バレンタインデー特集:Historical Romance の代表的な作家

アメリカはまだ2月14日なので、バレンタインデー特集として代表的なHistorical Romanceの作家をご紹介しようと思います。

ロマンス小説のジャンルには、次のようなサブジャンルがあります。

Contemporary Romance:現代のリアルな社会を舞台にしたもの、
Historical Romance:過去を舞台にしたもの。ロマンスが中心の歴史小説。
Paranormal Romance:主人公がヴァンパイアやシェイプシフターなど、超常現象の設定。
Romantic Suspense: ロマンスが中心のミステリ。
Young Adult Romance: 主人公がティーン。ティーン読者対象。
Inspirational Romance:宗教的な「教え」が含まれているロマンス。主人公たちが宗教的な信念で繋がることが重要視され、多くの場合、男性主人公が女性主人公の宗教的な愛で過去の罪を悔い改めて心をいれかえる(ugh…私が一番苦手なタイプ)
Erotic Romance (Erotica):Fifty Shades of Greyで流行り始めたサブジャンル。精神的なロマンスより「主人公の性的ジャーニー」を重視したもの。

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今まで読まなくてごめんね、と謝りたくなった小さな名作 Forgive Me, Leonard Peacock

著者:Matthew Quick
ペーパーバック: 304ページ
出版社: Little, Brown Books for Young Readers
ISBN-10: 031622135X
発売日: 2014/7/1(オリジナルは2013/8)
適正年齢:PG12(中学生以上、性的話題はある)
難易度:中級〜上級レベル(文章そのものは難しくないが、日常的な表現のほうがわかりにくいかも)
ジャンル:YA/青春小説
キーワード:虐め/性的被害者/自殺願望/他殺願望/銃/親子問題/孤独感

18歳の誕生日の朝、Leonard Peacockは通学用のバックパックにプレゼント4つとナチス・ドイツの拳銃P-38を詰める。

離婚した両親はどちらも自分の誕生日を覚えていない。誰からもプレゼントはもらえないから、代わりに自分にとって大切な人々へのプレゼントを用意した。それらを渡し終えたら、最後にP-38でかつての親友を銃殺し、その後自分を殺す。それが今日の予定だ。

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アメリカの若者のファン心理とメディアでのLGBTQロマンス

私が小学生から本を選んであげていた娘やその友人たちが、今年の春大学を卒業する。

私の娘がハリー・ポッターの第一巻に出会ったのは幼稚園のときで、高校生の14歳のときに最終巻が出た。その間、新しい巻が出るたびに、娘とその友人たちは内容についてエンドレスに語り合っていた。ハリー・ポッターは巻が進むごとにダークになっていったし、大人っぽい内容も入るようになっていた。でも、ハリーと一緒に成長した彼らにとっては、心身の成長とちょうど合致していたのである。

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「死」の守護聖人に仕える尼僧院に育てられた暗殺者の葛藤 Grave Mercy (His Fair Assassin Trilogy)

著者:Robin LaFevers
ペーパーバック: 576ページ
出版社: HMH(Houghton Mifflin Harcourt) Books for Young Readers
ISBN-10: 0544022491
発売日: 2012/4/3
適正年齢:PG14(中学校高学年以上、性的な話題あり。露骨なシーンはない)
難易度:中級〜上級(一人称で語られるために読みやすく、理解しやすい)
ジャンル:YAファンタジー/歴史(中世からルネッサンス期の境でのブルターニュ公国)
キーワード:中世、ブルターニュ公国(Brittany)、アンヌ・ド・ブルターニュ (Anne de Bretagne)、暗殺者、政略結婚

15世紀後半、中世からルネッサンス期への移行期のBrittany (ブルターニュ公国)は、François II de Bretagne(フランソワ二世)の急死により隣国フランスからの侵略の危機に常にさらされていた。

フランソワ二世には愛人が産んだ男子はいたが、直接の後継者になる正式な王子はいなかった。公式の後継者は公女のアンヌ・ド・ブルターニュ (Anne de Bretagne)だったが、彼女ひとりでは公国の独立を守ることができない。

だが、Anneの求婚者はBrittanyを自国の領土に加えようとしている貪欲なフランスの王、国内での権力を我が物にしようとしている貴族、など危険な相手ばかりだった。

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専門外の人間が読むピケティ Capital in the Twenty-First Century

著者:Thomas Pikkety
ハードカバー: 696ページ
出版社: Belknap Press
ISBN-10: 067443000X
発売日: 2014/4/15
(オリジナルはフランス語)
適正年齢:PG(読める人なら誰でも)
難易度:上級〜(翻訳英語なのでシンプル。しかし専門用語が多く、専門外の人には分かりにくい)
ジャンル:ノンフィクション/経済書
キーワード:income inequality, Wealth inequality, r > g, return on capital, economic growth, capitalism, capital

 

フランスの経済学者トマ・ピケティのCapital in the Twenty-First Century(邦訳版『21世紀の資本』)は、700ページにも及ぶ分厚い経済書である。それなのに、日本でもベストセラーになったのには驚いた。

たぶん、『富の格差の拡大』というテーマが今の日本人の心境にぴったりしているからだろう。

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