Category: ★★★(高校英語を終了したレベル)

主人公の成長で前作より面白くなったグラスシリーズ第二部 Sea Glass

Maria V. Snyder448ページMira2009/9/1ファンタジー/魔術/ロマンス/ヤングアダルト http://rcm.amazon.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=FFFFFF&IS2=1&npa=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=yofaclja-20&o=1&p=8&l=as1&m=amazon&f=ifr&md=10FE9736YVPPT7A0FBG2&asins=0778325806 http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?lt1=_blank&bc1=FFFFFF&IS2=1&npa=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&m=amazon&f=ifr&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&asins=0778325806 ニューヨークタイムズ紙ベストセラーになったファンタジーロマンの傑作Poison Study三部作に続くSnyderの新作Glassシリーズの第二部。第一部は昨日ご紹介したStorm Glass. Poison Studyに惚れ込んでいた高校生の娘が、Storm Glassを読んで「つまらない」と言ったのは、OpalにはYelenaのようなタフな魅力がなく、登場する男性陣はいずれもうじうじタイプか短気直情タイプ。歳の差を考慮しても、Poison Studyで多くの女性読者を虜にしたようなValekの足下にも及びません。このシリーズのみであれば決して悪くない作品なのですが、Poison Studyを読んでいることが前提のGlassシリーズなので、比べられてしまうのは仕方が無いことかもしれません。OpalがYelenaと異なる「自信がなくて、くよくよ」タイプなのは、まあ当然のことです。同じ性格だったら別のヒロインで別のシリーズを書く理由がありませんから。Opalのシリーズは、少女が大人になる成長物語としてとらえると良いかもしれません。 Opalの優柔不断さにイライラせざるを得なかったStorm Glassですが、今回のSea…

Poison Studyの輝きにはかけるが青春ものとしては佳作のファンタジー Storm Glass

Maria V. Snyder448ページMira; Original2009/4/28ファンタジー/魔術/冒険/ロマンス/ヤングアダルト http://rcm.amazon.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=FFFFFF&IS2=1&npa=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=yofaclja-20&o=1&p=8&l=as1&m=amazon&f=ifr&md=10FE9736YVPPT7A0FBG2&asins=0778325644 http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?lt1=_blank&bc1=FFFFFF&IS2=1&npa=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&m=amazon&f=ifr&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&asins=0778325644 ニューヨークタイムズ紙ベストセラーになったファンタジーロマンの傑作Poison Study三部作に続くSnyderの新作はGlassシリーズ。その第一部がこのStorm Glassである。 Storm Glassの主人公はFire Studyに登場した少女Opalである。Fire StudyでYelenaが邪悪な魔術師Fire Waperたちの魂をガラスの彫像に閉じ込めたときに重要な役割を果たしたOpalは、4年後の今、Sitia国の魔術学校Keepで魔術を学んでいる。だが、Opalはガラスの彫像に魔力を吹き込む能力しかなく、学校に入学するための最低条件すら満たしていない。国を救った英雄のYelenaが友人扱いしているために、かえって同級生たちから嫉妬されのけ者にされているOpalは、若い女性らしい劣等感や羨望に悩んでいる。 ガラスの球体の中に嵐のエネルギーを閉じ込め、それをエネルギー源として再使用することを生業としているStormdancer…

米国のトップ実践的先駆者たちが寄稿した「What Matters Now」の無料ebookダウンロード

マーケッティング分野の本で日本でも人気のSeth Godin(セス・ゴーディン)が、米国の種々の分野で活躍する74人(72組)の著名人に呼びかけ、「What Matters Now」というeBookの無料配布を企画しました。ブログをメインストリームにしたArianna Huffington、ベストセラー作家のElizabeth Gilbert、オライリーメディア創立者のTim O'Reillyなどが「来るべき新年に何を考え、どんな行動を取るべきか」というテーマで1ページずつ寄稿しています。分野は異なれど、「Thought Leader(実践的先駆者)」としてまとめることができるかもしれませんね。 寄稿者は下記のとおりで、ゴーディンが選択しただけあってさすがの顔ぶれです。 米国と日本では知名度が異なると思いますので、このうち何人ご存知か試してみてください。 無料ebookのダウンロードはDavid Meerman Scott(今回が初めての方のために情報公開:私の夫)、あるいはSeth Godinのブログサイトでどうぞ! 寄稿者の例:…

不思議の国のアリスと作者キャロルの間に何があったのか?ーAlice I Have Been

368ページ(ハードカバー) Melanie Benjamin Delacorte Press 2010年1月12日発売予定 歴史小説/文芸小説 「不思議の国のアリス」にわずかでも興味を抱いたことのある人であれば、作者のルイス・キャロルが実際は数学者のチャールズ・ドジソン(Charles Dodgson )で、アリスにも実在のモデルがいたことを知っているだろう。そして、ドジソンに「小児性愛者」の疑惑があったことも。 これまで数々の研究や小説化が試みられて来たが、それらは常にドジソンを中心にしたものだった。作者のMelanie Benjaminは、初めてアリスの立場から「不思議の国のアリス」に運命を変えられてしまった女性の人生を描いている。 80歳になったAlice Liddell Hargreaves(アリス・リデル・ハーグリーヴス)は、夫の死後陥った経済的危機から逃れるために幼い時Charles…

Twilightのバンパイアの代わりに堕天使を使ったYAロマンス – Fallen

Lauren Kate464ページ(ハードカバー)出版社: Delacorte 発売日:2009/12/8YA(ヤングアダルト)/ファンタジー/パラノーマルロマンス http://rcm.amazon.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=FFFFFF&IS2=1&npa=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=yofaclja-20&o=1&p=8&l=as1&m=amazon&f=ifr&md=10FE9736YVPPT7A0FBG2&asins=0385738935 http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?lt1=_blank&bc1=FFFFFF&IS2=1&npa=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&m=amazon&f=ifr&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&asins=0385738935 名門私立校に通っていた17歳の少女Luce Priceは、デートの相手の少年が焼死した事件のせいで問題児が収容される不気味な矯正施設Sword & Crossに送り込まれる。 その当日にLuceは謎めいた少年Danielに遭遇する。彼女を見かけたときに一瞬微笑んだ彼はその後徹底的に冷たい態度で接する。冷たくされながらもLuceはどうしてもDanielを忘れることができず,親友になったPennという少女とDanielの謎を探ろうとする。 実は、人間に恋したために地に堕ちた天使のDanielは繰り返し転生するLuceと会う運命なのだが、二人がキスをしたらLuceは命を失うことになっている(この謎は最初から読者にすっかり見えているのでネタばれではなし)。いっぽうで、不良っぽいが美男子のCamが積極的にLuceに近寄ってくる。冷たい態度を取っているのにDanielはLuceがCamに接近するのは阻止しようとする。 バンパイアと狼人間の代わりに善と悪の2方向に分かれた堕天使を使ったTwilightの二番煎じYAロマンス。Twilightのように3部作かシリーズを狙っているようで、本作品は過去の一部を明かす第一部でしかない。 ●感想 Twilightの読者層を狙っていることがはっきりわかるYAロマンスです。2人のホットな男性の間で揺れ動いちゃうのもそっくり。主人公のLuceのどこがそんなに魅力的なのかまったく説明はありません。TwilightのBellaも客観的に見れば「どこがそんなにいいのかわからない」優柔不断で自己チューな性格でしたが、LuceはBellaより「愛される理由」が不明でした。でも理由なくホットな男性たちに愛されて奪い合いされるって、女の子が好きなロマンスのフォーミュラなのかもしれません。それより、LuceとCamの魅力についてルックスだけしか描かれていないのはいかがなものか…(とマジになってもしょうがない)…

遺伝子操作派と機械派の国が闘うパラレルワールドでの第一次世界大戦 ー Leviathan

Scott Westerfeld 448ページ(ハードカバー) Simon Pulse 発売日:2009/10/6 YA(ヤングアダルト)/SF/冒険アクション http://rcm.amazon.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=FFFFFF&IS2=1&npa=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=yofaclja-20&o=1&p=8&l=as1&m=amazon&f=ifr&md=10FE9736YVPPT7A0FBG2&asins=1416971734 http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?lt1=_blank&bc1=FFFFFF&IS2=1&npa=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&m=amazon&f=ifr&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&asins=1416971734 パラレルワールドでの第一次世界大戦が舞台。1914年6月28日、オーストリア=ハンガリー帝国の皇位継承候補フランツ・フェルディナンド大公(Archduke Franz Ferdinand )とその妻が暗殺され、それがきっかけになって第一次世界大戦が始まる。欧州の国々はダーウィンの発見から遺伝子操作で生物武器を生み出した英国を中心とする「Darwinist」と歩くロボットタンカーのような機械技術にたけたドイツを中心とする 「Clanker 」の二大勢力に分かれていた。戦争に突入したいドイツは平和主義者のフェルディナンド大公を暗殺し、彼の一人息子で14歳のAleksandarの暗殺も狙う。Alekは、父親の忠実な部下たちの援助でStormwalkerという2本足で歩く戦闘車で脱出し、逃亡の身となる。いっぽうの英国では、遺伝子操作で生み出した新生物が武器として使用されていた。空を飛ぶことができる巨大な生物を使った英国空軍に志願した14歳のDylan…

私がみる不思議な夢を本にしたらきっと… ー Tales from Outer Suburbia

Shaun Tan98ページ (ハードカバー)Templar Publishing 2009/3/2YA(小学校高学年以上)/絵本/アート本/短編集 http://rcm.amazon.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=FFFFFF&IS2=1&npa=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=yofaclja-20&o=1&p=8&l=as1&m=amazon&f=ifr&md=10FE9736YVPPT7A0FBG2&asins=1840113138 http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?lt1=_blank&bc1=FFFFFF&IS2=1&npa=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&m=amazon&f=ifr&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&asins=1840113138 「これを読まずして年は越せないで」賞にrumblefishさんがノミネートされた作品です。以前からShaun Tanは気になっていたのでこの機会に読んでみることにしました。 The Arrivalで世界的に注目されたオーストラリア人作家Shaun Tanは、新作Tales from Outer Suburbiaで15のシュールリアルな物語を紹介しています。最初のストーリィは郊外の空き地に住む水牛が導きを求める子供たちに寡黙な方向を示すという象徴的なもの。そして次は台所の食品貯蔵室に住みこんだ葉っぱのような姿の「外国人留学生」のお話です。Tanの独自な雰囲気のイラストと淡々とした文章が織りなす世界は、あまりにも非現実的なのですが、奇妙な郷愁をかきたてます。私の生い立ちとはまったく重ならない物語のどこがそんなに懐かしいのだろうと自問してはたと思い当たったのが、私がよく見る不思議な夢の数々です。…

ヴァンパイア時代のアン・ライスを期待すると失望すること確実の新作 ー Angel Time

Anne Rice 288ページ(ハードカバー)Knopf 2009/10/27宗教ファンタジー http://rcm.amazon.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=FFFFFF&IS2=1&npa=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=yofaclja-20&o=1&p=8&l=as1&m=amazon&f=ifr&md=10FE9736YVPPT7A0FBG2&asins=1400043530 http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?lt1=_blank&bc1=FFFFFF&IS2=1&npa=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&m=amazon&f=ifr&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&asins=1400043530 最近ずっとアン・ライスなど読んでいないが、アン・ライスといえばヴァンパイアものを中心としたゴシックホラーやSMだと思う私はそう外れてはいないだろう。日本でそれ以外のアン・ライスを知る人はいないのではないだろうか。そのつもりで新刊のARCを入手して読んだものだから、途中で「このアン・ライスは何者なのだ?」と混乱してしまった。バンパイアが出てこないだけでなく、パラノーマルな存在といえばこの作品のサブタイトル「The Songs of the Seraphim」に出てくるSeraphimだけなのだ。Seraphim(セラフィム)とは天使の位では最上位の熾天使のことで、もちろん善の存在である。 あらすじはこんな感じ。 汚職警官の父とアルコール中毒の母を持つToby O’Dareは、勉学の傍らlute(ルネッサンス期の弦楽器)を奏でて生活費を稼ぎ、幼い弟と妹の世話をしてきた。将来音楽家になる夢を観ていたTobyだが決定的な不幸に見舞われ、Lucky the…