結婚と愛を持続させる難しさを考えさせるベストセラー小説
ディズニー系のおとぎ話やロマンス小説は、結婚がハッピーエンドになっている。
だが、現実では結婚は愛の終着点ではない。
会うたびにドキドキするときめき感(英語ではinfatuation)は相手が誰であっても長持ちはしない。
同時に自分の良い所だけを見せようとする緊張感はなくなり、伴侶はじきに日常生活の一部になる。
そこに、仕事、親兄弟、家事、育児、病、家計といった現実問題が加わり、ときめきよりも苛立ちのほうが増えてくる。マンネリ化したときに、外部からの誘惑も訪れる。
結婚はロマンス小説ではなく、むしろ、山あり谷あり、危険な落とし穴がたっぷりの冒険ファンタジー小説のようなものだ。登場人物がそのまま無傷に生き残る保証はない。