは飛ばして、読めるものだけを選べます。洋書初心者にはおすすめの本です。 ●アダルト度 ★★☆☆☆車を高速で走らせながらオールヌードでセックスしていて衝突死、というエピソードなんかもありますから、「どういう意味?」と尋ねられて困らないように小学校高学年くらいからをおすすめします。

Educating Peter-簡単にワインを学ぶ本

作者:Lettie Teaque出版日:2007年3月カテゴリー:ノンフィクション/ワイン お金をかけずにワイン通のフリができるようになる本 http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&asins=0743286782&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&fc1=000000&IS1=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 本当のワイン通になろうと思ったら、ビンテージワインを含めて有名なワインを全部飲んでおく必要がありますし、何度も飲み比べる経験を積まなければなりません。ですから相当お金がかかります。ワインに凝るようになると貯金ができない、というのは私の義弟の過去20年の行いからも事実です。そのようなわけで通を目指すつもりは毛頭ない私ですが、レストランでワインを注文するときなどに恥をかかない程度の知識はほしいと思ってきました。アメリカのレストランで恥をかくことはほとんどありませんが、フランスを旅行したときには高級レストランのウエイターの値踏みするような視線がちょっとつらかったです。「お金をかけずに最低限度のワインの知識を得るためにはどうしたらよいのか?」という私の悩みに答えてくれたのが「Food & Wine」誌のワイン担当編集者のLettie TeaqueによるEducating Peterです。Teaqueに会ったのは、私の夫の大学の同窓会でのこと(こちらは家族で参加するのですよ)。彼女の友人でローリングストーン誌の映画評論家であるPeter Traversは私のように「10ドルくらいで美味しい赤ワインを教えてちょうだい」程度のワイン通で、「このワインはまずい」とか「このカバルネはメルロみたいな味だ」といった大雑把なワイン評価しかできなかったとのこと。この本は、その無知なPeterにワインを教えるために書いたというので手にしたところ、そのとおりに簡潔で読みやすい本でした。 この本を読んだからといってワイン通になることはできませんが、レストランでワインを注文するときに(無知なときと同じワインを注文するにしても)堂々と胸を張ってできるような気がしてきました。また、即座に役立った情報は「良いワインは古くなるほど良くなるけれど、私がお店で買う程度のワインの場合は数ヶ月以内に飲まないと駄目になる」、ということです。それを読んで大慌てで何年も大事に取っておいた40ドルのワインを開けたところ、やっぱり駄目になっていました。トホホ。。。これからはすぐに飲むようにします。それと、各国のワインの紹介も簡単で覚えやすく、旅行のときには必ず予習をして地方のワインを試そうと思いました。 ●ここが魅力!ワイン通には恥ずかしくて質問できないような基礎の基礎を学べるところです。高みを目指していないこと、そして実際に役立つ知識だということも魅力です。それから最後にFinal Exam(修了試験)があります。これに合格したら、あなたもワイン通! ●読みやすさ ★★★☆☆非常に読みやすい本です。難しい単語はすべてワインに関する固有名詞か表現です。