洋書の難易度レベル(2021年新バージョン 10段階)のご紹介
2008年末にスタートしたときから難易度については何度か検討し、最近まで5段階にしていました。
でも、5段階では微妙な違いが伝わらないとわかってきましたので、2021年新バージョンとして10段階評価に変えることにしました。
この新バージョンでは1が最も簡単で、10が最も難解です。これまでの5段階レベルをすべて修正することはできませんので、それぞれが適当にこの10段階にあてはめていただければ幸いです。
それぞれのレベルの説明と、本の例を下記にリストしました。
語彙や文法、ページ数は考慮に入れていますが、上のレベルでは特に「入り込みやすいかどうか」「理解しやすいかどうか」を重視しています。
また、これは一般的なレベルの判断であり、それぞれの人の好みのジャンル、本の内容に関連した知識があるかどうかによって読みやすいかどうかは大きく変わります。たとえば、SFが好きな人であればSFの設定はすぐに理解できるけれどそうでない人にはまったく理解できないとか、医学の専門家なら英語がさほど得意でなくても医学に関した書類はほぼ理解できる、といったことです。
それらをご考慮のうえでリストを参考にしてください。
また、本選びの参考にしやすいようにそれぞれのレベルを説明することにしました。ただし、これらは私が自分の体験から得た主観がかなり入っているので、みなさんのご意見などを反映して修正していくつもりです。
自分にあった英語の本の選び方については、「初めての本選びのコツ」を参考にしてください。
レベル1(1/10)
英語ネイティブの幼児が言葉を習い始めるレベル
(親が読み聞かせるという前提)
Richard Scarry’s Lowly Worm Word Book
レベル2(2/10)
アメリカの幼稚園から1年生
Lean to Read Books
Level1
レベル3(3/10)
アメリカの1年生後半
Chapter Books
Magic Tree House
レベル4(4/10)
アメリカの小学校2から3年生
Charlotte’s Web
レベル5(5/10)
アメリカの小学校高学年から中学生
Middle Grade Children’s Books
Holes
レベル6(6/10)
アメリカの中学生から高校生
YA(ヤングアダルト)
レベル7(7/10)
英語ネイティブの大人が気晴らしや娯楽でさらりと読めるレベル
レベル8(8/10)
英語ネイティブでも、文脈やプロットに注意を払わなければならないレベル
レベル9(9/10)
英語ネイティブでも、理解するために努力する必要があるレベル
レベル10(10/10)
英語ネイティブでも難解だと思うレベル
こんにちは。いつも拝見させていただいています。このサイトを見て洋書を読みはじめ、わたしが読む洋書はほとんどこちらで紹介されたものといってもいいくらいです。渡辺さんのレビューはすごく信頼できますし、さらにこの「難易度」をつけてくださっているのが本当に助かっていて、お礼を言いたい!とずっと思っていました。ありがとうございます! 興味をひかれた本の難易度を見て、読めそうだなと思ったら挑戦して、無理そうだったら翻訳が出るのを待ったり。すべての洋書のレベルがわかればいいのに、と思ったりします。いつかどんなレベルでも読めるようになれたらいいのですが。
Naokoさん
そう言っていただけて、とても嬉しいです!