Category: 私が好きな作家
死を見つめることで生きることを描いた青春小説の傑作 The Fault in Our Stars
John Green ハードカバー: 336ページ 出版社: Dutton Juvenile ISBN-10: 0525478817 ISBN-13: 978-0525478812 発売日: 2012/1/1 ヤングアダルト/青春小説/がん、恋愛、家族 2012年「これを読まずして年は越せないで賞」候補作…
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ようやく出ました(感涙)Kingkiller Chroniclesの第二部 The Wise Man’s Fear
Patrick Rothfussハードカバー: 1008ページ出版社: DAW(2011/3/1)ファンタジー http://rcm.amazon.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=FFFFFF&IS2=1&npa=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=yofaclja-20&o=1&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=ss_til&asins=0756404738 http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?lt1=_blank&bc1=FFFFFF&IS2=1&npa=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=ss_til&asins=0756404738 Patrick Rothfuss(パトリック・ロスファス)のKingkiller Chronicles(キングキラー・クロニクル)三部作の第二部。
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Wickedの作者による子供向けパロディおとぎ話-Leaping Beauty: And Other Animal Fairy Tales
Gregory Maguire2006年2月224 ページ HarperCollins児童書(9-12歳)/パロディ・ユーモア/短編集 http://rcm.amazon.com/e/cm?t=yofaclja-20&o=1&p=8&l=as1&asins=0060564199&md=10FE9736YVPPT7A0FBG2&fc1=000000&IS2=1<1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&asins=0060564199&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&fc1=000000&IS2=1<1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 人気ミュージカルWicked の原作者として知られるGregory Maguireですが、私の娘の小学校に創作を教えにきてくれていたころは児童書作家でした。そのことについては以前にもお話しました。社会風刺をまじえて大人用に書き直したおとぎ話シリーズで成功したMaguireが、同様の手段で子供用におとぎ話を書き換えたのがこのLeaping Beauty: And Other Animal Fairy Talesです。Maguire本人に会ってすぐに気づくのは彼のwicked(ちょっと邪悪)なユーモアのセンスです。彼が創作クラスを教えていた小学校4年生たちにはそこが魅力で、Maguireが口を開くたびに子供たちが笑い転げていたのが強く印象に残っています。誰もが知っている(聞いたことがある)おとぎ話を彼特有のユーモアで書き直したLeaping…
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Clementineでおなじみの児童書作家Sara Pennypacker
muse & marketplace特集第2回は児童書作家の大御所Sara Pennypackerです(作家のサイト)。 作品と本人のイメージのギャップに驚くことがありますが、Pennypacker の場合はまったく予想を裏切らない気さくで暖かい雰囲気の女性でした。 邦訳もされている人気のClementineシリーズは、「ADHD(注意欠陥・多動性障害)かな」と思わせる小学校3年生の少女Clementineが主人公です。ADHDの子が集中できないひとつの理由は、五感を通じて入ってくる多くの情報の受け止め方が他人とは異なるからです。思考が高速で広範囲に広がるために言葉に出したときには相手に伝わらないという困った現象も大人からは理解されない悲しいところです(私もそんな体験はあります)。意図していないのにトラブルに巻き込まれてしまう子供たちをちゃんと理解しているだけでなく、その子の観点で生き生きと楽しく描いているのがこのシリーズの素敵なところ。Clementineは米国版の窓際のトットちゃん(ちょっと古いですね)みたいです。 Pennypackerの最新作の絵本Sparrow Girlは、社会的なメッセージを持つちょっと深刻な作品です。1958年に毛沢東が雀を抹殺する命を出し、その結果害虫が猛威をふるい中国は大飢饉に襲われることになりました。そのさなか雀を守ろうとした少女が主人公のお話しです。Pennypackerは私に「この歴史を知る人は少ない。歴史を伝え、自然を破壊することの影響を子供たちにも知らせるべきだと強く感じた」と創作の理由を語ってくれました。 この作品の素晴らしいところは、文章だけでなくイラストが優れていることです。 Pennypackerが「彼女はきっとこの世界で大物になるでしょう」と絶賛するイラストレーターは日本人のYoko Tanakaさんです。中国の話に日本人の素敵なイラストレーターを採用してくださったのは嬉しいことです。 Clementineシリーズ 読みやすさは絵本よりもちょっと上のレベルで、対象は小学校の低学年です。 Sparrow…
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優れたストーリーテラー-Jodi Picoult
Jodi Picoultは、好きというよりもストーリーテラーとしての力量を尊敬している作家です。毎年のように新刊を上梓する多作にもかかわらず、社会的に異論の多い重いテーマを取り上げ、綿密な取材をしたうえで、「あなたなら、どうする?」と問いかける作品に仕上げます。Picoultのお得意は、時事、医療、法律を織り込んだ心理スリラーです。登場人物が多いので混乱しやすく、専門用語も頻発します。慣れれば読みやすい作家ですが、英語に慣れている必要はあります。読みやすさのレベルは★★☆☆☆です。 最近発売された「Handle With Care」はすぐさまニューヨークタイムズ紙の1位に踊り出ました。それだけファンが多いということでしょう。あまりにも作品数が多いので、Jodi Picoultを読んだことがない方はどれを手に取ればよいか迷うのではないかと思います。それぞれの書評は後日加えますが、とりあえず以下は私が個人的におすすめする順です。 1.My Sister’s Keeper http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&asins=0743454537&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&fc1=000000&IS1=1<1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 http://rcm.amazon.com/e/cm?t=yofaclja-20&o=1&p=8&l=as1&asins=0743454537&md=10FE9736YVPPT7A0FBG2&fc1=000000&IS1=1<1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 遺伝子操作や臓器移植などに関する生命倫理がテーマ。13歳のAnnaは、稀なタイプの白血病に罹患した姉を救うために、遺伝子操作(人工授精の受精卵で遺伝子が合致したもののみを着床させる方法)で生まれた。これまですでに何度もドナーの役割を果たしてきたが、ついに姉に腎臓提供をすることを求められる。子供を救うために新たな生命を生み出すことは倫理に反するのか?ドナーとして生まれた妹に拒否する権利はあるのか?兄弟や姉妹が難病にかかっているときに、ほかの子供たちが受ける心理的なトラウマとは?登場人物が多いにもかかわらず、それぞれの心理や理念が鮮やかに描かれている。読者が自分の信念を自問せずにはいられなくなる重い作品である。誰も予測できない結末には、しばし呆然とするだろう。 2. Nineteen Minutes…
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愛と友情をやり直すための輪廻転生-The Hundred Secret Senses
Amy Tan1995現代文学/純文学/戦争・歴史(中国)/移民 悲劇と喜劇を見事に融和させた現代のクラシック http://rcm.amazon.com/e/cm?t=yofaclja-20&o=1&p=8&l=as1&asins=0375701524&md=10FE9736YVPPT7A0FBG2&fc1=000000&IS1=1<1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&asins=080411109X&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&fc1=000000&IS1=1<1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 Oliviaはアメリカで白人の母親と中国人の父親との間に生まれたが、実は父には中国に残してきた別の娘がいた。父の死後母がアメリカに呼び寄せた異母姉のKwanは無条件の愛をOliviaに与えるが、Oliviaのほうは妙な姉をうっとうしく思う。ことにOliviaが怯えたのはKwanの幽霊を見る能力で、それを母親に打ち明けたためにKwanはしばらく精神病院に送られてしまう。Kwanへの罪悪感や母に十分愛されなかったトラウマからか、成長したOliviaには自信にかけるところがあり、それが夫のSimonとの関係にも悪影響を与えている。離婚の準備段階として別居をしているときに、Olivia とSimon,そしてKwanの3人が一緒に中国を訪問する機会が訪れる。Kwanの故郷で、彼女はOliviaに3人が前世で深く繋がっていたことを語り始める。あれほどKwanがOliviaとSimonの仲を保とうとしたのには、戦争のために犠牲になった前世での悲恋があったからだった。 日本人には馴染みのある「陰と陽」や「輪廻転生」の観念だが、アメリカに住みながらも究極の中国人オバサンを貫くKwanの説は解釈がユニークで、しかも独特のユーモアがあり、読者はKwan教に改宗したくなるかもしれない。主人公のOliviaは、ぐじぐじ悩んでばかりで自分から状況を改善しようとしないし、自己中心的だし、人間が小さい。Simonにも十分欠陥はある。けれども、それが普通の人間というものだろう。前世でできなかったことをやり遂げるために生まれ変わるとしたら、多少の問題があっても、「なんとか頑張ろう」と勇気を出して努力するようになるだろう。そんなことを考えさせてくれる本である。 ●ここが魅力! 私はアジア系の作家にはあまり興味を抱けないのですが、なぜかAmy Tanだけは全作読んでいます。私が一番好きなAmy Tanの作品は、映画化された有名な「Joy Luck Club」ではなく、このThe Hundred…
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私が好きな作家(1)-Candice Proctor
Candice Proctorには沢山の名前があります。本名のCandice Proctor名で書いているのは歴史ロマンス、C.S. Harris名で書いているのは歴史ミステリー(彼女の存在を知ったのはこれがきっかけ)、そしてご主人と共著している政治スリラーではC.S. Grahamという名前を使っています。 いずれも次世代に残るような高尚な文芸作品ではありませんし、大ベストセラーになるほど大衆ウケする娯楽作品でもありません。また、私が最も好きな作品を書いた作家でもありません。でも、「好きな作家のベスト10」を挙げるとしたら、たぶんその一人に入るでしょう。それは、登場人物に反映している彼女が好きだからです。 Candiceの父親は米国空軍諜報機関の管理職を務めており、彼女はドイツで育ちました。退職して大学教授になった父親の転職にともない米国に戻りますが、勉強ができるのに学校が大嫌いで、教師や体制と戦いすぎたのか高校を首席で卒業した生徒が行う慣わしになっている卒業式のスピーチをさせてもらえなかったというエピソードもあります(このあたり、私がすご~く共感するところです)。大学では考古学とラテンとギリシャの古典を学び、発掘にも参加しています。卒業後、オーストラリア、アジア、アフリカ、ニューギニア…と世界中を旅したのち、イギリスで発掘に参加し、CIAからリクルートもされました。中東の歴史で学士号を取り、18、19世紀ヨーロッパの歴史で博士号を取得したCandiceは、大学助教授の職に就きます。結婚相手は、ベトナム戦争も経験した軍人(現在は退職)です。彼もまたCandiceの父親のように陸軍諜報機関の士官でした。 放浪癖がある彼女はなかなかアカデミックな職に落ち着くことができず、本を書くことを考え付きます。「出版するのが容易だから」という理由でロマンスブックを書くことに決めますが、本人自身がロマンスブックファンではないために、なかなか出版されなかったいきさつをCandiceはこんなふうに書いています。ロマンスの分野に対する私の心境を完璧に代弁してくれています。(Candice Proctorのサイトより引用) I decided to try romances both…


