Category: Battle of the (Kids’) Books_

Battle of the Kids’ Books 第1ラウンド第2マッチ予告編

Battle of the Kids' Books2日めの予告です。 対戦:The Evolution of Calpurnia Tate vs. Fire The Evolution of…

Battle of the Kids’ Books 第1ラウンド第1マッチの結果

第1ラウンド第1マッチの取り組みの結果が出ました。 の勝者は…たらら〜ん でした。 先日の予告編で「このマッチではこれが勝つべき」と書きましたが、そういう結果になって嬉しいです! というのは、話題性を別にして冷静に本の質を比較すると、Charles and Emmaのほうが遥かに出来の良い本だからです。 これから外出なので、審判の決断やCharles and Emmaのレビューは後ほど(いつになるかな?)アップいたします。(レビューは第二ラウンド前にいたします) (追記です) 審判のJim Murphyの説明文の大半は「どちらに決めて良いのかわからない」という悩みに費やされています。けれども、最終的に彼がCharles and Emmaを推した理由は私の感じたこととよく似ています。直訳ではありませんが、Murphyが選んだ理由をわかりやすくまとめてみました。(詳しくはこちらをどうぞ)…

Battle of the Kids’ Books 第1ラウンド第1マッチ予告編

対戦:Charles and Emma vs. Claudette Colvin  まずは歴史ノンフィクション同士の戦いです。 Charles and Emma 対象年齢:9才以上/ヤングアダルト チャールズ・ダーウィンと彼に多大な影響を与えた妻エマの実話。ダーウィンの科学的発見ではなく、結婚に焦点を当てた作品です。ダーウィンとエマは仲が良い従兄妹同士でしたが、結婚なんかするとはお互いに思っていなかったのですよね。そんな2人が結婚したいきさつ、そして深く愛し合っていた2人の間の最大の問題とは…。児童書とはいえ中学生とヤングアダルトが対象なので、日本人の大人が読むのにはぴったりです。 読書中間報告:相手もいないのに結婚することのメリットとデメリットをリストにして深刻に悩むCharlesの思考回路が可笑しくて吹き出しちゃいます。米国では大人用の伝記や歴史ノンフィクションはやたら長いので読み終えるのが大変ですが、これなら大丈夫。しかも大人でも絶対に楽しめる内容の伝記です。 National Book…

Battle of the Kids’ Booksの取り組み表!

来週月曜日から始まるthe Battle of the Keds'Booksの取り組みと予定ご紹介をします。 プリントアウト可能なPDFファイルはこちら The Battle of the Kids' Books対戦表をダウンロード 一回戦の予定表: (MON) March…

今年もやりますよ。2010 Battle of the Kids’ Bookのバトル中継!

School Library Journalが前年にアメリカで出版された児童書(9-12才、ヤングアダルト)の最高作品を選ぶBattle of the Kids'Bookの季節が近づいてきました。 昨年も中継いたしましたが、今年はさらに熱意を込めてお伝えしようと思っています。 スタートはなんと来週の月曜(日本時間では火曜日)、3月15日です。 今年の誓いは、  1.候補16冊を全部読む!これは挫折間違いなし。たぶん第二ラウンドくらいから  2.決勝の前に皆さんからアンケートを取る!(ということは、皆さんも読まなければならないのですよ。お分かりですか?)  3.洋書ファンクラブの裏大賞を作る!(これは、ちょっとした野望。挫折する可能性あり) ところで今年は、審判に切り捨てられた作品が決勝戦で蘇るという裏技が取り入れられたようです。去年、読者にダントツ人気で優勝候補のThe Graveyard Bookが第一ラウンドで敗戦するという予想外の出来事が起こったせいかもしれません。自分の応援する作品がたとえ審判に切り捨てられても、決勝で墓場から蘇るよう、Battle…

Battle of the (Kids’) Books 決勝戦!

いよいよバトルの決勝戦です。ここから入った方はこちらを。バトルのサイトはこちら。 決勝戦に残ったのはどちらも「児童書」のステレオタイプから外れた作品。The Astonishing Life of Octavian Nothingは典型的な人種差別ではなく、さらに深い人間の心の闇も描いた問題作です。黒人少年Octavianは、独立戦争時代のボストンで裕福な知識人に育てられますが、実は自分が実験材料であり囚われの身であることを悟ります。天然痘の予防的種痘のThe Pox Partyでアフリカのプリンセスであった母が亡くなり逃亡するものの、捕らえられて鉄の仮面をかぶらされます。そこからの逃亡を描いた第一巻The Pox Partyは2006年にNational Book Awardを受賞し、読者層は大人まで広がりました。そして、今回候補になった第二巻・完結編のThe Kingdom on…

Battle of the (Kids’) Books 準決勝第二マッチ

引き続きバトルの中間報告です。ここから入った方はこちらを。バトルのサイトはこちら。審判は邦訳もされているホエール・トークなどスポーツ、人種差別、児童虐待を扱う青春小説の第一人者Chris Crutcherです。 いよいよ決勝に勝ち残る最後の本が決まる準決勝第二マッチです。それぞれの本についてはThe Hunger Gamesの第一ラウンド、第二ラウンドの取り組みと、The Lincolnsの第一ラウンド、第二ラウンドの取り組みを参考にしてください。 ジャンルが異なるから正確に比較できないことを英語で"comparing apples and oranges"とか "apples to oranges"といいます。でも、審判のCrutcherはりんごとオレンジは少なくともフルーツだ、とファンタジーと歴史ノンフィクションの比較の難しさをぼやいています。 これまでの審判誰もが認めるように、The Lincolnsはすべての子供に読ませたい、読ませるべき本という感じです。ふだんファンタジーを読まないCrutcherにとってThe…

Battle of the (Kids’) Books 準決勝第一マッチ

引き続きバトルの中間報告です。ここから入った方はこちらを。バトルのサイトはこちら。 審判は、日本軍占領下の韓国での幼い兄妹の生活を描いた児童書「When My Name Was Keoko」の作者Linda Sue Parkです。 今日の取り組みはなかなか良い組み合わせです。歴史小説、米国の独立戦争時、黒人が主人公、語りが第一人称と共通点が沢山あります。ParkはThe Astonishing Life of Octavian Nothingの第一巻The Pox…