November 2009

これを読まずして年は越せないで賞 準決勝投票!

「これを読まずして年は越せないで」賞の準決勝投票です! 準決勝のルールは予選とちょっと違いますのでご注意ください。 予選を通過した10作の中から第一選択と第二選択の2作を選んで投票してください。 今回は第一選択を2点、第二選択を1点として計算します。 トップの5作が決勝に進みますが、同点の場合には6作の場合もあります。それ以上同点がある場合には第一選択が多い作品を優先します。第二選択の1位も自動的に決勝に進みます… Read More »これを読まずして年は越せないで賞 準決勝投票!

「これを読まずして年は越せないで」賞 予選ラウンド投票!

「これを読まずして年は越せないで」賞の予選ラウンドの投票が始まりました! ノミネート作品は「これを読まずして年は越せないで」賞のカテゴリでご覧になれます ルールは簡単。ノミネート作品からお気に入りの3作を、第一選択から順にひとつづつ選んでクリックしてください。全部1点で数えますが、同点が多い場合に第一と第二選択を参考に使わせていただきます。 投票には下記のリンクをクリックしてください。 Click… Read More »「これを読まずして年は越せないで」賞 予選ラウンド投票!

「これを読まずして年は超せないで」賞ノミネート作品紹介その9

「これを読まずして年は越せないで」賞のノミネート作品を、先日から9回にわたって4作ずつ紹介しています。今日はその最終回の第9回。公平になるようにアルファベット順です。 でも、せっかく2009年の賞ですから、2008から2009年にかけて出版されたものや今年映画化などで話題になったものにはつけさせていただきます。また長めの推薦文は別ページにリンクいたしましたのでよろしくお願いします。 来週月曜から投票が始まります。おひとりさまで第一選択から第三選択まで3票投票できますから、今週末じっくりと時間をかけて候補作をお選びください。 本日のノミネート作品と推薦者 

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「これを読まずして年は超せないで」賞ノミネート作品紹介その8

「これを読まずして年は越せないで」賞のノミネート作品を、先日から9回にわたって4作ずつ紹介しています。今日はその第8回。公平になるようにアルファベット順です。 でも、せっかく2009年の賞ですから、2008から2009年にかけて出版されたものや今年映画化などで話題になったものにはつけさせていただきます。また長めの推薦文は別ページにリンクいたしましたのでよろしくお願いします。 本日のノミネート作品と推薦者 The Tattooed… Read More »「これを読まずして年は超せないで」賞ノミネート作品紹介その8

The Tattooed Girlの推薦文 by デンスケさん

毎年ノーベル賞候補に挙げられるオーツですが、日本での知名度はいまいち?詩、小説、評論、多岐にわたる活動を行っているうえ、多作家であるわりには「これ」という作品が日本では知られていないように思います。 わたしも何から読んでいっていいのやら決められず、謎(?)の作家でした。YA本やホラーも多く、自分がこの種の作品が苦手ということもあります。 とりあえず、完結した作品で適当な長さの小説、ということでこの作品をチョイス。 筋書きは比較的単純で、裕福なユダヤ人作家でギリシャ文学の研究家である主人公が、貧しい家庭からきた頬にタトゥーのある娘を偶然に助手兼家政婦に雇うこととなり・・・というところからストーリーは始まります。 淡々とした内容ですが、およそ対照的といってよい二人になにが起こっていくか。ゴシックホラーの名手である作者は、微妙に不吉な影を匂わせつつストーリーを進めてゆきます。ダイナミックな起伏はないのですが、不安感といったものが読者にページをめくらせます。達意の作家という気がします。ラストはえっ!?というものですが、周到に伏線が用意されており、納得。作者はこの小説を「スリラー」である、と語っていますが、確かに。 なぜノーベル賞候補となる名声を得ているのか、少しだけわかったような。静かに語るのになぜか人を強く惹きつける話し手っていますよね。単純な筋立てながら、知らず知らずに読者を作品世界に引っ張り込む力量に感心しました。 ただ、この作家は一筋縄では行かない、もっと色々な引き出しがあると思います。それを知りたいのですが、その第一歩として格好の作品ではなかったかと思います。