Category: SF
The Hunger Gamesのエキサイティングな第二巻ーCatching Fire
400ページ Suzanne Collins Scholastic Press 2009 年9月1日発売予定 SF・ファンタジー/YA(ヤングアダルト) The Hunger Gamesを読んでいない方はあらすじを飛ばしてください (あらすじ-反転しています) 前回の悲劇の恋人を演じることで奇跡的に生き延びたKatnissとPeetaだが、Capitolにとってはそれは反逆のシンボルだった。Capitolに敵視されていることを知るKatnissとPeetaは家族たちを守るために恋人の演技を続けることを選んだが、既にほかの地方(districts)では謀反の動きが起こりつつあった。謀反に参加することよりも自分と家族が生き延びることだけを考えていたKatnissだが、Capitolは謀反を押さえるために歴史上異例のHunger gamesを企画してシンボル化しているKatnissを排除することを企む。このHunger gamesはこれまでに増して残酷なものだったが、そこにはKatnissすら知らない秘密の動きがあった。…
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村上春樹を英語で読んでみよう-Hard-boiled wonderland and the end of the world
私が一番好きな村上春樹の作品は「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」です。 でもこれを読んだのはけっこう遅くて、アメリカに移住してからのことでした。今は移動してしまったケンブリッジの「流石書店」に上巻しかなく、下巻を注文して読み始めたところ下巻が来るのを待てなくなってしまいました。どうしても最後まで読みたくて、翌日ふたたび「流石書店」に舞い戻り、英訳版を買いました。面白いのはタイトルがHard-boiled wonderland and the end of the world と順番が逆さまになっているところです。 さて、下巻も届いたので、それから日本語で再び読み直したところ、なんだか4つの世界ができてしまったような奇妙な気分になりました。この不可思議な感覚、おすそわけしたいなぁ、とずっと思っていました。 昨日Google Booksにembedする新機能が発表されてそれをチェックしてみると、出版社のRandom HouseがHard-boiled wonderland…
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時をかける彼と戻りを待つ彼女の時を超えて続くラブストーリー The Time Traveler’s Wife
Audrey Niffenegger Mariner Books 2004年5月発売 560 pages SF/商業的文芸小説/ラブストーリー 図書館司書のHenryは、”Chrono Displacement”症候群という架空の疾患に侵されていているために、予期しないときに予期しない時間と場所に突然タイムトラベルをしてしまう。飛んでゆく時は、未来の場合もあり、過去の場合もあり、予測はできないが、たいていは彼にとって重要な意味を持つ時である。 問題は、タイムトラベルの際に肉体以外は移動できないこと。だから別の時間に出現するHenryは全裸で、きわどいトラブルに巻き込まれる。何度も危機に瀕した彼は問題を解決するために一定のスキルを身につけるようになった。 また、タイムトラベルがHenryにもたらしたのは、ラブストーリーのパラドックスである。 Henryは28歳のときに初めて20歳のClareに出会うが、Clareは彼のことをずっと知っていると言う。実はClareは6歳のときに40代のHenryに出会い、彼が28歳になるまでに何度も会っていたのだ。 図書館での出会いから時間は過去と未来に飛びつつ進行する。現在、過去、未来のHenryとClareの視点を交えるうちに、しだいに過去と未来のタイムトラベルが重なり合ってくる。 現在にとどまってClareと普通の幸福をつかみたいHenryのフラストレーションと、いつ消えていつ戻ってくるのかわからない夫を待つClareの不安を、SFというよりもは、純文学のようにリリカルに、切なく、情熱的に描いている。…
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近未来軍事テクノスリラーe-book無料購読-Weapons of Choice
近未来軍事テクノスリラーという風変わりなジャンルのThe Axis of Time Trilogy(三部作)の第一巻、Weapons of Choiceです。今年2月に作者John Birminghamの新作が発売されたのでそのキャンペーンとして出版社と作者が過去の作品を無料提供しています。 (あらすじ)時は近未来の2021年。国連のある戦闘グループはインドネシアでの民族浄化を止める指令を受けるが、ある実験の失敗でグループの戦闘員たちは第二次大戦中の1942年の米軍艦隊の中に飛んでしまう。米軍とともに日本の戦艦との闘いに巻き込まれるが、人種が混じり、女性もいる未来から来た戦闘グループは、白人男性優位の1942当時の米軍の軍人たちとぶつかる。 オンラインで読みたくない方は、コンピューターにPDFファイルをダウンロードしてお読みください。 14772050-Weapons-of-Choice-by-John-Birmingham-full-book.pdfをダウンロード Weapons of Choice by…
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SF作家からアイディアを得る米国の防衛機関
常日頃から堅苦しい機関でも柔軟な発想を重んじるところがアメリカという国のユニークさだと思っていましたが、the Washington Postのこの記事を読んでさらにその印象を強くしました。 2009年国土安全保障科学技術ステークホールダー会議(2009 Homeland Security Science & Technology Stakeholders Conference)にSF作家たちを招き、防衛の斬新なアイディアをブレインストームしているというのです。ですが、これは目新しいことではなく、Sigmaと呼ばれるグループがリクルートした40人ほどのSF作家たちは、以前から空軍などの軍隊やNATOなどの機関に対してこのようなサービスを提供しているとのことです。日本だと、「ふざけたことに税金を使うな!」という声が聞こえてきそうですが、作家たちはみなボランティアです。これらの機関が作家に支払うのは交通費だけ。私の夫も、ソーシャルネットワークとマーケティングの専門家として米国空軍にコンサルティングや講演のボランティアをしていて、昨日もそのボランティア出張から戻ったところ。出してもらうのは交通費だけです。自分のできる形で祖国のためにボランティアをするのはオバマ大統領が広めようとしているボランティア精神のひとつです。 Sigmaに属するのは科学分野を専攻した者だけですが、そういうSF作家が多いのもアメリカの特長です。Sigmaの創始者は米海軍のエンジニアでSF作家のArlan Andrews。また、今回の出席者のひとりCatherine Asaroは、ハーバード大学で物理学の博士号を取得し研究機関にも勤めた科学者です。私は読んだことがないのですが、代表作は邦訳もされているThe Saga…
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「一番好きなSF・ファンタジーは?」
これまで2週間にわたって特集したmuse & marketplaceもそろそろ終了。今日は雑談です。 この会の参加者は:1)作家志望者、2)ボランティア講師/パネリストの作家、3)文芸エージェント、4)出版社の編集者、5)オーガナイザー(ほとんどが作家)です。主催のGrub Streetに文芸小説重視の雰囲気があるもので、志望者にも1)-A:「元夢見る少女の文芸オバサン」と1)-B「純粋にアートを目指す、シリアスな文学青年/中年男性」が多いようです。朝食の会場には12人ほどが座れる円テーブルが30ほどあり、複数の人が座っているテーブルはたいてい2),3),4)という顔見知りのグループです。もし1)であれば一緒に講座を受けている仲間でしょう。隅のテーブルに陣取り、そこから人々の様子を観察するのが私の趣味です。3)と4)のエージェントと編集者は、なるべく作家志望者から話しかけられないように固まり、背中に「近寄るな!」という雰囲気を貼り付けています。2)と5)は、いろんな人の間を行き来して、一番忙しいグループです。そしてマナーを躾けられて育っている1)-Aタイプの志望者は見知らぬ他人と目が合うとにっこり笑い、「今日はどんな講座を受けるの?」と話しかけますが、Bタイプは、「僕と君とはシリアス度が違うんだ。話しかけないでくれ~」という雰囲気を周囲に放っています。面倒な奴が自分のテーブルに来ないようにガードするのもこのタイプです。 第2日目に(空っぽのテーブルが25個ほどあるのに)私のテーブルに加わった若い女性1人と40代前半と見られる男性1人は、なぜかAでもBでもなくここには珍しい「SF/ファンタジー作家志望者(既にネットで公開しています)」でした。 ShiraとBrianとは、即座に「一番好きなSF・ファンタジー」の話題で盛り上がりました。私に年齢が近いBrian(といっても私より若い)がまず挙げたのがRay Bradbury とIsaac Asimov。「おおお...」と私は思わず身を乗り出しました。「僕はFoundationを読んで育った」 http://rcm.amazon.com/e/cm?t=yofaclja-20&o=1&p=8&l=as1&asins=0553382578&md=10FE9736YVPPT7A0FBG2&fc1=000000&IS1=1<1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&asins=0553293354&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&fc1=000000&IS1=1<1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&asins=4150105553&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&fc1=000000&IS1=1<1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 実は私と姉もそうなのです。ファウンデーション(銀河帝国の興亡)シリーズだけでなく、翻訳されているアシモフとブラッドベリは子供のころ全部読んでるはずです。「それからDouglas Adams」「The…
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いったん読み始めたらやめられない世紀末後の殺しのゲーム-The Hunger Games
Susanne Collins 2008年9月 SF/ファンタジー/スリラー/アクション/ヤングアダルト
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児童書界の重鎮-Lois Lowry
muse & marketplace特集第7回は、Battle of the (Kids’) Booksの決勝戦の審判、Lois Lowryです。(二つの特集が重なるなんて素敵な偶然だと思いません?)Lois Lowryは、ヤングアダルト向け児童書としてより優れたSFとみなされているThe Giverの作者で、これまで数え切れないほど多くの作品を書いています。また、彼女はmuseのボランティア講師の常連でもあり、作家志望者に児童書のコツを指導しています。 今日は多くのLowryの作品の中から2つの異なる未来を描いたSFをご紹介します。 1.The Giver 理想郷の近未来では、すべてが同じであり平等である。色の差もなく、土地や天候にもバラエティはなく、人々の感情にも起伏はない。”Council of…

