Category: 注目の新刊

売れるだけでなく質が高いミステリー作家-John Hart

ニューヨークタイムズ紙のベストセラーに入るミステリーにはくだらないシリーズものが多いということについてこれまで何度も愚痴ってきましたが、今週10位に入ったJohn HartのThe Last Childは、まったく別物です。 http://rcm.amazon.com/e/cm?t=yofaclja-20&o=1&p=8&l=as1&asins=0312359322&md=10FE9736YVPPT7A0FBG2&fc1=000000&IS1=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&asins=0312359322&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&fc1=000000&IS1=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 これまでJohn Hartが出版した2作どちらも読みましたが、通常のミステリーと異なるのは抒情詩のような美しい文章。そして、知識人でありながら原始的なところがあり、ロマンチストでありながらストイックな南部特有の男らしさが魅力です。ニューヨーク、シカゴといった都会を舞台にしたハードボイルドとはそこが異なります。 これは絶対に見逃せない作品です。

60年後のHolden Caulfield?Are you kidding?

新人作家による60 Years Later: Coming Through the Rye という作品が、アメリカより一足先に英国で発売されました。 http://rcm.amazon.com/e/cm?t=yofaclja-20&o=1&p=8&l=as1&asins=9185869546&md=10FE9736YVPPT7A0FBG2&fc1=000000&IS1=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&asins=9185869546&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&fc1=000000&IS1=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 60年後のHolden Caulfieldが主人公ということですが、J.D. Salinger まだ生きてるんですよ。わが家からそう遠くないニューハンプシャー州に住んでいて、ダートマス大学の図書館をうろついているという噂を耳にします。Pride and…

ジェネレーションY向けのパーソナルブランディングの指南書-Me 2.0: Build a Powerful Brand to Achieve Career Success

アメリカ合衆国では、有名大学を卒業しただけでは魅力的な職に就けません。また職に就いたところで、それは一生を保障するものではありません。加えて不況で失業率がうなぎのぼりの状況で望みの職に就くためには、「自分」のブランドを作り、それをマーケティングしなければなりません。 25歳のpersonal brandingのグルDan SchawbelによるMe 2.0: Build a Powerful Brand to Achieve Career Successは、アメリカのジェネレーションYの必読の書になりそうです。 http://rcm.amazon.com/e/cm?t=yofaclja-20&o=1&p=8&l=as1&asins=1427798206&md=10FE9736YVPPT7A0FBG2&fc1=000000&IS1=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&asins=1427798206&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&fc1=000000&IS1=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1

邪悪で(面白そうな)植物の本-Wicked Plants

今月21日に発売予定のWicked Plants: The Weed That Killed Lincoln’s Mother and Other Botanical Atrocities は、毒があるいろんな植物について書いた本。発売前からけっこうな勢いで売れていますが、どういうわけでしょうね。。。 私は個人的にキノコの本とか大好きなので、惹かれるものがあります。 http://rcm.amazon.com/e/cm?t=yofaclja-20&o=1&p=8&l=as1&asins=1565126831&md=10FE9736YVPPT7A0FBG2&fc1=000000&IS1=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1…

まじめな本が売れている-Biocentrism

5月5日に発売されてすでにAmazon.comで上位に躍り出ている環境倫理学の本があります。 Biocentrism: How Life and Consciousness Are the Keys to Understanding the True Nature of…

売れそうだけれど、気に食わない本-The Talent Code

「売れそうだ」けれども「気に食わない」と感じる本があります。この本がそれです。 http://rcm.amazon.com/e/cm?t=yofaclja-20&o=1&p=8&l=as1&asins=055380684X&md=10FE9736YVPPT7A0FBG2&fc1=000000&IS1=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 The Talent Code: Greatness Isn’t Born. It’s Grown. Here’s Howというタイトルやオリンピック金メダリストのスピードスケート選手アントン・オーノの献辞を見ただけで、「売れる」予感はします。才能は生まれつきのものでなくトレーニング(彼はdeep practiceと呼ぶ)次第なのだ、という内容説明を読んだだけで、わが子をタイガー・ウッズやマイケル・フェルプスにしたい親がとびつきそうです。 オリンピック選手を知っているからこそ断言します。練習によりある程度の才能は発揮されますが、持って生まれた才能を超えることはありません。並外れた才能は、ある種の突然変異なのです(私たちの間ではオリンピック選手になった子のことを「freak of…

オバマ大統領はホワイトハウスのオプラか

アメリカでは、オプラのブッククラブに指定されるとどんな本でも爆発的に売れる、という現象が定着しています。 最近の意識調査で国民の8割以上が「好感が持てる」と答えたオバマ大統領が読む本も(Doris Kearns Goodwinによるリンカーン大統領の伝記 The Team of rivalsなど)爆発的に売れるようなのです。 最近オバマ大統領が読んでいるのがこの小説だということです。ベストセラー対決でオプラと大統領とどちらが勝つか試してみたいところです。 http://rcm.amazon.com/e/cm?t=yofaclja-20&o=1&p=8&l=as1&asins=0307377040&md=10FE9736YVPPT7A0FBG2&fc1=000000&IS1=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&asins=0007275706&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&fc1=000000&IS1=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1

ニューヨークタイムズ紙ベストセラー-Once a Runner

ニューヨークタイムズ紙ベストセラーリストのハードカバー・フィクション編には今週もろくな作品がない(常連ベストセラー作家による使い古されたロマンスとミステリー)ので全部は載せません。 その中で光り輝いている新刊がこれ、リスト14位に入ったOnce a Runnerです。 http://rcm.amazon.com/e/cm?t=yofaclja-20&o=1&p=8&l=as1&asins=1416597883&md=10FE9736YVPPT7A0FBG2&fc1=000000&IS1=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&asins=1416597883&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&fc1=000000&IS1=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 新刊といっても実は1978年に自費出版され、それ以降カルト的なヒットをして売れ続けてきた作品です。4月7日にScribnerから発売されたとたん、大爆発的に売れています。長距離ランナーが主人公の、シリアスな長距離走者のためのシリアスな長距離走の小説です。 高校の50m走のテストで自分で自分の足を蹴って転び、体育の教師に「まじめに走れ!」と叱られるほど運動オンチだった私がジョギングを始めたのは、毎朝ジョギングをする女性が主人公の作品を書いたからです。彼女の心理を描くためには、自分で体験するしかないと思ったのです。これまでの記録が5マイル走で1マイル8分という私が1マイル4分以下を目指す主人公の心理に迫れるかどうかは疑問ですが、一応10年ほどずっと走り続けている努力賞としてOnce a Runnerを読ませていただこうかと思っています。 長距離走が好きな日本人に受けそうな作品です。