Category: 注目の新刊

Chris AndersonのFreeに新たな問題発覚

The Long Tailで有名なChris Andersonの新作Freeに新たな問題があることがわかりました(これまでのいきさつはこちらを)。 The Chronicle.comによると、Freeの中でAndersonが無料のYouTubeの講義の効果の代表的な例として使っているカリフォルニア大学バークリー校の物理学教授Richard A. Mullerが、Andersonの書いた内容を否定しているようなのです。AndersonはMuller教授の無料の講義での人気が本の出版契約に結びついたと記していますが、Muller教授によると出版は別のルートで決まったことであり、ネットでの人気は本の売り上げには結びついていないとThe Chronicle.comのJeffery R. Youngからのemail取材に答えています。 Freeそのものは文章も良く、共感を覚える内容で、The Long Tailのようにヒット作になる可能性を秘めているので、盗用騒ぎといい、事実を確認していない結論といい、残念なことだと思います。

Oprahが選んだこの夏の推薦書(ノンフィクション)

トークショーホストのOprah WinfreyがOprah’s Book Clubに選んだ本のノンフィクションリストです(フィクションはこちらの記事をどうぞ)。 Columbine   by Dave Cullen これについては、以前に「注目の新刊」として取り上げましたのでそちらをどうぞ。 http://rcm.amazon.com/e/cm?t=yofaclja-20&o=1&p=8&l=as1&asins=0446546933&md=10FE9736YVPPT7A0FBG2&fc1=000000&IS1=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&asins=1906964149&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&fc1=000000&IS1=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 A Pearl in the…

Oprahが選んだこの夏の推薦書(フィクション)

トークショーホストのOprah WinfreyがOprah’s Book Clubに選んだ本は必ずミリオンセラーになることで有名です。本だけじゃなく、大統領まで選んじゃうのですから偉い女性です。 そのOprah’s Book Clubがこの夏のSummer Reader’s Guidesを発表しました。 まずはフィクションから。4冊のうち2冊は私が既に読んだ本です。両方とも発売前に「これは…」と注目していた本で、(ふだんOprahのチョイスに文句をつけるくせに)けっこういい気分になってます。過去の記事のこちらとこちらを見てくださいな。 1.Let the Great World Spin…

アフガニスタンで取材した女性ジャーナリスト-Seeds of Terror: How Heroin Is Bankrolling the Taliban and al Qaeda

アフガニスタンを拠点とするテロリストのタリバンとアルカイーダはどちらもヘロインを資金源にしています。それを止めることがテロ対策では最も重要だということを訴えるルポです。 http://rcm.amazon.com/e/cm?t=yofaclja-20&o=1&p=8&l=as1&asins=0312379277&md=10FE9736YVPPT7A0FBG2&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&asins=0312379277&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 注目すべきは、著者のGretchen Petersが女性ジャーナリストであり、アフガニスタンで麻薬取引をしている連中を取材してきたということ。それだけでも読む価値がある本だと思います。彼女が提案する対策は「?」なようですが…

ほんまかいな?と思わず関西弁になる輪廻転生のノンフィクションが売れている

「私の息子は、第二次大戦で死んだ兵士の生まれ変わりだった!」という眉唾のノンフィクションがなぜかすごく売れている様子です。思わず、「ほんまかいな?」と関西弁で反応してしまいました。 Soul Survivor: The Reincarnation of a World War II Fighter Pilot http://rcm.amazon.com/e/cm?t=yofaclja-20&o=1&p=8&l=as1&asins=0446509337&md=10FE9736YVPPT7A0FBG2&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 こういう本はマクドナルドのハンバーガーと同じようなものなんでしょうね。 私は小学生のころこの手の本大好きでしたが。。。

Book Expo AmericaのニュースUpdate

Book Expo Americaで得た絵本の新刊や自費出版のニュースについては洋書ファンクラブをどうぞ。 オーバーラップする話題がありますので、ときどき洋書ファンクラブもチェックしてくださいね。

Book Expo AmericaでのWorld Wide Raveのホットなサイン会

今年のBook Expo Americaは無料配布の本が少なくて、不況の影響をひしひしと感じさせるものでしたが、こんなふうにブースでのサイン会は盛況でした。これは、Wiley社のブースで行われた私の夫David Meerman Scottの新刊World Wide Raveのサイン会です。このようにメディアが押しかけてけっこうにぎやかなものになりました。講演をしながらサインをする、というWiley社による新しい試みです。   これは、サイン本を求めて並んでいる人々。 日本に住んでいる人には全くピンとこないでしょうが、アメリカでOprahほど知名度が高いのがセックス・セラピストのドクター・ルースことRuth Westheimerです。これまでに出した本は40冊近くあり、アイビーリーグ大学でも教えているれっきとした心理学者ですが、最近では自分自身のパロディとして映画やテレビのコマーシャルに出演しているサブカルチャーの有名人でもあります。そのDr. Ruthが私の夫のサイン会+スピーチに突然現れたのですからびっくり。 81歳の彼女はテレビで見るよりもずっと小柄で、一見「かわいいおばあちゃん」という感じですが、頭脳は私の倍以上シャープです。夫が私を軽く紹介し握手をした後で彼女はちょこんと椅子に腰掛けて夫のスピーチに真剣に聞き入っていました。講演の後で何十人もの人が有名人の彼女に話しかけて握手をしたり写真を撮ったりしていたのですが、そのさなか突然私のほうに近づいてきました。そして、名札も見ずに「ユカリ」とにこやかに話しかけてきたのです。そして「Davidに『スピーチで私のことを話してくれて、ありがとう』と伝えておいて。彼は本当に話が上手だわ」と言って去ってゆきました。10分前にあったことさえ覚えていない私にとって、Dr. Ruthの記憶力は魔術に近いものです。印象深かったのは、有名人なのに誰にでも暖かく対応するところ。Wiley社のブースに置いてあったミントキャンディーを「握手してください」と近寄る人に「どうぞ」と配っていました。これまで彼女の本を読んだことはないのですが、せっかく夫がサイン本をもらったことだし読んでみようかと思います(でも、ちょっと外では読めないかも)。 http://rcm.amazon.com/e/cm?t=yofaclja-20&o=1&p=8&l=as1&asins=0470429461&md=10FE9736YVPPT7A0FBG2&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1…

売れるだけでなく質が高いミステリー作家-John Hart

ニューヨークタイムズ紙のベストセラーに入るミステリーにはくだらないシリーズものが多いということについてこれまで何度も愚痴ってきましたが、今週10位に入ったJohn HartのThe Last Childは、まったく別物です。 http://rcm.amazon.com/e/cm?t=yofaclja-20&o=1&p=8&l=as1&asins=0312359322&md=10FE9736YVPPT7A0FBG2&fc1=000000&IS1=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&asins=0312359322&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&fc1=000000&IS1=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 これまでJohn Hartが出版した2作どちらも読みましたが、通常のミステリーと異なるのは抒情詩のような美しい文章。そして、知識人でありながら原始的なところがあり、ロマンチストでありながらストイックな南部特有の男らしさが魅力です。ニューヨーク、シカゴといった都会を舞台にしたハードボイルドとはそこが異なります。 これは絶対に見逃せない作品です。