自分自身をモルモットにした奇想天外体験ユーモアエッセイーThe Guinea Pig Diaries

A. J. Jacobs
256ページ
Simon & Schuster
2009/9/8発売
エッセイ/ユーモア

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しばらく文芸小説が続いたので、このあたりで軽い読み物をご紹介します。
ユーモアにもいろいろありますが、私が一番好きなのは頭が良い方が書いた「のほほん」としたものです。子供のころ遠藤周作が狐狸庵として書いた作品のファンだったと言えば、年配の方はご想像がつくのではないかと思います。

この Guinea Pig Diariesはアメリカ人が書いたものですが、頭が良い方の「のほほん」ユーモアということで狐狸庵先生の作品と共通したところがあります。作者のA. J. JacobsはEsquireという男性雑誌のシニア・エディターで、彼がそこに連載しているユーモアエッセイのターゲットは男性です。けれども、女性が読んでも「男の人ってふだんこういうこと考えてるのね」と楽しめるユーモアです。

これまでにもEncyclopædia Britannica(ブリタニカ百科事典)を全部読んだ体験エッセイThe Know-It-All: One Man’s Humble Quest to Become the Smartest Person in the Worldとか、1年間聖書の教えどおりに生活した体験を綴ったThe Year of Living Biblically: One Man’s Humble Quest to Follow the Bible as Literally as Possibleなど、奇抜なアイディアをネタにしてきたJacobsです。周囲の人々からの「あれをやったらどうか?」という余計なお世話的提案は途絶えないようです。それがまた変なアイディアばかり。今回のGuinea Pig Diariesは、「My Life as and Experiment」という副題のとおり、自分をモルモットにして変てこなアイディアのあれこれを実験してみた体験エッセイです。

まず最初の実験は「My Life as a Beautiful Woman」。
「美女としての私の人生」というタイトルに読者はすぐに変な想像をするでしょう。それを知らずに断言しますが、全部外れです。
Jacobs夫婦が雇ったベビーシッターはすごい美女なのですが、ボーイフレンドがいません。この美しいベビーシッターのためにJacobsは米国で流行のオンラインデートを手配するのですが、そのうち彼は本人よりものめり込んでしまいます。美女になりきって押し寄せる求愛メールに返答するJacobsがだんだん「美人って損」の心理にひたってくるところが抱腹絶倒です。

The Truth About Nakedness」もなかなかの傑作です。JacobsはEsquireの企画で女優のメアリー=ルイーズ・パーカーに寄稿してもらう編集担当になり、写真つきの「ヌードモデル体験」を書いてもらう承諾を取りつけました。男性雑誌ですからホームランものの企画です。ところがパーカーはある条件を出してきました。Jacobsもヌード撮影し、彼女が写真を選ぶというのです。反対してくれるかと思った妻も、上司も大賛成。かくして、Jacobsははからずもヌードモデル体験をすることになってしまいました。撮影中に彼の頭をよぎる不安や強迫的観念がまた傑作です。5月のBood Expo Americaで会った著者のJacobsをつい想像して、吹き出してしまいました。
サイン会ですから会話はちょっと交わしただけですが、本から伝わるイメージどおり少年がそのまま大人になった感じの男性でした。

読みやすさ ★★★☆☆

文法的には非常に読みやすい類いです。それだけだと★4つですが、外国訛りをそのまま書いたところとか、時事やポップカルチャーの知識がないと面白くないところがあるので★3つにしました。

9つの短いエッセイが含まれていますので、面白そうな話題から読み始めることができます。また、面白くないものは飛ばして次を読むこともできます。完読の満足を得られるので、長編に挑戦するのをためらう方におすすめです。

●アダルト度 ★★☆☆☆

セックスとかヌードとかの取り扱い方は、思春期の少年のジョークみたいな感じです。男性雑誌に連載されていたエッセイですがマイルドなものです。

●A. J. Jacobsのその他の作品

The Know-It-All: One Man’s Humble Quest to Become the Smartest Person in the World

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The Year of Living Biblically: One Man’s Humble Quest to Follow the Bible as Literally as Possible

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マーガレット・アトウッドが国際的な作家としての地位を確立した代表作ーThe Handmaid’s Tale

Margaret Atwood
320ページ(ペーパーバック)
Anchor
1985年初版
文芸作品/SF(アトウッド本人はScience FictionではなくSpeculative Fictionと呼んでいる)

1987年アーサーC.クラーク賞受賞作、1985年カナダ総督賞受賞作、1986年ブッカー賞最終候補

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私が差し上げたいノーベル文学賞残念賞その2

男性優位主義、神権主義、懐古主義、人種差別者の武力グループが大統領と議会全員を同時殺害するクーデターを起こし、かつてのアメリカ合衆国は、Republic of Gileadという神権国家となる。
Gileadでは女性は劣った性とみなされ、人権はおろか、文字を読み書きすることも禁じられる。女性はカテゴリーによって色わけされている。女性にとって最も高い地位は軍隊の司令官の妻で青いドレス、上流階級の娘たちは次に高い地位で白いドレスを着ている。身体の線がまったく見えない赤いドレスに視界を覆う帽子をかぶらされているのはHandmaidと呼ばれる「出産」が専業の若い女性たちである。

環境汚染などの理由で出産率が激減しているGileadでは、子を持つことは司令官夫婦だけの特権である。子宝に恵まれない夫婦が多いのだが、男性優位主義で懐古主義のGileadでは、それは自動的に妻が原因とみなされる。そこで、これまでに子供を産んだことのある女性が種々の理由で逮捕され、司令官夫婦にHandmaidとして支給される。

The Handmaid’s Taleの語り手Offredの名は本名ではない。自分の本名を持つ権利すら奪われたhandmaidの彼女は、Fredという司令官の持ち物である現在のみ「of Fred」、つまり「フレッドの」侍女と呼ばれるのである。Offredにはかつて夫と娘がいたが、夫のLukeがGileadでは違法の離婚経験があるために娘は上流階級の養女にするために連れ去られ、Lukeの消息は不明になっている。
司令官の妻Serena Joyは、クーデター前には女性が外で働くことを激しく批判してきた有名なテレビ伝道師であるが、自分が無名の妻になった現況には不満を抱いている。handmaidには選択の余地がないと知っているくせに、夫の子供を産むために夫に与えられたOffredへの憎しみを隠そうともしない。法では純粋生殖のための行為のみが認められており、それは儀式として妻同席のもとに行われる。司令官とHandmaidの間のプライベートな接触は法で厳く禁じられているというのに、司令官は妻に内緒でOffredに密会を命じる。彼の命令に背いても、応じたことが明るみに出ても、結果は死に結びつく。Offredは、かつての自由な立場と愛情を恋しがりつつも最も生き延びる可能性が高い選択をし続ける。

●ここが魅力!

この物語を最初に読んだのはずいぶん昔のことなので、なんだかず〜んと落ち込んだことしか覚えていませんでした。そこで最近読み返してみたところ、あのとき見逃した素晴らしさをしみじみと感じました。年齢により本の読み方が異なるという良い例かもしれません。

The Handmaid’s Taleは極端な男性優位主義と神権主義のディストピア(ユートピアの反対で暗黒郷とも呼ばれる)を描いており、そのために、アトウッドは多くの人(特に男性)から「フェミニスト作家」と敬遠されているところがあります。私の夫もそのひとりです。ひどい男性像ばかりですから糾弾されているように感じるのかもしれません。けれども、よく読むと、男性を声高に糾弾するタイプの本ではありません。風刺の対象は、福音主義のテレビ伝道師Tammy Fayeのように自分はテレビに出演して好き勝手なことをしていながら「女性の仕事は子供を産み、夫に尽くすこと」と働く女を攻撃する女性たちでもあります。

Atwoodに感心するのはシンプルに見えて奥が深いOffredの内なる声です。司令官とOffredが禁じられた文字を使ってScrabbleというボードゲームをする場面に込められたいくつもの意味に、思わずため息が漏れました。この場面だけでもブッククラブで2時間くらい話し合いができそうです。

私がよく「アトウッドに対してはmixed feeling」と言うのは、残酷な物語を美しい叙情詩のように語る卓越した腕に騙されて最後まで読んでしまい、読後に落ち込むからです。ハッピーエンドが好きな方は、最後に突き放されることを覚悟してアトウッドをお読みください。

●読みやすさ ★★☆☆☆

ニュアンスを読み取らなければならないので、文芸作品をある程度読み慣れている方におすすめします。けれども、一人称なのでアトウッドの代表作の中では入り込みやすく、理解しやすい作品です。
アトウッド初心者の方は、最近の作品よりもこれから始めることをお勧めします。

●アダルト度 ★★★☆☆

生々しい表現や詳細はありませんが、出産の道具としてのhandmaidsが主人公ですからセックスの話題は沢山出てきます。対象は高校生以上です。かえって高校生にとってはいろいろと考えるきっかけになる良い本だと思います。

●その他のアトウッドの作品はこちら

私が差し上げたいノーベル文学賞残念賞ーMargaret Atwood

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実は私、Margaret Atwood(マーガレット・アトウッド)が2009年のノーベル文学賞を受賞するとけっこう本気で信じていました。ギャンブラーだったらオンラインカジノで賭けてたかも…。「そろそろ北米と女性の番」だというのが単純な理由です。ノーベル文学賞の選考委員たちは米国の文学シーンが嫌いだけれどカナダなら許せるだろうと。その基準を満たしている作家の中では政治的メッセージの強い作品を書き続けているアトウッドが一番近いのではないかと思ったのです。実際に多くの評論家が強力な「穴馬」とみなしていました。

そういう見方だけでなく、Margaret Atwoodは、コンスタントに生み出す作品が文学賞候補になり、しかもベストセラーになる人気作家です。ブンガクなのに売れるというところが村上春樹に似た存在ですね。もうじき70歳という年齢ながらTwitterを軽くこなしてしまう好奇心と実行力も私の尊敬するところです。(写真はLos Angeles Timesの記事より)

The Year of the Floodが出版された2009年は、アトウッドにとってはノーベル文学賞だけでなくカナダで最も権威ある文学賞のGiller Prize(ギラー賞)受賞の当たり年とみなされていましたが、Giller Prizeで最終候補に漏れ、数日後にノーベル文学賞も逃してしまいました。

せっかく私の中でノーベル文学賞が盛り上がっていたので、勝手ながらアトウッドの残念賞特集といたします。

初日の今日はまずAtwoodの代表作のご紹介です。
後ほど、1冊ずつご紹介しますね(読んでないCat’s Eyeを除く)
詩集やエッセイを含めて作品数が非常に多い作家ですので、全作をご覧になりたい方はThe Margaret Atwood SocietyのBibliograpyをご参照ください。

bookAtwoodの代表作

The Handmaid’s Tale(邦訳タイトル「侍女の物語 」)
 1987年アーサーC.クラーク賞受賞作、1985年カナダ総督賞受賞作、1986年ブッカー賞最終候補
 アトウッドが現在の地位を築くきっかけとなった代表作。彼女がフェミニスト作家とみなされる理由でもある。

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Cat’s Eye
 

1989年ブッカー賞受賞作、1988年カナダ総督賞最終候補作。
実存のアバンギャルド画家Elaine Risleyの生い立ちを自伝風に語った物語

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Alias Grace(またの名をグレイス)
 
1996年ギラー賞受賞作、1996年ブッカー賞とカナダ総督賞最終候補作

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The Blind Assassin(昏き目の暗殺者)
2000ブッカー賞受賞作、カナダ総督賞最終候補作

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Oryx and Crake

2003年カナダ総督賞受賞作、ブッカー賞最終候補

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The Year of the Flood

2003年に出版されたOryx and Crakeと同じ世界が舞台。この作品発売後にアトウッドはこれらが三部作になることを発表した。

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2009年National Book Awards( 全米図書賞)最終候補作発表

2009年National Book Awardsの最終候補が決まりました。

追記(11/19日):受賞者決定!そのニュースはこちら

フィクション部門:

American Salvage  by Bonnie Jo Campbell

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Let the Great World Spin  by Colum McCann
以前私が書いた「文学賞の予感」が半分実現しましたよ!これで受賞してくれるともっと嬉しいのですが…

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In Other Rooms, Other Wonders by Daniyal Mueenuddin

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Lark and Termite by Jayne Anne Phillips

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Far North by Marcel Theroux

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ノンフィクション部門:

Following the Water: A Hydromancer's Notebook by David M. Carroll

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Remarkable Creatures: Epic Adventures in the Search for the Origins of Species by Sean B. Carroll

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Fordlandia: The Rise and Fall of Henry Ford's Forgotten Jungle City by Greg Grandin

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The Poison King: The Life and Legend of Mithradates, Rome's Deadliest Enemy by Adrienne Mayor

これ10月19日発売予定(早めに発売された様子で現在入手可)ですよ!だからまだ読者レビューもゼロ。敵を毒殺したことで悪名高きMithradetesの話とは興味深い。

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The First Tycoon: The Epic Life of Cornelius Vanderbilt by T. J. Stiles

鉄道王になり、米国で最も裕福で有力な存在となったコーネリアス・ヴァンダービルトの実像に迫る伝記。ノンフィクション候補作の中ではたぶんこれまでに最も売れている本。

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「音楽と愛における理想と現実の狭間」を描くカズオ・イシグロの短編集 ー Nocturnes

Kazuo Ishiguro
240ページ
Faber and Fabe
英国では2008年5月7日発売。米国では2009年
文芸小説/短編集

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主人に仕えることを優先したために唯一の恋を成就しなかった昔気質の執事が主人公の「The Remains of the Day」のことをご存知の方は多いと思います。映画化もされましたので、映画だけをご覧になった方もいらっしゃるかもしれません。ところが、長崎生まれの日系英国人作家のKazuo Ishiguroがその後に発表した長編のWhen We Were OrphansNever Let Me Goはまったく異なるジャンルでした。そこで戸惑いを覚えた読者もまた多いのではないかと思います。

図書館の理事をしている友人と私の間では「カズオ・イシグロは2度目がおいしい」ということで意見が一致しています。つまり一度目でしっくりこなくても二度目に読むとその良さがとてもよくわかる文章なのですね。

Never Let Me Goも発売直後に購入したのですが、先に渡した姑が友人に貸してそれきり戻ってこなかったのでいまだに読んでいません。ですからそれとは比較できませんが、短編集のNocturnesにはThe Remains of the Dayに似た雰囲気が漂っています。

優れた才能に恵まれながらも仕事のない中年のサキソフォン奏者が、売れるルックスにすれば成功すると主張する元妻の勧めで整形手術を受ける短編”Nocturne”は、滑稽で笑いをさそう展開ですが、読者の心の奥底に潜む苦い後悔を浮かび上がらせるくせ者です。自覚したくない後悔といえば、もっと苦いのが、著名なチェロ奏者のふりをしてハンガリー人の若いチェロ奏者に演奏指導をするアメリカ女性のストーリー"Cellists"です。「才能を発揮する機会がなければ、成功は可能性のまま保てる」という論理は馬鹿げていますが、笑い飛ばせないところに人間の哀しい性を感じてしまいます。

5つの短編の舞台はイタリア、英国、ハリウッドと様々ですが、共通するのは、逃した機会への悔い、 そして音楽と愛における理想と現実のギャップです。読後も長く余韻が残るThe Remains of the Dayを期待した読者がネガティブな評価をされているようですが、Nocturnesは短編集なので長編とは読み方も異なります。短編集としては、十分満足できる本だと思います。それだけでなく、これは「一度目からおいしい」カズオ・イシグロです。

●読みやすさ ★★★☆☆

Kazuo Ishiguroの長編に比べて、入り込みやすく、読み進めやすいでしょう。 彼の長編で挫折したことのある方には特におすすめします。

●アダルト度 ★☆☆☆☆

ある程度人生経験(挫折経験?)がある大人でないと良さがわからない類いの短編集ですから、そういう意味では大人向けです。けれども、慎み深い表現ですから★ひとつ。

●その他のカズオ・イシグロの作品

The Remains of the Day

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When We Were Orphans

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Never Let Me Go

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心暖まる獣医物語のクラシック—「All Creatures Great and Small 」

二十数年前、ロンドン郊外でホームスティすることになった。ホストは30代のキュートなカップルだった。妻のジャネットは60年代に有名だったポップ歌手のLuluに似ていることが自慢のフレンドリーな女性で、強いコックニー訛りがある夫のジョンからはシャイな優しさが感じられた。3人の子供と2匹の猫は初対面のときから私になつき、一人にさせてくれないほどだった。

ジャネットとジョンの家の中には独立したアパートメントがあり、そこにはジャネットの母親ルースが住んでいた。 中流階級出身らしく上品なルースの髪はまだ60代だというのに真っ白で、笑顔になっても眉間の深い縦じわは消えなかった。ふだん若い夫婦の生活に干渉しないルースと会話を交わすようになったきっかけは、皮肉なことにジャネットの家出だった。そのころには私もジャネットに多くの恋人がいることは知っていたが、まさかそのうちの一人と駆け落ちするとは予想もしていなかった。動揺し混乱する家族の中で、ただひとり黙々と日常作業をこなし続けたのがルースだった。夫の死後ひとりで花屋を経営しつつジャネットを育てたルースは、20年も前から娘の非行には慣れていたのだ。彼女の眉間の縦じわと真っ白な髪の理由が、このときなんとなくわかったような気がした。

家族の危機をきっかけに、ルースは頻繁に私をアパートメントに招待してくれるようになった。手作りのグースベリーパイやルーバーブパイと一緒に、ルースはRoyal Albert Old Country Roses のティーセットでもてなしてくれた。ルースのティーは、ジャネットがマグに直接ティーバッグを入れるものにくらべて格別美味しく感じたものである。

私が自分の家族を持って買いそろえたのは、Royal Albert Old Country Rosesのティーセットだ。あのティータイムで洗脳されてしまったのだ。それ以外にも私がルースに洗脳された英国の産物がJames Herriotである。

ルースが私に打ち明けたのは「作家になる」という夢だった。James Herriotの本を私に手渡し「彼のような本を書きたい」と恥ずかしそうに告白してくれた。死んでしまった彼女の「賢く、品位があり、そして忠実」なボクサー犬を主人公にした回想録的小説を書くつもりで書き留めている手帳も見せてくれた。

James Herriot ( 本名James Wight。1995年死去)はヨークシャーに住む獣医で、当時英国人で彼の書いた回想録と小説のハイブリッドのシリーズを知らない者はいないようだった。けれども、そのころあまり英文の本を読まなかった私は、ルースの紹介がなければAll Creature Great and Smallには巡り合わなかったかもしれない。

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James Herriotの物語に出てくるのは、仕事の後にパブでビールを飲む程度の娯楽しかないヨークシャーの農村に住む人々と、彼らが育てる動物たちである。Jamesが獣医になったのは1940年代でもちろんテレビなんかない。聖書以外の本を読まず、戦争を別としてヨークシャーの片隅の小さな世界から一歩も足を踏み出さずに一生を終えてしまう人々のほうが多い場所に、Jamesは若いよそ者の獣医として住みつく。
よそ者に懐疑的なヨークシャー人やつっけんどんな農民を相手にする毎日は心身ともに疲れるものだっただろうが、Herriotはその体験をユーモアと愛情たっぷりに描いている。彼の職場のボスであるジークフリートはワガママで癖があるが愛さずにはいられない人物だし、彼の弟のトリスタンも人生の落伍者だが笑いを誘う。人物だけでなく、動物にも役者が揃っている。なんせヨークシャーの農村だから治療する相手に可愛いペットはほとんどいない。当然牛や羊のほうが多い。夜中に牛や羊の出産で起こされ、凍えるヨークシャーの牛小屋でシャツ一枚になって牛の胎児を引っ張りだす作業は読んでいるだけで骨まで凍える。けれどもたまには甘やかされたお金持ちのペットから豪華なプレゼントが届くこともある。フィッシュ・アンド・チップスしか食べないので太り過ぎの犬の逸話とか、人前でもつい笑い転げたり、ほろりと涙ぐむ逸話がいっぱい詰まっている。

とくに記憶に焼き付いているのは”The Card Over the Bed” という逸話だ。
動物好きの無一文の老女のベッドの頭上には手書きで「God is Near」というカードボードの標識が掲げられていた。額縁に入ったちゃんとしたものではない。ただのカードボードである。信心深い彼女が案じていたのは彼女が愛する犬たちと死後に再会できないということである。なぜかというと、教会や聖職者から「動物には魂がない」と彼女は聞かされてきたからだ。老犬が息をひきとった後、老女はJamesに彼女の犬や猫たちが彼女と一緒に天国に行くと思うかどうか、正直な意見を求める。
そのときにJamesは迷わずこう答える。

"If having a soul means being able to feel love and loyalty and gratitude, then animals are better off than a lot of humans. You’ve nothing to worry about there.(愛や忠誠心、感謝を感じることができるのが「魂がある」ということならば、動物には多くの人間よりも魂があります。心配することはありませんよ)"

そしてその翌週に老女は天国に旅立つ。

ルースのおかげでHerriotの大ファンになった私はシリーズを全部読み尽くし、夫をファンにし、その後娘もファンにした。そこで、今日はもっと多くの人に広めようと企んでいる。

古い本だからこそ新しいHerriotの本は、心が寒くなっている方には特におすすめしたい。

●読みやすさ ★★★☆☆

ヨークシャーの田舎の人々の会話は、慣れるまで読みづらいと思います。でもそれは作者のHerriotも感じたことです。All Creature Great and Smallの最初のエピソードにその様子が描かれています。でも、(たとえばAyeがYesの意味だとか)慣れるとだんだんわかってきます。
それ以外は、オールドファッションで簡潔な英語で、難解ではありません。最初読みにくく感じるのがノーマルだと思ってください。★★くらいに感じても、慣れればだんだん簡単に感じてきます。

●アダルト度 ☆☆☆☆☆

私は娘が幼稚園のときから笑える話を選んでベッドタイムに読んでいました。幼稚園からおすすめできる内容の本です。

Googleの真相に迫る注目の新刊ーGoogled

インターネットを使っていない人でも一度は耳にしたことがあるくらい有名なGoogle。そして多くのネットユーザーにとっては、毎日の生活に欠かせない存在です。

Gmailがまだ試作だったころに自分の名前のバリエーション全部押さえちゃったくらいGoogleに頼っている私は、けっこう洗脳されているのかもしれません。Googleのモットーである "Do no evil"を鵜呑みにしてはいけないような気はしますが、「知らぬが仏」と考えないようにしているのも事実です。

みんなが知っているようで知らないGoogleの真の姿に迫るのが、11月に発売の注目の新刊Goobledです。著者は、The New Yorkerの人気コラムニストで、ベストセラー「World War 3.0: Microsoft and Its Enemies」など10冊のノンフィクションを出版しているベテラン作家Ken Aulettaです。

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先日Advanced Reader’s Copy (ARC)を入手したので、ぜひ近日中に読んで洋書ファンクラブのほうに感想を載せようと思います。ただしアーヴィングの分厚いARCもあるので、ちょっとお待たせするかもしれません。

追記:ようやく書評載せました!

本格派スリラーと間違えて初めて体験したクリスチャン・サスペンス—Intervention

Terri Blackstock
336ページ(ペーパーバック)
Zondervan
2009年9月22日発売
クリスチャン・サスペンス/ミステリー

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Barbaraは2年前に夫と死別し、インテリアデザイナーとして2人の子供を女手ひとつで育ててきた。息子のLanceは問題のない良い子だが、18歳の娘Emilyは父親の死後ドラッグ中毒になり、ハイになるために盗難までするようになっていた。Barbaraは最後の手段としてEmilyをドラッグリハビリセンターに送りこむことにする。センターのオーナーでInterventionist(カウンセラーのようなもの)のTrish MasseyがEmilyをセンターまで連れてゆくことになっていたが、空港の駐車場でTrishの死体が発見され、監視カメラには車から逃げるEmilyの姿が映っていた。

BarbaraはEmilyの弟Lanceとともに現地にかけつけるが、そこでEmilyが容疑者として手配されていることを知り、自分の手で解決しようとする。 Barbaraは警察の行動を信用せずに自分で危険な場所に乗り込んだりして警察の邪魔ばかりするが、担当刑事のKent Harlanは「強き母」であるBarbaraに同情して援助する。

●感想

「リハビリセンターに向かう途中でカウンセラーが殺害され、ドラッグ中毒のティーンエイジャーが行方不明になる」というサマリーと読者の評価の高さ(内容は読まなかったけれどそのときは全員★5だった)にてっきり本格派サスペンスだと期待して読み始めた私は、途中で「なんか変だ」と思い始めました。

★が5つのサスペンスにしては、すごく凡庸なんです。先が読めちゃうし、刑事の対応は「こんなの現実にはないよ〜」という感じ。「なぜ読者評価の平均が良かったのだろう?」とちゃんと読んでみてようやくInterventionが「クリスチャン・ミステリー」のジャンル本だということに気づきました。読む前に確かめないなんて、まったく間抜けな私です。

クリスチャン・ロマンスについては以前に書きましたが、実はまだ試したことがありません。せっかくですからこの機会に新しい分野を試してみることにしました。

通常のミステリーやサスペンスの分野であれば「まあまあ」の出来です。コージーミステリ程度の簡単なプロットで、私のAmazon.comの評価は★3つです。でも通常のサスペンスファンが★5つを与えるような傑作ではありません。

コージーミステリはプロットよりも登場人物の魅力で読ませるものですが、Interventionの主人公Barbaraには苛つくだけでした。
母の苦悩はわかりますが、同情心が薄れるほど独善的なのです。厳格でユーモアのセンスがなく、他人の欠陥にばかり気づく。 非合理的なことを思いつき、非合理的な行動を取り、 警察の業務を片っ端から妨害しておいて「わが子を思う母親の必死な戦い」みたいに正当化する。「私の育て方が悪かったから娘はこうなったに違いない」と健気なことを言うくせに、そのすぐ後で「私は神を信じて、子供には教会に通わせて、ちゃんと育ててきた良いクリスチャンだ」と自分をかばうことを忘れない。そして、刑事のKent Harlanが「あなたはいいお母さんだ」となぐさめてくれるのを待つ。
はっきりいって私が一番嫌いなタイプの女です。同性として友達にしたくないし、私が男なら絶対に恋人にはしない。

すべての現象に神の意思をこじつけようとするBarbaraのことを、てっきり私は「こういう息が詰まる母に育てられたから娘がかえって非行に走ったという設定なのだろう」と思い込んでいました。そして、母が最後に自分の愚かさに気づき、人間として成長するストーリーなのだろうと。ところがどっこい、大間違いでした。
刑事のHarlanは、プロとしての自分の能力をまったく信用せず妨害ばっかりするBarbaraに同情だけでなく恋しちゃって最後に神を信じるようになっちゃうし、自分のことしか考えたことがないわがまま娘のEmilyは、突如神を見いだして良い子になっちゃうのです。
そして、犯人は登場人物のうち唯一神に心を開かなかった無宗教の人。
サスペンスというより宗教のPRを読んだみたいで嫌な気分になってしまいました。

宗教が登場する本が嫌いなのではありません。
私の大好きな歴史ものでは宗教は重要な要素です。登場人物と神との関係なしにはドラマを語ることはできません。また、私の大好きな「All Creature Great and Small
」の作者James Herriotも神の存在を信じています。(動物には魂がないとするキリスト教の教えから)愛犬と天国で再会できないのではないかと苦悩する老女に、獣医のHerriotが「犬にも魂があり、あなたと同じ場所に行く」と安心させてあげるエピソードには、信者でない私も「そうだよ。犬も天国にゆけるよ」と頷いていました。

私が案じるのは、同一のジャンルしか読まない人がフィクションと現実を混同するようになることです。たとえばマイケル・クライトンが「Rising Sun
」を出版したとき、ここで描かれた日本企業と日本人の像を事実と混同し、ジャパンバッシングをする米国人が急増しました。いずこでも、自らの体験にルポなどの情報を併せて検証せず、娯楽小説から事実を学んだつもりになる人々のほうが多いのです。どこかで米国人はムスリムよりも無宗教者を信用しないという意識調査の結果を見ましたが、もしかするとこのような背景があるのかもしれません。

●読みやすさ ★★★☆☆

★4つに近い読みやすさです。理由のひとつは、クリスチャンジャンルの本にはスラングや罵り言葉が出てこないことです。だから出てくる単語はほとんど全部辞書で調べられるでしょう。

●アダルト度 ★☆☆☆☆

ドラッグ中毒という状況と誰かの親が子をレイプしたという間接的な話しがあるので一応★ひとつです。でも、残りは全部☆にして良いほどクリーンな内容です。刑事は罵り言葉を口にしないし、ドラッグ中毒のティーンエイジャーに性的な問題も出てこない。殺人もクリーン。現実とはちょっとかけ離れていると思いますが、性的な表現が気になる親には中学生でも安心して読ませることができる本でしょう。

親元を離れる前に娘に読ませたい本ーGirls Fight Back!

Erin Weed
184ページ(ペーパーバック)
Boulder Press
2006年9月1日発売

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Amazonはマーケットプレイスのみでかえって高いので、購入は直接筆者のサイトからどうぞ

Erin Weedの友人Shannonが連続殺人犯に殺されたのは彼女がたった22歳のときでした。テレビ局に勤めていたErinはこの悲劇をきっかけに仕事をやめて若い女性を対象にした自己防衛のクラスを教え始めます。Shannonが始めたGirls Fight Backという自己防衛の講演とクラスはたちまち有名になり、現在は企業や学校から招かれて講演や自己防衛の教室を行う大規模なプロダクションに成長しました。

Erinのビジネス面での成功を著書World Wide Rave
に書いた私の夫が娘に読ませるためにもらってきたのがこの「Girls Fight Back!」です。

本書の内容:

アメリカの大学はどの程度安全か?
  これはアメリカの大学に子供を送る親にはありがたい情報です。日本とは全然違いますから。

自分の直感を信じる
 このチャプターは全世界共通です。「なんか変」と感じたら即座に安全を確保する行動を取る、というのはわかっているようで難しいものです。常識ですが、これを読むことで実際にそういう場面になったときに行動が取れるかもしれません。親としては娘に一番よく読んで欲しい部分です。

“bad victim”になることの薦め
 加害者がターゲットにする「よい被害者」のタイプがあります。Erinはその逆のタイプ「bad victim」になるよう勧めています。

レイプについて
 加害者には見知らぬ相手と知っている相手のどちらが多いか、といった統計から、どうすれば予防できるのか、もしレイプされたらどうするべきかといったところまで言及しています。

自分の砦を守る
 侵入を防ぐために、自分の住んでいる寮やアパートの砦(ドアや窓)を守る方法を説明しています。

その他:
   春休みの過ごし方、インターネットでの安全、自己防衛クラス、社会を変えるために自分でできること、などを説明した章があります。

●感想

この本は、これから大学あるいは就職で一人暮らしになる若い女性への「自己防衛初心者コース」です。たった184ページですぐに読めるのと、自分が危険に直面する可能性を考えさせてくれるのが、(若い娘を持つ親にとって) この本の最大の魅力です。
危険なシチュエーションをあらかじめ知ることだけでも、多くの犯罪から自分の身を守ることができます。そういう意味で読みやすいErinの本はおすすめです。

ただし、「どうやって身を守るのか」という具体論になると、物足りなさを感じずにはいられません。また、若い女性が犠牲者になる原因で最も多いのはドメスティック・バイオレンスです。その部分のページ数が少ないのも残念です。

●Girls Fight Back!と併せて読ませたい本

See Sally Kick
Fred Vogt
200ページ(ペーパーバック)
2006年11月初版
Outskirts Press

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Fred Vogtは娘たちが大好きな優しいお父さん。そんなお父さんが、娘たちの安全を守りたくて書いたのがこのSee Sally Kick。
薄い本でありながら、とても包括的。

●ここが魅力!

Fredにおおいに共感を覚えるのは、「危険なシチュエーションを避ける」という予防を強調しているところです。「娘を守りたい」というお父さんのファナティックさと「男性の視点」が加わっているところがFredの本の長所です。だから女性が「危険に身を晒すシチュエーション」はほぼ網羅されていると言っていいでしょう。若い女性だけでなく、誰にでも参考になります。

もう一つの長所は自己防衛のテクニックを写真入りで解説しているところです。
もちろん読むだけでは役に立ちませんが、襲われることを想像しておくだけで、実際の場で動けるようになるかもしれませんし、パートナーを作って練習すれば、さらに効果があるでしょう。

どちらにしても、自己防衛で最も重要なのは、「闘う技術」ではなく、「危険なシチュエーションを避ける」という予防です。どちらの本もそれを強調していますので、海外に子供を送る方、あるいは自分が海外に行く方にはぜひ読んでいただきたいと思います。

●読みやすさ ★★★★☆

どちらも簡潔で読みやすい本です。
全部一気に読む必要はありませんし、重要な部分(予防)だけ読むということもできます。

2009年ノーベル文学賞、受賞者決定!

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2009年のノーベル文学賞が発表されました。

ドイツのHerta Müllerです。




1953年ルーマニア生まれ。両親はドイツ語を話すマイノリティで、母親は1945年にソビエト連邦に追放され5年間を強制労働収容所で過ごしたとのこと。1987年にドイツに移住し、現在ベルリン在住。

なんやかんや言って、結局ヨーロッパ人でしたね。それに政治的要素が強い作家。

しかも日本に翻訳されているのはこの1冊しか見当たらないし、アメリカ合衆国でもそんな感じです。

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英語に翻訳されているもので最も有名な作品"The Land of Green Plums"

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英語に翻訳されている最も最近の作品"The Appointment"

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ノーベル文学賞には政治的要素が大きいのはわかっていますが、少なくとも世界に読者がいる作家にして欲しいです。でないとどんどん文学の世界と読者との乖離が進んで、誰も本を買わなくなっちゃったら何のための文学なのか…ぷんぷん。

いやそれにしてもオンラインカジノは偉い。9月23日のと比較した前日の予想を見てください。ちゃんとMüllerが2位に追い上げているのですから。どういうインサイダー情報なんでしょう?

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ところでカジノの予想に逆らって村上春樹を予言していたのは、guardian.co.ukのMichelle Pauliです.

村上春樹の場合は全世界に熱狂的なファンが存在し、日本だけでなく、海外でも「文学なのに売れる」作家です。特に私はファンではありませんが、素人判断では今回の受賞者よりもノーベル文学賞に値するとは思います。だから来年あたりがんばっていただきましょう。

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