Category: ★★★★(英語ネイティブの普通レベル)

女の子と男の子の脳は生まれつき異なるのか?− Pink Brain Blue Brain

Lise Eliot432 ページHoughton Mifflin Harcourt 2009年9月14日発売予定脳神経学/発達心理/教育/子育て/ノンフィクション http://rcm.amazon.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=FFFFFF&IS2=1&npa=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=yofaclja-20&o=1&p=8&l=as1&m=amazon&f=ifr&md=10FE9736YVPPT7A0FBG2&asins=0618393110 http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?lt1=_blank&bc1=FFFFFF&IS2=1&npa=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&m=amazon&f=ifr&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&asins=0618393110 Simone de Beauvoirは「第二の性」で"One is not born, but…

9年経ってようやく英語版が出版される「至福の味」ーGourmet Rhapsody

Muriel Barery160ページ2009年8月25日予定 Europa Editions文芸小説/食・グルメ http://rcm.amazon.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=FFFFFF&IS2=1&npa=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=yofaclja-20&o=1&p=8&l=as1&m=amazon&f=ifr&md=10FE9736YVPPT7A0FBG2&asins=1933372958 http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?lt1=_blank&bc1=FFFFFF&IS2=1&npa=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&m=amazon&f=ifr&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&asins=1933372958 http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?lt1=_blank&bc1=FFFFFF&IS2=1&npa=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&m=amazon&f=ifr&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&asins=4152083565 食はフランス人にとって非常に重要な文化である。有名なレストランで食事をするのは金持ちだけではない。一般市民であっても貯金をして贅沢な味を楽しむのがあたりまえだということだ。多くのアメリカ人のようにピザやハンバーガーで腹を満たすは知性の欠如に近い…..といったことを私はPeter Mayleの作品などで学んだのだが、聞きかじりだけでなく、実際にフランス人は「食」を大切にする。二十数年前にフランス人の友人宅を訪れたとき、友人と2人で昼食にスパゲティを食べに行ったら彼の母親にがんがん叱られた。「フランスに来てイタリア料理を食べるとは何事か!」ということらしかった。そういう国だから、有名なシェフは芸能人より有名で政治家よりも力があるとさえ言われる。だが、そのシェフの浮き沈みを決めるのは有名な料理評論家である。だからある意味では評論家のほうがシェフより権力があるのだ。Gourmet Rhapsodyの主人公はフランスで最も有名な料理評論家で、彼は心臓病であと48時間の命だと宣言される。3人のわが子をまったく愛さず、 美しい妻を家に残して愛人を作り、その愛人でさえ自分の好きなように利用するだけの評論家が死の床で唯一心にかけているのは、彼の記憶に深く埋もれている「あの味」である。死ぬ前にもう一度あの味を味わいたい。だが、それが何だったのか思い出せない。彼が高級アパートメントの一室で「味」の記憶の旅に出ている間、彼に関わった人々(とペット)はそれぞれの感傷に浸る。彼についての良い思い出を持つ者もいるが、多くは彼に傷つけられ人生を破壊された者たちだ。特に妻のAnnaと子供たちは捨てたくても捨てられない愛に再び傷つけられる。料理評論家が味を求める記憶のジャーニーはまるでミステリーだ。私はあれこれと想像したが、通常のミステリーより犯人は見つかりにくい。最後にその味がわかったときには、「え〜っ!そんな」と思った。私の想像とはちょっと異なっていたからだ。ともあれ、自分の崇高な人生の目標のためには他人の人生を破壊しても平気な評論家にとって、最も適切な罰があるとしたら、この「至福の味」であろう。というのは、彼の人生の達成をすべて否定するようなものだからである。 ●ここが魅力!フランスでの家族旅行を計画するときに「食べること」を重要な要素として考慮した私ですから、食べ物にこだわるこの本はそれだけでも魅力です。出てくる料理のひとつひとつをまるで自分で味わっているかのように楽しませてもらいました。あの最後の味もなんとなく想像できます。そういう食いしん坊な人には、この傲慢な料理評論家の身勝手さも楽しめるかもしれません。 ●読みやすさ ★★☆☆☆フランス語の表現そのものがけっこうフォーマルだったのではないかと思います。食べ物の解説などがわざと評論家っぽく書かれており、たぶん読みにくく感じるでしょう。けれども各章はとても短くてすぐに読み切ることができます。全体でも200ページ以下で、この文体が大丈夫な方には読了しやすい本です。 ●アダルト度 ★★☆☆☆セックスに関する話題もちょっと出てきますが、表現はあからさまではありません。 ●その他のBarberyの作品:…

子供の才能を殺さないために親が読む本(2)ー Einstein Never Used Flashcards

Roberta Michnick Golinkoff, Kathy Hirsh-Pasek, Dian Eyer320ページRodale Books2004年8月刊行発達心理/教育/ノンフィクション http://rcm.amazon.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=FFFFFF&IS2=1&npa=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=yofaclja-20&o=1&p=8&l=as1&m=amazon&f=ifr&md=10FE9736YVPPT7A0FBG2&asins=1594860688 http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?lt1=_blank&bc1=FFFFFF&IS2=1&npa=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&m=amazon&f=ifr&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&asins=1594860688 http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?lt1=_blank&bc1=FFFFFF&IS2=1&npa=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&m=amazon&f=ifr&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&asins=4757212844 「アインシュタインはフラッシュカードなんか使わなかった」という魅力的なタイトルの本。 アメリカでも3歳までの親の努力でわが子を天才に育てられるという宣伝文句につられて赤ん坊にフラッシュカードで単語を覚えさせたり、モーツアルトを聴かせたり、保育園から詰め込み教育をさせたりする親が激増している。特に都市部の裕福な家庭でそれが顕著である。その社会現象に疑問を覚えた発達心理学者のGolinkoff, Hirsh-Pasek, Eyerの3人が、科学的な根拠を示して早期英才教育の無意味さ(あるいは害)と遊びの重要さを解いた非常に重要な作品。…

風変わりで超人的な女性主人公と詳細が魅力−The Girl Who Played With Fire

Stieg Larsson512ページ2009年7月28日発売(米国。英国ではもっと前に発売。日本ではさらに早くてもう第三部も販売されています) http://rcm.amazon.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=FFFFFF&IS2=1&npa=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=yofaclja-20&o=1&p=8&l=as1&m=amazon&f=ifr&md=10FE9736YVPPT7A0FBG2&asins=0307269981 http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?lt1=_blank&bc1=FFFFFF&IS2=1&npa=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&m=amazon&f=ifr&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&asins=1906694184 http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?lt1=_blank&bc1=FFFFFF&IS2=1&npa=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&m=amazon&f=ifr&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&asins=4152090197 前回のThe Girl With The Dragon Tattoo でMikael Blomkvistの敵からハッキングで大金を得たLisbeth Salanderは、Blomkvistに失恋し(と勝手に決め込み)、彼の存在を頭から抹消することにして海外を放浪する。突然連絡を絶たれたBlomkvistはまったく理由がわからずにSalanderに連絡を取ろうと試みるが努力は報われない。 それから約2年後、Blomkvistが発行するMillenniumが警官や判事などがからむ性的奴隷のヒューマントラフィッキングのルポを出版する準備に追われているとき、ルポを書いていたジャーナリストと研究論文を書いていたガールフレンドが殺害される。ジャーナリストたちを殺害した武器の所有者はSalanderの後見人で、彼もその夜殺害されていた。武器にSalanderの指紋があったために、彼女は突如容疑者として追われる身になる。…

好きになろうと努力してもダメなこともある

「多読三原則」のひとつは「進まなくなった本は後回し」です。そのことについては以前にお話しました。 ベストセラーでアマゾンの読者評価が良くても、自分には合わない本というのがあるものです。それを我慢して読むのは時間の無駄なので、「つまらない」と思ったら潔くやめたほうが良いと思います。 最近そういう本が続いたので、(作者には申し訳ないのですが)一例としてちょっとご紹介しておこうと思います。 ひとつは、Sherrilyn Kenyonの最新作Phantom in the Night (Bureau of American Defense)です。   http://rcm.amazon.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=FFFFFF&IS2=1&npa=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=yofaclja-20&o=1&p=8&l=as1&m=amazon&f=ifr&md=10FE9736YVPPT7A0FBG2&asins=1416595643 http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?lt1=_blank&bc1=FFFFFF&IS2=1&npa=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&m=amazon&f=ifr&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&asins=1416595643…

なぜ日本はアジアと世界のリーダーになれないのか-耳が痛い論説

MITプレスジャーナルのひとつで国際関係・政治に関するWorld Policy Journalというのがあるのですが、その最新号に「Why Japan Can’t Lead」というタイトルの耳が痛い論説が載っていましたのご紹介します。著者のAurelia George Mulgan 教授は、日本政府のアドバイザーを勤めたこともあり、現状を知らずに書いている学者とはちょっとわけが違います。現在はSchool of Humanities and Social Sciences at…

Slumdog MillionaireのLatikaよりむごい運命の少女が生きる糧にした青いノート-The Blue Notebook

James A. Levine出版社:Spiegel & Grau2009年7月7日発売予定(明日)224ページ文芸小説/児童虐待・性的奴隷この本の収益はすべてthe International and National Centers for Missing and Exploited Children に寄付されます。…

白鯨のモデルになった実際の悲劇Essexの真相-In the Heart of the Sea: The Tragedy of the Whaleship Essex

Nathaniel Philbrick2001年8月初版320ページPenguin USAノンフィクション/歴史 http://rcm.amazon.com/e/cm?t=yofaclja-20&o=1&p=8&l=as1&asins=0141001828&md=10FE9736YVPPT7A0FBG2&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&asins=0141001828&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 アメリカ大陸で最も東にあるナンタケット島は、一時期、捕鯨の中心地として世界で最も裕福な島だった。しかし、過剰捕獲と鯨油の需要の減少で捕鯨ビジネスは凋落の兆しをみせるようになっていた。そのような時代背景の1820年、捕鯨船Essexは太平洋の真ん中で巨大な鯨に襲われて沈没する。物語の中心はそれからである。生き残った20人の船員は3台の簡単な作りの船に乗り込んで、それぞれチリを目指して航海する。しかし、93日後無事に救助されたのはたった8人だった。Essex沈没からの93日間に起こったのは、飢え、脱水、死、そして全員の飢え死にを避けるために犠牲者を選ぶ、という想像を絶する恐ろしい体験だった。メルヴィルのMoby Dick(白鯨)のモデルになった悲劇だが、白鯨よりも読みやすく、印象深い本である。 ●ここが魅力!17年前からナンタケット島に家を所有しており、いつかそこを舞台にした小説を書きたいと思っていたので、9年前にナンタケット在住の歴史作家Nathaniel Philbrickが悲劇の捕鯨船Essexのノンフィクションを書いたとき即座に入手しました。ちょうど島では展示会もしていて、地図、船と船員の写真なども見ることができ、さらに現実感を覚えてぞっとしたことを覚えています。そのような視覚的な援助がなくても、読み始めると「いったい何が起こったのか?」という興味で次々とページをめくりたくなります。特に、船員たちが人肉を食べるに至った経過はノンフィクションとは思えないくらいで、後々までその場面が心に焼きつきます。自分も追い詰められたからこんなことをするのか?と自問せざるを得ない話です。またアメリカでも特殊なナンタケット島の歴史を知ることができ、歴史書としても優れています。 ●読みやすさ ★★☆☆☆シンプルな文ですが、地名や固有名詞、なじみのないナンタケット島の歴史、捕鯨の歴史などをまず読み取らなくてはならないので、最初のうちは特に入り込みにくいでしょう。また、速読すると意味がわからなくなります。注意を払わなくてはならないので読むのには小説よりも時間がかかるでしょう。けれども、小説の白鯨よりもずっと読みやすい本です。また、メルヴィルはナンタケット島のことを書いていますが、島を一度も訪問したことがないのですよ。ですから、捕鯨の歴史に興味がある方はこちらをおすすめします。